太宰治の未完の遺作が、大泉洋×小池栄子W主演で喜劇として生まれ変わる!
太宰治の未完の遺作が、喜劇として生まれ変わった、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』が2月14日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開される。
原作は、鬼才・ケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点で完成させた戯曲「グッドバイ」。観客を笑いと多幸感で包み、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた。
なぜか周囲の女たちが好きになってしまう<ダメ男・田島周二>を大泉洋、ガサツで小汚いけれど実は美人な<パワフル女・永井キヌ子>を小池栄子が演じ、劇中では嘘(にせ)夫婦に。そんな嘘夫婦が別れを告げに行く愛人役は、クールな女医・大櫛加代を水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子を橋本愛、儚げな花屋の青木保子を緒川たまきが、それぞれ生き生きと演じる。更に、離れて暮らす妻・田島静江を木村多江、田島を尊敬する編集部員・清川伸彦を濱田岳が演じ、“嘘(にせ)夫婦”の計画を提案する作家・漆山連行役として松重豊が出演する。監督は、『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出。日本映画界・演劇界を担う実力派俳優・監督によって、昭和の文豪の未完の遺作が、新たな魅力に満ちた人生喜劇映画として生まれ変わる。
このたび公開に先駆け、2月6日、札幌シネマフロンティアにて舞台挨拶付き先行上映会を執り行い、大泉洋、小池栄子、成島出監督が登壇した。
暖冬の今年だが、この日に限って寒波が北海道を襲い、東京からの飛行機が無事新千歳空港に着陸するのか危ぶまれた舞台挨拶付き先行上映会当日。三人を迎えたのは、会場を埋めた満員のお客さんの温かい拍手。
大泉が「久しぶりに札幌に来たら、寒波」と会場の笑いを誘ってスタートした。続いて小池が「大泉さんの地元に来れて嬉しいです。自信作です」と胸を張ると、成島監督も「大泉さんの地元・札幌に来るのを楽しみにしていたので、今日はとても嬉しいです」と感慨深けに挨拶。「僕の主演映画が公開されると、必ずキャンペーンで札幌に来るんです。それってつまりそれだけ北海道の人が映画を観てくれるってことなので、(北海道の人は)どれだけ僕のことが好きなんだろうって思う」とホーム・札幌との強い絆について語ると、すかさず「今日、空港に着いたとき、誰も出待ちしている人いなかったよ!?」と小池からの鋭いつっこみが入った。負けじと「ごくたまにしか来ない人は出待ちされるかもしれないけれど、僕はいつだって道民の皆様の隣にいるんです。“いつだって隣にいてくれる洋ちゃん”なんです」と“愛されアピール”で大泉が反論。丁々発止のやりとりに会場の笑いは止まらない。
作品タイトルにちなんで「嘘」にまつわるエピソードを尋ねられると、「これまで大泉さんとのプロモーションが疲れるとかって言ってきましたけど、本当は感謝しているんです。なので、今日は感謝の気持ちを手紙に書いてきました」と何やらごそごそと取り出そうとする小池。まさかの感動的な手紙のサプライズに期待が高まる会場。予想もしていなかった展開に驚きの表情を見せる大泉。しかし、小池から出た言葉は―――、「嘘で~す!!!」爆笑の渦に包まれる会場。見事に騙された格好の大泉はしばし呆然。「こんなところで泣くわけにもいかないな、って本気でどうしようって思っていたのに・・・」と脱力していた。
「どのキャラクターが自分に似ていますか?」という質問に「キヌ子が近いです。大食いで怪力。(吹替でなく)自分で(タンスや大泉を)担いでいますから」と小池が答えると、「あそこが痛い、ここが痛いって文句ばっかり言うんですよ、この人」と大泉が茶々を入れる。間髪入れずに「痛みに弱いのは自分じゃない」と応戦する小池。
そんな二人のやりとりの後、二人をキャスティングした決め手を尋ねられた監督は、「二人の掛け合いが映画に合っている。大泉さんに田島を演じてもらったら、明るく楽しい映画になるんじゃないかと思ったんだけど、予想をはるかに超える映画になりました」。
笑いが途切れることのないコメディ映画の舞台挨拶にぴったりな楽しいトークとなった。
【ストーリー】
戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。文芸雑誌の編集長の田島周二は、気がつけば何人もの愛人を抱える始末。このままではいけないと愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断な田島は、彼女たちを前にすると別れを切り出すことができない。困り果てた田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込む。そう、キヌ子は泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る女だったのだ。男は、女と別れるため、女は、金のためー。こうして、二人の“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まった。
『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』
【出演】大泉洋 小池栄子/水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江/皆川猿時 田中要次 池谷のぶえ 犬山イヌコ 水澤紳吾/戸田恵子・濱田岳/松重豊
【監督】成島出(『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』)
【原作】ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治「グッド・バイ」より)
【音楽】安川午朗
【脚本】奥寺佐渡子
【製作】木下グループ
【配給】キノフィルムズ
【制作プロダクション】キノフィルムズ 松竹撮影所
【2019年/日本/日本語/カラー・モノクロ/シネマスコープ/5.1ch/106分/映倫区分:一般】
©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ
公式サイト:http://good-bye-movie.jp
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2020年2月14日(金)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー