藤ヶ谷太輔、役でつけていた腕時計を購入！「自分にとって大切な作品」 原作者・辻村深月「書いて良かった」と感激！ 奈緒は倖田來未のモノマネ披露！？ 映画『傲慢と善良』ジャパンプレミア

映画『傲慢と善良』のジャパンプレミアイベントが、9月11日、東京・有楽町朝日スクエア＆ホールにて行われ、W主演の藤ヶ谷太輔（Kis-My-Ft2）と奈緒をはじめ、共演の倉悠貴、桜庭ななみ、監督の萩原健太郎、原作者の辻村深月が舞台挨拶に登壇した。

発行部数を100万部突破し、2023年最も売れた小説と話題を集めている辻村月の同名小説を原作とした映画『傲慢と善良』。※ジュンク堂店池袋本店調べ（2023年）。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれた本作は、マッチングアプリで出会い婚約した直後、突然失踪した彼女を探すうちに知りたくなかった＜過去と嘘＞が明らかになり…、すべてをさらけ出した2人がたどり着く”一生に一度の選択”を描く、感動の恋愛ミステリー。主人公の架を藤ヶ谷太輔、真実を奈緒が演じる。

客席扉から登場した藤ヶ谷と奈緒。藤ヶ谷がサプライズで奈緒に花束をプレゼントレエスコートすると、悲鳴にも似た歓声が会場を包み込んだ。真っ白なバラの花束を抱えて「聞いてなかったよ～」と驚きながらも満面の笑みを浮かべる奈緒。藤ヶ谷は「架と真実の気持ちと、私藤ヶ谷から大切な作品を一緒に作れて凄く嬉しいですという感謝の気持ちです」と笑顔で返した。

2019年に単行本が発売になった際に原作小説に出会い、「人生で一番刺さった作品」と言っていた藤ヶ谷だが、そんな作品の主演を務めることとなり、「本当に心から嬉しかったです。小説と出会ったときは『凄く刺さって面白い』ということだけを伝えていたので、1ミリも（出演を）思ってなかったので、形となった凄く嬉しかったです」と万感の思いを口にする。

続けて「原作の香りを絶対に残したいし、映画ならではの良さを入れなくてはいけないので、監督と奈緒ちゃんと話し合いながら作っていきました」と作品に愛情を注ぐ。

同じく原作ファンだという奈緒は「“傲慢”と“善良”のどちらかの言葉で決定づけてはいけないので、その言葉を意識しないことを意識していました。そのためには自分だけの価値観だけでなく、みんなの価値観や色んなものを共有しながらたくさんお話をして、“傲慢”と“善良”の間で揺れることができました。クランクアップのその瞬間までずっと動いていることを大事にしていました」と述懐。

一方で倉は撮影を振り返り、「ヤギが出てくる場面で何回もリテイクをして、ずっと下のほうでキャベツを振っていましたね」と微笑ましいエピソードを披露し、「佐賀でのロケは穏やかな時間で、リラックスできてよかったです」とニッコリ。監督は奈緒とのシーンはあえてカメラを止めず、談笑しているところをアドリブで撮っていたと明かしていた。

桜庭は「私はめっちゃイヤな役なんですが、美奈子なりの“善良”があったはず。まさに“傲慢”と“善良”になっていましたね」と自身の役柄を分析。それでもカメラが回らないところでは奈緒とガールズトークで盛り上がっていたそうで、奈緒も「楽しかったです！」と共演を喜んでいた。

それでも、2人の女性が出会うシーンにに、「もう地獄のような空気でした」と藤ヶ谷。「なかなか経験したことがない･･･。でも架はそれすらも気づかなくて。悪いヤツじゃないんですよね」と苦笑い。

辻村は「原作を書いていたときからかなり言葉を尽くした小説だったんですが、私のみたかった真実の痛い部分やカッコ悪い部分も全部入れてくださって、原作のファンの方たちもきっと『これが観たかった』と思っていただける映画になっていると思います」と太鼓判を押す。そして、「原作を越えてほしいという気持ちでした。私からはリクエストしてなかったんですが、スタッフさんやキャストさんが決まるたびにどんどん構成案や脚本がよくなっていくんです。皆さんが作ってくれた映画です」と満足気。

また、約4年ぶりに再共演を果たした藤ヶ谷と奈緒だが、互いの新しい印象を聞かれると、藤ヶ谷は「奈緒ちゃんは最近、倖田來未さんのモノマネにハマっていて、1人でカラオケに行って練習していますと仰っていました」と暴露。奈緒は慌てるどころか「そうですね(笑)」と認め「いつもお風呂場でやっているんですが、全部に濁点を付けると（倖田來未に）なるんです」と言い、モノマネを一節歌い出し、会場が大いに盛り上がる一幕も。

奈緒は藤ヶ谷を「めっちゃ食べる！ 凄い細いんだけど、ハンバーガー食べたあとにとんかつ食べたよね(笑)」と明かし大笑い。藤ヶ谷も「美味しかったね」とご満悦。「佐賀は食べ物が美味しいよね。景色もいいし空気もいいし」と、佐賀がすっかりお気に入りに。

さらに、本作の「一生に一度の選択」というフレーズにちなみ、自身の一生の一度の選択は？と問われると、「劇中で架が身に着けていた腕時計を（自分で）買いました」と答えた藤ヶ谷。「夢が叶う瞬間ですし、自分にとっても本当に大切な作品なので、その時間を過ごしていた架のものを何か買おうと思って。お守りのような感覚ですね」と話し、この日も身に着けていた時計を誇らしげに披露。辻村も「もうお二人が架と真実にしか見えない。そんなに思い入れを持って演じてもらえて著者として嬉しいし、本当に書いて良かったと思います」と打ち明けると、藤ヶ谷と奈緒は辻村の言葉に顔を見合わせ「書いて良かった･･･なんて、凄くない！？」と大感激。

最後に奈緒は「一生に一度の選択をしたことがある方も、これから選択する方もいらっしゃると思います。その選択に辿り着くまでには、人間は小さな選択の連続だと思います。その小さな選択の連続を心から応援したいと思う者たちが集まって作った映画を自信をもってお届けします。最後まで見守っていただけたら」と目を輝かせ、藤ヶ谷は「原作も素晴らしくて、映画も素晴らしいです。自分にとっての代表作になったらいいなと思います。映画を観てくださった方の人生の中で刺さった1本になったら嬉しいです」とメッセージを送った。

『傲慢と善良』
【ストーリー】
仕事も恋愛も順調だった架だったが長年つきあった彼女にフラれ、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実と付き合い始めるが1年たっても結婚に踏み切れずにいた。しかし、真実からストーカーの存在を告白された直後、「架くん、助けて！」と恐怖に怯えた着信を受ける。彼女を守らなければとようやく婚約したが、真実が突然姿を消した。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね居場所を探すうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知るのだったー。

藤ヶ谷太輔 奈緒
倉悠貴 桜庭ななみ ／ 阿南健治 宮崎美子
西田尚美 前田美波里
原作：辻村深月『傲慢と善良』（朝日文庫／朝日新聞出版刊）
監督：萩原健太郎　脚本：清水友佳子
音楽：加藤久貴　主題歌：なとり「糸電話」（Sony Music Records）
製作幹事：エイベックス・ピクチャーズ
制作プロダクション：Ｃ＆Ｉエンタテインメント
配給・宣伝：アスミック・エース
Ⓒ2024　映画「傲慢と善良」製作委員会

■公式サイト：https://gomantozenryo.asmik-ace.co.jp
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9月27日（金）全国公開！