映画『ゴジラ-1.0』の公開初日舞台挨拶が、11月3日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の神木隆之介をはじめ、共演の浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介の豪華キャスト陣と、監督・脚本・VFXを担当した山崎貴が登壇した。
1954 年に初めて姿を現して以来、世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」。そのゴジラ 70 周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目となる最新作『ゴジラ-1.0』(読み:ゴジラ マイナスワン)が 、11月3日“ゴジラの日”についに公開された。本作は、焦土と化した戦後の日本を舞台に、突如ゴジラが現れ、残された名もなき人々が生きて抗う姿を描く物語。神木が戦争から生還するも両親を失った敷島浩一、浜辺が焼け野原を単身で強く生き、戦争帰りの敷島と出会う大石典子を演じた。
11月1日には第36回東京国際映画祭のクロージング作品として一足早く上映され、国内外から注目が集まっている本作だが、本日より全国522館で公開され、15時時点で、 『シン・ゴジラ』(2016年7月29日(金)公開/興行収入82.5 億円)対比265%の大ヒットスタートを切った。
神木は「ついに初日を迎えられて嬉しい気持ちと安心と、でもまだ初日なので皆様にどういうふうに伝わって届いていくのかと、ちょっとした不安もあります」としながら、緊張の面持ちで、恐る恐る「いかが・・・でしたでしょうか・・・?」と鑑賞後の観客に問いかけると、割れんばかりの拍手が返ってきた。観客の反応に安堵した神木は「この作品が皆さまの心の中に生き続けてくれたらいいなと思います」と笑顔を見せた。
山崎監督は、公開を喜びつつも「ずっと“ゴジラ”を撮りたい人だったのに、”ゴジラ“を撮っちゃった人になっちゃって、ちょっと寂しい・・・」とポツリ。「作品を作っているときが楽しすぎて、(作品を)嫁に出しちゃった気分です。もう1本くらい撮らせてくれないかな(笑)」と、充実した日々を振り返る。
本作は公開を迎えるまで、厳重な“ネタバレ禁止”となっており、神木は「インタビューでも役名しか言えなかった。どんな人かも『言えません』でした。『船に乗るシーンで』と言ったら、『神木さん、それはまだ、ちょっと・・・』と(宣伝スタッフから)言われて」制限される中取材を受けていたことを回顧。山田も「『ゴジラ』に出ます・・・しか言えなかった。出るのは分かってるだろうって(笑)」と苦笑い。
佐々木は、「最初に誓約書を書かされたんです。『一切喋るな』ということで。台本も最初は『No.30』と書いてあって(作品名は記載されず)、途中から『G』に変わったんですけどね(笑)」といつも以上の管理体制に驚き、「初号試写を観た時も『まだ、一切しゃべっちゃダメです』て言われて」とやっと観客と感動を共有できることを喜んだ。
やっと内容にも触れられるようになったということで、弾けたトークを展開するキャストたち。船に乗ってゴジラと戦うシーンについて、「これだけは言いたい!」と神木。「本当に海に出ています。よく『VFXすごいですね』とか、『波の再現も凄い』と言われますけど、あれはCGじゃないですから。本当に海に出ました。10日間いろんな天候で苦労して自然と闘いながらゴジラと戦いましたと、やっと言えた!」と満足気。
荒れた海で撮影を遂行した際は、「木造船は凄かった。船の上の方が重くなっていたので、よく揺れるんです」と佐々木。山田は「ギリギリのところで捕まっていましたよ!」と。吉岡は「山田くんはまだ捕まるところがあったからいいけど、僕はすぐ目の前に波が迫っていて、上のほうにいた神木くんが『秀さん、落ちないでくださいよ。死にますよ!』って。本当に怖かった」と、壮絶な撮影だったことを明かす。
監督は、「ドキュメンタリーじゃないと、(役者が)あの顔はできないと思って」と海に出た意味を話す。しかし、海に出てすぐに後悔したのは監督本人だったそうで、「モニターで海を見た瞬間、船酔いして凄く気持ち悪くなって『帰ろう、帰ろう』って言ったのは自分。スタッフから『まだ何も撮ってません』と言われてしまいました(笑)」というエピソードも。
神木は、大型バイクに乗るシーンについて言及。「僕、撮影でスクーターみたいなのしか乗ったことがなくて。いきなりマニュアル車でめちゃくちゃ難しかった」と振り返り、「ブレーキの掛け方も慣れていないので危うくひきそうになりました。『俺の前に出てこないで!』って言ってましたね(笑)」と述懐した。
一方で、浜辺は「私は“明子”がNGでした」と、典子が連れている赤ちゃんの存在が厳禁だったそう。「明子は大事な存在だったのですが、なかなか私に懐いてくれなくて。私の愛犬ポプちゃんを連れてきたりしてみたんですが、ワンコには懐くけど、私はダメで」と苦労を語る。安藤が「私はずっと抱っこしていて、撮影の次の日は筋肉痛になってました」と話すと、監督が「蔵之介さんに抱っこされているときだけは静かでしたね。イケメン好きですよね」と笑った。
また、「『ゴジラ』に出演して自慢したこと(したいこと)は?」と尋ねられると、浜辺は「今までのゴジラは手が下を向いていて、『シン・ゴジラ』は“God”だから手が上、今回はその(神様と獣の)中間だから横を向いてるんだ・・・と山崎さんから聞いて、『らしいよぉ~』と周りに話しました。凄く悦に浸りました」とニッコリ。
神木が「自慢できる余裕がなくて、プレッシャーのほうが大きかった」とするなか、佐々木は「音凄かったよね。ゴジラ本当に怖かった」と言いながら、「実は、ゴジラの声を千葉・ZOZOマリンスタジアムを貸し切って録音したんですよ」と、自慢げに裏話を披露。監督が「でっかいスピーカーで流したゴジラの声をスタジオのいろんな所に散って録ったんです」と説明し、「ハリウッドでもなかなかやらないこと」と述べ、迫力ある音にこだわりを見せた。
さらに、本作は12月1日に北米にて公開され、1500館以上で上映されることが決定。来週、神木と監督がアメリカ・ロサンゼルスで開催される北米プレミアに登壇することも発表された。監督は「(ゴジラ映画が)だいぶハリウッドに荒らされていますからね(笑)。フロムジャパンの力を見せつけてきますよ。どういう反応か楽しみです。(こちらは)本家ですからね」と意気揚々と語り、目を輝かせた。
最後に神木が「個人的には、この作品が皆さまに受け入れてもらうことができるのだろうかと不安でいっぱいでしたが、ここに立って皆さまの反応を見せていただいて凄く安心しました。『ゴジラ』シリーズ70周年を迎えたということで、本作が皆さまにとって特別な作品になったら嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
『ゴジラ-1.0』 ※読み:ゴジラマイナスワン
■キャスト: 神木隆之介 浜辺美波
山田裕貴 青木崇高
吉岡秀隆 安藤サクラ 佐々木蔵之介
■監督 脚本 VFX: 山崎貴
■音楽 : 佐藤直紀
■制作プロダクション: TOHOスタジオ、ROBOT
■配給 : 東宝(株)
■マルシー: ©2023 TOHO CO., LTD.
■公開日 : 2023年11月3日(金・祝)
■ホームページ: https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
■X(旧Twitter): https://twitter.com/godzilla231103
■Instagram: https://www.instagram.com/godzilla231103/
■TikTok: https://www.tiktok.com/@godzilla.toho
2023年11月3日(金・祝)より 全国東宝系にて公開中!