大泉洋、小池栄子とグッドバイしたい！？ 「バラエティでマイケルの真似させられる･･･」 映画『グッドバイ～嘘からはじまる人生喜劇～』完成披露試写会

映画『グッドバイ～嘘からはじまる人生喜劇～』の完成披露試写会が、1月23日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、W主演の大泉洋と小池栄子をはじめ、共演の水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、濱田岳、松重豊と、成島出監督が舞台挨拶に登壇した。

昭和の文豪・太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」を、『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出の手で、『グッドバイ～嘘からはじまる人生喜劇～』として映画化され、70年以上の時を経て新たな人生喜劇として生まれ変わった。原作「グッドバイ」は、太宰治の未完の遺作を、鬼才、ケラリーノ・サンドロヴィッチが完成させた戯曲で、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いている。

物語は、なぜか周囲の女たちが好きになってしまうダメ男・田島周二と、ガサツで小汚いけれど実は美人なパワフル女・永井キヌ子が嘘(にせ)夫婦となり、大勢の愛人から別れるために奮闘する姿を描く。田島周ニ役を大泉、永井キヌ子役に小池が扮し、クールな女医・大櫛加代役を水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子役を橋本愛、儚げな花屋の青木保子役を緒川たまきが、演じる。他に、木村多江、濱田岳、松重豊、田中要次、戸田恵子ら豪華キャストが揃った。

モテ男を演じる大泉は、「台本を読んだときも、演じていてもあまりモテるシーンはありませんよ」と話し不思議がるも、舞台で共演経験がある小池と本作でまた共演したことを喜んだ。そんな小池は、大泉と田島との共通点を聞かれ「チャーミングさだと思います。大泉さんを嫌いな人は聞いたことがない」と称え、「人間としての豊かさ、チャーンミングさが田島という人物に注入されていて、どのシーンを見てもとても愛おしく感じます。これだったら女性が惚れてしまうなと納得させれらました」とコメント。

その言葉に「良いこと言いますね～」とご満悦の大泉だったが、「でも、宣伝で『お芝居していて、たまに二枚目に見えるんです』って言ったら、ご本人は最初から最後まで二枚目で演じていたつもりらしいんですよ(笑)」と吐露。大泉も「『時にものすごくセクシーに見えるんです』って、誉めたつもりでいるみたいけど、僕はずっとセクシーに演じていたつもりなんです」と納得いかない様子。観客にも「観たら、ずっとカッコ良かった･･･って書けよ！」と声をかけ、笑いを誘う。

そこで、田島に惚れる女性陣に「田島はモテ男なのか、ダメ男なのか？」と質問が及ぶと、
水川も大泉を見ながら大悩み。大泉に「チャーミングさ？どう？」とツッコミを入れつつ、「大泉さんのチャーミングなところが母性本能をくすぐるのかも」と分析した。

橋本は「『グッドバイ』は他にも色んな方が手掛けてらっしゃる、作家さんを惹きつける作品。成島監督とこのキャストの皆さんでしか作ることができなかったこの『グッドバイ』を楽しんでいただけたら」と作品をアピールし、「モテ男はダメ男です」と答え、皆がうなずく。大泉と初めて共演した緒川から、「大きい声を出す方というイメージを持っていましたが、田島を演じているときは小さい声で、エレガントでセクシー。ハマっちゃうなと。何か持っているんだと思います。ズルいです」と言われた大泉は「照れました」と満面の笑み。その姿に小池が「あなた、ご機嫌ね！ずっと褒められて」とツッコミを入れ、名コンビを見せつける。

ここで、本作の内容にちなみ、「もっと楽しくなるためにグッドバイしたこと、または〇〇とグッドバイしてこんなにいいことがあったエピソードはあるか？」と質問が。

本作のプロモーション活動のために数多くのバラエティー番組に大泉とともに出演している小池は、「楽しくやらせてもらったんですが、番組が終わって大泉さんとグッドバイするともの凄く安らかな気持ちになるんです」と告白。

すると、大泉も「それはお互い様でしょう。小池さんが色々ふってくるから本当にカロリーを使っちゃう」と応戦。「この前も“マイケルジャクソン”のモノマネを振ってきて･･･本当に小池さんとグッドバイしたいですよ」と語ると、小池が「じゃ、ここでちょっと披露してもらいましょうか」とふり、披露することとなり、会場は大盛り上がりに。

松重は「私は一昨年くらいからお酒とグッドバイしていたんですが」と話しはじめ、「主役の方から酒に付き合えと言われまして『こんな美味しいお酒を飲まないんですか？』て悪魔のようで、アルコールハラスメントにあった。そこから3時間ですよ。話がループすすんです。話は面白くないのに、笑い声がどんどん大きくなるんです。足利の街に響き渡るくらい。大変な目にあいましたけど、いい酔っ払いの勉強になりました」と明かし、会場は笑いに包まれていた。

【ストーリー】
戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。文芸雑誌の編集長の田島周二は、気がつけば何人もの愛人を抱える始末。このままではいけないと愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断な田島は、彼女たちを前にすると別れを切り出すことができない。困り果てた田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込む。そう、キヌ子は泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る女だったのだ。男は、女と別れるため、女は、金のためー。こうして、二人の“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まった。

『グッドバイ～嘘からはじまる人生喜劇～』
【出演】大泉洋 小池栄子/水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江/皆川猿時 田中要次 池谷のぶえ 犬山イヌコ 水澤紳吾/戸田恵子・濱田岳/松重豊
【監督】成島出（『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』）
【原作】ケラリーノ・サンドロヴィッチ（太宰治「グッド・バイ」より）
【音楽】安川午朗
【脚本】奥寺佐渡子
【製作】木下グループ
【配給】キノフィルムズ
【制作プロダクション】キノフィルムズ　松竹撮影所
【2019年/日本/日本語/カラー・モノクロ/シネマスコープ/5.1ch/106分/映倫区分：一般】
©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ
公式サイト：http://good-bye-movie.jp
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2020年2月14日（金）、新宿ピカデリーほか全国ロードショー