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中村耕一、歌うことを諦めない!「ここぞという勝負の時は赤いパンツ!」とカミングアウトも!? 遥海の夢は「東京ドーム!」 映画『はじまりの日』の初日舞台挨拶

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映画『はじまりの日』の公開初日舞台挨拶が、10月11日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、W主演の中村耕一(ex JAYWALK)と遥海をはじめ、共演の竹中直人、日比遊一監督が登壇した。

映画『健さん』、『エリカ 38』などで注目を集める日比遊一監督の最新作となる本作は、フィルム撮影にこだわった抒情的な映像と魂の歌声で紡ぐ大人のための音楽ファンタジー。かつて一世を風靡したロックスターと未来の歌姫が、世代を超えて再び光を放つこと、自信を小さな一歩へ変えていく勇気を描き出す。アーティストにして初演技に挑む、中村耕一(ex JAYWALK)と、その歌唱力、表現力にミュージカルでも注目されている実力派シンガー・遥海がW主演を務める。

JAYWALKのボーカリストとしてミリオンヒットを飛ばし、「何も言えなくて・・・夏」にて日本レコード大賞を受賞したロックスター・中村耕一。JAYWALKを脱退後、ソロアーティストとして活動しながら、73歳にして演技という新たな挑戦の舞台となった本作。

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無事に公開を迎たことに、中村は「映画は何回か観ましたが、まだ正視できなくてちょっと照れ臭いですね」と恥ずかしがる。遥海も「プライベートでも何度か来ている映画館で、まさか自分が舞台挨拶をやるなんて思ってもみなかったです。自分の歌っていない姿を見られるのって、なんか内臓を見られている気分・・・」と照れつつも、「赤裸々に演じたので、皆さんにその気持ちが届いたら嬉しいです」と自信をのぞかせる。

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“男”の同僚で、音楽プロデューサー・矢吹を演じた竹中。主演2人について「役者の次元ではないところに存在してくださって、お二人とも少年少女のようでした。とても柔らかい空気を出していて、とても居心地が良かった。とてもピュアで可愛い! 僕もいまだに映画に出るなんて恥ずかしいです」と絶賛し、共演を喜んだ。

竹中との共演に、中村は「現場では普段の竹中さんと、演技に入ったときがとあまりにも違って。ギャップが大きすぎて・・・」と、その切り替えに驚きながら、「昔からファンだった竹中さんと共演させていただいて光栄でした。目の前で“笑いながら怒る人”をやってもらったんですよ。どうやるのかも教えてもらって最高でした」と楽しそうに裏話も披露。

遥海の歌声にも魅了されたという竹中。「凄い歌唱力で、本当に圧倒されました。お二人を前に目もくらむような時間を過ごさせてもらいました」と満足気。

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また、イベントでは本作に出てくる「まだ、諦めていない」という言葉にちなみ、「まだ諦めていないことは?」という問いかけが。中村が「ずっと歌っていくことを諦めないで、頑張っていきたい」と目を輝かすと、会場からは温かい拍手が。遥海は「たくさんの人に自分の歌声を聞いてもらいたいと思っています。徐々に会場を大きくして、いつか東京ドームの舞台にも・・・なんて夢を見てもいいかなと」とニッコリ。「いいんじゃない?」と背中を押す中村は、「コンサートもそうですが、映画の中で歌う遥海さんの歌は、本当に圧倒的なんです。それを残してもらいたいという思いが僕にもあります」とエールを送る。

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監督は「映画を映画館で観てもらいたい。その文化を残していきたいと強く思っています。映画の画面力、歌の力をぜひ体感してほしいです」と力を込めた。

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さらに、10月11日は「カミングアウトデー」。そこで“今だから言える”本当のことを告白することに! 遥海は「今月のライブで映画の中の歌を歌います!」と発表。中村は「ライブの時や、ここぞというときには赤い下着をつけています」と告白。「以前、俳優の方にはそういう方が多いと聞いて。僕もライブで履いてみたら、凄く上手くいったんです。巣鴨のパンツも持っていますよ(笑)」と明かすと、竹中も「僕も赤いパンツを履きますよ」と言い、中村と顔を見合わせて笑った。

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竹中は「耕一さんや、舞台でご一緒している野田秀樹さんのように、同年代の男の人が頑張っている姿を見ていると思わす後ろから抱きしめたくなるんです」と言って、嬉しそうに中村の肩を抱き、互いをねぎらう。

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最後に遥海が「それぞれの心情の変化、男の再生、女の誕生の話ですが、ご自分と置き換えて、あの頃を思い出しながらこの映画を観てもらえたら嬉しいです」とコメント。中村は「“諦めない”ということが1つのテーマになっていますが、人生の中で諦めなくてはいけないことはたくさんあると思います。でも、諦めたくないものは諦めないでほしい。諦めないということが大切だと思います。音楽と同じで、皆さんが感じるままに映画を楽しんでもらえたら嬉しいです」とメッセージを送った。

『はじまりの日』本ポスタービジュアル

映画『はじまりの日』
【STORY】
かつてロックスターとして一世を風靡した「男」(中村耕一)。ある事件がきっかけで、音楽を封印し、ビルの清掃会社で働きながら質素に暮らしている。仕事場とアパートを往復し、生きる意味を問う事すらしない男の日々。かつて男のファンだった同僚の寺田(山口智充)が唯一心ゆるせる相手だ。男の隣人は会社の同僚の「女」(遥海)だった。夜な夜な女と母親(高岡早紀)の激しいやり取りが男の部屋に響き渡ってくる。ある日、公園で一人口ずさむ女の歌声に大きく心を揺さぶられる男。それをきっかけに男の日々は、ゆっくりと動き出す。男は、女の才能を確信し、昔の同僚である音楽プロデューサーの矢吹(竹中直人)にその歌を聴くよう頭を下げる。矢吹に断られながらも通い詰める男。女の可能性を信じたアシスタント望月(岡崎紗絵)のサポートもあり、女は次第にチャンスを掴んでいく。そして男もまた自分の歌が、他人の心に灯をともすことに気づかされる出来事が…

【キャスト】
中村耕一 遥海
高岡早紀 山口智充 岡崎紗絵 羽場裕一/尚玄 鈴木美羽 穴倉秀磨
秋野暢子 麿赤兒/竹中直人

【スタッフ】
監督・脚本・プロデュース:日比遊一
プロデューサー:増田悟司 右近和紗 岡村徹也
アソシエイトプロデューサー:フランク・デ・ルーカ 加藤 剛嗣
ラインプロデューサー:大藏 穣
劇中歌プロデュース:Mayu Wakisaka (ソニー・ミュージックパブリッシング)
特別協賛:株式会社三清社/偕行会グループ/タケウチビユーテー株式会社/株式会社インフォファーム
協力:愛知県/名古屋市
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
製作プロダクション:ジジックス・スタジオ 2024/日本/カラー/107分/PG12
公式サイト:hajimarinohi.jp
©︎ジジックス・スタジオ

10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー!
(10月5日(土)ミッドランドスクエア シネマ名古屋 先行)

◆予告編