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柴咲コウ、西島秀俊らにフランス語や佇まいを絶賛され大照れ! 西島のリベンジは減量期間終了後のスイーツ!? 映画『蛇の道』完成披露試写会

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映画『蛇の道』の完成披露試写会が、5月20日、東京・グランドシネマサンシャイン池袋にて行われ、主演の柴咲コウをはじめ、共演の西島秀俊、青木崇高と黒沢清監督が舞台挨拶に登壇した。

『岸辺の旅』『スパイの妻 劇場版』『Chime』などで、世界三大映画祭を中心に国際的評価を獲得し、世界中から注目される監督・黒沢清が、98年に劇場公開された同タイトルの自作をフランスを舞台にセルフリメイク。本作は、何者かによって愛娘を殺された父が偶然出会った精神科医の協力を得て犯人を突き止め復習をすることを生きがいに殺意を燃やしていく姿を描く“リベンジ・サスペンス”。娘の復讐に燃える男に協力する心療内科医・新島小夜子を柴咲コウ、小夜子の夫・宗一郎を青木崇高、新島の患者を西島秀俊が演じ、ダミアン・ボナール、マチュー・アマルリックらフランスの名優たちも終結した。

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自身の作品を完全版としてセリフリメイクをしたことに、黒沢監督は、「25年以上前に撮ったものはいわゆるヤクザ映画のVシネマだったんですが、脚本を僕の友人の高橋博と言う男がかいたんです。彼が書いた脚本が非常の面白くて」としながら、「本当に普遍的な復習していく物語だと思ったんですが、もう一度自分の色に染め直したいと思ったんです。僕が1から構築したらどうなるのかと思ったのがきっかけです」と制作の経緯を語った。

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そんな黒沢監督に対して柴咲は「1対1で対等に話し合うとかセッションするのがとても心地よい方。クランク前に不安とか懸念を払拭したくて色々聞き出そうと思ったけれど、それは愚問だったなと。その現場を通して人間として向き合って、小夜子という役柄を通して監督の脳内を具現化していくというのが、お芝居のセッションだし、役者としての役割りだなということが、撮り始めてやっと気がついて」と回顧。

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黒沢監督とは5度目のタッグとなる西島秀俊は、「フランスでも、みんなから尊敬されていて、現場では(他のスタッフたちが)どんな演出をするんだろうという空気が満ち溢れていました」と、世界で注目されている監督を身近で感じていた様子。青木も「監督の人徳、人柄が出ている現場。1カット、1カットを紡いでいて、日本人として誇らしい気分になりました」と監督を称えていた。

柴咲は今作でフランス語での演技に挑戦し、約2ヶ月間フランスに滞在。「毎日マルシェに出かけ食事を作り生活をしていました」と語る柴崎。西島は「最初からフランス語を話されていたので、(もともとフランス語を)話せる方なのかなと思った。初日から現場にも馴染んでいて」と驚いたそう。柴崎は「フランス映画なので、(フランスの方に)聞きにくいねと思われるのは嫌だったので、セリフを重ねてループして(自分に馴染ませる)いくしかないと思いました」と吐露。青木も「佇まいが、フランスに何年も生活している女性になっていた。凄いなと思った」と絶賛する。

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2人から褒められ、柴咲は「西島さんも青木さんも人間として素晴らしい方に褒められて嬉しいです。私ももっとちゃんとしないと!と反省します(笑)」と言って照れていた。

さらに、完全版“リベンジ・サスペンス”である本作にちなんで、「今、リベンジしたいことは?」と問われると、柴咲は「昔の自分に“バカ!”と思うことが多いけれど、それを乗り越えていくしかないなと。その繰り返しだと思っています」と答え、西島は「今、体重を落とす役のために甘いものを断っているんです。あと1日で終わるので、(減量期間が終わったら)ドーナツとかケーキとか、プリンとかいろんなものを食べたい。マカロンとか高カロリーのものを食べるリベンジをしたい!」と甘いもの大好きな西島らしい発言も。

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青木は「柴咲さんを見ていて、佇まいが大切だと思ったので、次の海外ロケでは1か月2ヶ月と前のりをしたい。パリにもう1回言って、マカロンを食べて、セーヌ川でバタフライをしたいです(笑)」と言って、会場の笑いを誘う場面も。

監督は「今回パリには3~5ヶ月くらいいまして、その前にも何回も行っているんですが、いつも仕事で観光地に行っていないです。次は観光でみんなが観るところを見たいです」と仕事抜きのパリ行きを希望していた。

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最後に柴咲が「主演としてこのように立たせていただいて本当に光栄だと思いますが、フランスの素晴らしい俳優さんたちも素晴らしいお芝居をしてくれていますので、フランスに先駆けて日本で観てもらえることは嬉しいこと。ぜひ堪能していただければ」と観客に声をかけ、監督は「柴咲さんが仰ったようにフランスでは本当に有名な、しかも癖のある強烈な俳優たちが次から次へと出てきます。柴咲コウがどのように立ち回り、彼らをどのように手なずけ、また、彼らを騙してどこへ連れていくのか、ここにいる柴咲さんと全然違う恐ろしい柴咲コウが見られると思います」と期待を抱かせて舞台挨拶を終了した。

映画『蛇の道』
柴咲コウ ダミアン・ボナール
マチュー・アマルリック グレゴワール・コラン 西島秀俊
ヴィマラ・ポンス スリマヌ・ダジ 青木崇高

監督・脚本:黒沢清
原案:『蛇の道』(1998年大映作品)

製 作:CINEFRANCE STUDIOS KADOKAWA  配給:KADOKAWA
製作国:フランス/日本/ベルギー/ルクセンブルク 上映時間:113分 レイティング:G
配給:KADOKAWA © 2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA

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公式X:@eigahebinomichi

6月14日(金)全国劇場公開