4月23日、映画『グッド・ストライプス』の完成披露試写会が、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、主演の菊地亜希子と中島歩と、共演の臼田あさ美、杏子、岨手由貴子監督が登壇した。
本作は、交際4年で破局寸前のマンネリカップルが、妊娠を機に結婚を決断し、そこから始まる結婚までの6ヶ月を描いたラブストーリー。大人になりきれない文化系女子・緑に菊地、都会育ちの草食系男子・真生を中島が演じる。
「結婚しても相手にあわせて自分を変えることなく、2つの平行線のままの関係でもいいのでは?」というメッセージが込められていると作品を紹介した岨手監督。菊地は、「私を含め同世代の人たちにとって切実な問題。この物語を必要としている人がたくさんいると思います。セリフが生々しくて、誰でも口に出したことがあるようなリアルな会話がいっぱい。結婚へのハードルを下げてくれる作品です」とコメント。「普通だったらドラマにならないような男女の物語がたまたま映画になりました。自分や身近な人と照らし合わせて観てほしいですね」と作品をアピールした。
一方、NHKドラマ「花子とアン」に出演し注目が集まる中島は、役との距離を保つことに苦労したと話す。「脚本を読んで『こうなってはいけない』と思い、リハーサル撮影から精神が荒れ狂っちゃって・・・」と吐露。それを受け、「そうでしたっけ?確かにちょっと落ち込ませちゃったかな?と思ったけど、次の日にケロっとして『浅田真央ちゃん観ました?』て、声かけてきたよね。そういうところが役にピッタリだと思ったし、中島君はこの役をやりきれると確信しました」と笑顔で称えた岨手監督。
それに対し中島は、「違うんですよ~。あの時は、ソロオリンピックで真央ちゃんも調子がよくない時期だったので共感してしまったんです。 あ、真央ちゃんに自分を重ねるなんておこがましいですが」と天然ぶりを発揮し、会場を沸かせた。
臼田は、「初対面で『はじめまして』のあとにすぐ、緑とケンカするシーンのクランクインでした(笑)」。杏子は、「産婦人科医師の役ですが、息子のガールフレンドの妊娠を診察するのでドキドキでした」と撮影を振り返り、「できちゃった結婚もある意味合理的。お互いが求め合っていることがいい。私は独身なので、あやかりたいな」と持論を語り、本音もチラリ。
「結婚したら子供がいた方がいいですね。あと一緒に住みたい」と、理想の結婚像を話す中島は、自身の結婚にはまだまだ遠そうな様子。菊地は、「結婚にこだわらず、自分らしく生きる世の中。嫌だなとか、しんどいなって思うネガティブな部分も共有して共感できる人がいいですね」と笑った。
『グッド・ストライプス』
★STORY★
自由奔放な文化系女子の緑と、優柔不断なおぼっちゃまの真生。2人の交際も4年経ち、それぞれがウンザリしていた。そんな中、緑の妊娠が発覚!お互い、別れる事を考えていたのに…。流れで結婚することを決めるが、生まれも育ちも、こだわりも全く違う二人。音楽、服装、インテリア…、一緒に住むにも揉めてばかり。それでも何とか結婚の準備を進めるうち、それまで知ることのなかった相手のルーツを辿っていくことになり― 。
出演:菊池亜希子 中島歩 臼田あさ美 / 井端珠里 相楽樹 山本裕子 / 中村優子 杏子 うじきつよし
脚本・監督:岨手由貴子
音楽:宮内優里
主題歌:大橋トリオ 「めくるめく僕らの出会い」(rhythm zone)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
公式サイト:http://good-stripes.com/
5月30日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー