岡田将生「サイコパスな岡田が全開しています」とアピールも、羽村仁成の演技を絶賛！「羽村くんにしかできない表情！」映画『ゴールド・ボーイ』公開記念舞台挨拶

in CINEMA, Report(CINEMA) · 2024/03/09

Tags: Go!Go!kids, ゴールド・ボーイ, 前出燿志, 岡田将生, 星乃あんな, 松井玲奈, 羽村仁成, 金子修介監督, 黒木華

映画『ゴールド・ボーイ』の公開記念舞台挨拶が、3月９日、東京・TOHOシネマズ日本橋にて行われ、主演の岡田将生をはじめ、共演の黒木華、羽村仁成（Go!Go!kids）、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈と、金子修介監督が登壇した。

中国の大ヒットドラマ『バッド・キッズ』原作小説「坏小孩」 (悪童たち) by ズー・ジンチェン(紫金陳)を日本で映画化。沖縄の街を舞台に、凶悪な殺人犯と、金を求めて殺人犯を脅す少年たちが繰り広げるクライムサスペンス。

監督は、平成『ガメラ』3部作、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』、『デスノート』など国内外でのヒット作を生み出す金子修介。狂気あふれる殺人犯・東昇を岡田将生、作品の鍵を握る少年たちを羽村仁成、星乃あんな、前出燿志が演じ、羽村演じる朝陽の母親役に黒木華、東昇の妻役に松井玲奈、朝陽の父親役に北村一輝、東家の一族で刑事役を江口洋介ら実力派俳優が脇を固めた。

見事なまでの殺人犯を演じた岡田だが、「サイコパスみたいな岡田が全開して出ているので、沖縄でも基本的に悪々な感じでずっといました。僕がアレしてアレだったので･･･」とネタバレを気にしながら語りつつ、「でも、また新しい一面を見せられたんじゃないかと思います。ぜひ大きなスクリーンで楽しんで観てください」とアピール。

岡田との共演について「怖くなかった？」と問われた羽村は「僕は怖くなかったです。岡田さんが距離を置いてくださっていたので、いい緊張感があってそれが映画の中にも映っていたんじゃないかと思います」と、岡田の気遣いに感謝。「僕もアレしてアレですね」と岡田の話ぶりを真似て会場を沸かすも、「朝陽という役は2面性があるので、そこをどうやって表現できるかを考えて演じました」と役と真摯に向き合った様子。

朝陽の母親役を演じた黒木は「やっぱり自分の息子なので、本当に可愛くて。子供たちを本当に可愛いと思いながら接していました」と振り返り、息子役の羽村を「素敵ですよ。監督と話されているときも、お芝居も真っすぐ。後半では凄く意外な表情をしているのを見て、いろんな経験をされているんだなと思いました」と称えていた。

一方で、東昇の妻を演じた松井も「私は途中でアレされるんですけど･･･(笑)」と乗っかりつつ、「岡田さんに怒るシーンがあるんですが、テストのときに（感情が入ってしまし）凄く怒ってしまったら、岡田さんに『オレ、そんなに悪いことしたっけ？』と言われてしまって(笑)」とエピソードを披露。

松井の言葉に、岡田は「僕は自分の役を肯定してしまうクセがあって。（役では）本当に凄い悪いことをしているんですが･･･、ポロっと（本音が）出ちゃったんです」と苦笑い。

また、本作は香港国際映画祭に出品されることが決定し、岡田と監督が現地に参加することも発表。岡田は「映画祭に行くと、本当に映画が大好きな方々が集まっているので、いい刺激をもらえますし、監督と一緒に代表していかせてもらうのは本当に光栄です」と喜び、「一般のお客様のリアクションもたくさんいただけるので、色々なオフショット写真をたくさん撮ろうかなと思っています」とニッコリ。金子監督は、以前『デスノート』で脚本賞を獲って以来の香港となるが、「香港から中国の皆さんに観てもらいたいなと思っています」と目を輝かせた。

イベントでは、公式Xで募集された質問の登壇者たちが答えるコーナーも。「自分のここを見てほしい！というところは？」という質問に、羽村は「子供たち3人と岡田さんとの心理戦をぜひ観てほしいです。一番最後にアレするところに注目して観ていただければ」とPR。

星乃は「それぞれ登場人物の心情にも注目してほしいですし、自分の演技では“目”（の演技を）ぜひ観てほしいです」と。前出は「3人でステーキを食べているところ」を挙げ、「このシーンで、3人それぞれの役が理解できると思います。あと、僕がステーキを食べている顔が凄く美味しそうだなと感じると思うので」と屈託ない笑顔を見せる。

松井は「昇が電気スタンドを思いっきりバンッ！と倒すシーン」と答え、「あのシーンは本番1回しかやってないんです。本当に電気スタンドが壊れちゃって。なので、そのシーンはリアルな凄い音と、リアルな私のびっくりした、演技なのか素なのか分からない驚きです」と説明した。黒木は「ランプにいるヤモリは、スタッフさんたちが一生懸命（ランプに）ヤモリを追いやって撮ったので、一瞬ですがぜひ観てほしいです(笑)」と、勧めた。

岡田は「やはり、最後の江口さんと羽村くんが対峙して見つめ合っている時の羽村くんの目が本当に凄いなと思っています。僕には絶対できないですし、羽村くんにしかできないあの表情は本当に素晴らしい。完成したものを観て、こういう表情をするのかとビックリしました。ぜひ観てほしいですね」と、べた褒めだった。

最後に岡田は「映画のタイトル『ゴールド・ボーイ』の通り、この映画の主役は子供たち3人。僕がこの仕事をやろうと思った時、撮影が終わったとき、そして公開される日も、5年、10年後、この3人の代表作になってほしいと思ってやらせていただきました。3人の輝いているお芝居をぜひ多くの方々に観ていただき、広めていただけたら嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を終了した。