鶴瓶10年ぶり主演作で7キロの減量
決死の覚悟で挑んだ鶴瓶「ええ仕事してるわ俺」
Kの弾き語りに、綾野・小松も感激!
珠玉の人間ドラマを生み出してきた帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)が、『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督・脚本により映画化。『閉鎖病棟―それぞれの朝―』のタイトルで、2019年11月1日(金)に全国ロードショーとなる。
原作の『閉鎖病棟』は95年に発売され、丸善お茶の水店に掲げられた「感動のあまりむせび泣きました…」というPOPが起爆剤となり、累計90万部を超す大ベストセラーとなっている。
主演は国民的落語家・笑福亭鶴瓶。死刑囚でありながら、刑の執行が失敗し今は精神科病棟にいる秀丸役を演じ、『ディア・ドクター』以来10年ぶりの主演を務めている。また、秀丸と心を通わせる患者・チュウさん役で『そこのみにて光輝く』『新宿スワン』の綾野剛、父親からDVを受け精神科病院に入院する女子高生・由紀役で『渇き。』『恋は雨上がりのように』の小松菜奈が迫真の演技を見せている。精神科病棟を舞台に、“死にぞこない”が出逢った、心通いあう仲間。その矢先に起きた事件に隠された事実とは―――。生きづらさを抱える人々に贈る「優しさ」が、現代に一石を投じるヒューマンドラマに期待の声があがっている。
9月26日、映画が完成し、完成披露試写会が行われ、イベントには、本作で10年ぶりの主演を務める、笑福亭鶴瓶や、綾野剛、小松菜奈、平山監督が登場し、本作の繊細で難しい役どころや作品の魅力について存分に語った。また主題歌を務めるKも駆けつけ、主題歌である「光るソラ蒼く」を生披露!大盛り上がりのイベントとなった。
今回10年ぶりに主演を務めた笑福亭鶴瓶は、死刑執行に失敗し、精神科病棟でひっそりと暮らす元死刑囚・秀丸を演じた。7キロもの減量をして体当たりで本作に挑んだ鶴瓶は、「あっという間にこの日がきた。このメンバーでやり切ったことが本当に嬉しい。」とこの日を迎えた喜びを噛みしめながら挨拶をした。
多忙なスケジュールを極める鶴瓶だが、今回平山監督からの鶴瓶の出演を熱望する手紙を読んでオファーを受けたという。つづく綾野は、本作のオファーを受けた理由として、平山監督が監督・脚本を手掛けていること、鶴瓶・小松と一緒に挑戦できるということを挙げたが、「蓋開けてみたら、これは大変な役だぞと思った」と、幻聴に苦しむ元サラリーマンという難しい役どころには、苦労した様子をうかがわせた。
DVを受ける壮絶な人生を過ごしてきた女子高生という役どころを演じた小松菜奈は、「役も苦しくて自分なのか役なのかわからなくなることもあった」と、難しい役柄故の苦悩を語りながらも、「みなさんと愛おしい時間を過ごせた、濃い一カ月」と撮影期間の充足感を口にした。撮影中にずっと寄り添ってくれた平山監督の存在が大きかったと語る小松は、撮影中に涙が止まらなくなってしまった際に、監督が手ぬぐいを差し出したというエピソードを告白。「ちゃんとみてくれているんだなと、温かさを感じた」と監督へ絶大な信頼を寄せている様子。その横で、号泣した小松の再現を鶴瓶がすると、綾野が「もっと美しい純真な涙ですから」とツッコミ、笑いを誘った。
鶴瓶との共演についてきかれると、プライベートでも鶴瓶と親交が深い綾野は、「鶴瓶さんだったからできたことがたくさんあった。」と語った。それに対して鶴瓶も綾野との共演が「勉強になった」とし、「役に臨む姿勢がすばらしい」と綾野の演技に対する実直な姿勢を称えた。本作で鶴瓶と初共演した小松は、「親戚なんじゃないかなと思うくらい(笑)」と鶴瓶のもつ親しみやすい人柄に触れ、「チャーミングで、場を明るくしている」と初共演を。振り返った。
今回10年ぶりに主演を務めた笑福亭鶴瓶は、死刑執行に失敗し、精神科病棟でひっそりと暮らす元死刑囚・秀丸を演じた。7キロもの減量をして体当たりで本作に挑んだ鶴瓶は、「あっという間にこの日がきた。このメンバーでやり切ったことが本当に嬉しい。」とこの日を迎えた喜びを噛みしめながら挨拶をした。
多忙なスケジュールを極める鶴瓶だが、今回平山監督からの鶴瓶の出演を熱望する手紙を読んでオファーを受けたという。つづく綾野は、本作のオファーを受けた理由として、平山監督が監督・脚本を手掛けていること、鶴瓶・小松と一緒に挑戦できるということを挙げたが、「蓋開けてみたら、これは大変な役だぞと思った」と、幻聴に苦しむ元サラリーマンという難しい役どころには、苦労した様子をうかがわせた。
DVを受ける壮絶な人生を過ごしてきた女子高生という役どころを演じた小松菜奈は、「役も苦しくて自分なのか役なのかわからなくなることもあった」と、難しい役柄故の苦悩を語りながらも、「みなさんと愛おしい時間を過ごせた、濃い一カ月」と撮影期間の充足感を口にした。撮影中にずっと寄り添ってくれた平山監督の存在が大きかったと語る小松は、撮影中に涙が止まらなくなってしまった際に、監督が手ぬぐいを差し出したというエピソードを告白。「ちゃんとみてくれているんだなと、温かさを感じた」と監督へ絶大な信頼を寄せている様子。その横で、号泣した小松の再現を鶴瓶がすると、綾野が「もっと美しい純真な涙ですから」とツッコミ、笑いを誘った。
鶴瓶との共演についてきかれると、プライベートでも鶴瓶と親交が深い綾野は、「鶴瓶さんだったからできたことがたくさんあった。」と語った。それに対して鶴瓶も綾野との共演が「勉強になった」とし、「役に臨む姿勢がすばらしい」と綾野の演技に対する実直な姿勢を称えた。本作で鶴瓶と初共演した小松は、「親戚なんじゃないかなと思うくらい(笑)」と鶴瓶のもつ親しみやすい人柄に触れ、「チャーミングで、場を明るくしている」と初共演を。振り返った。
『閉鎖病棟―それぞれの朝―』
【STORY】
長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは—– ?
■キャスト:笑福亭鶴瓶 綾野剛 小松菜奈
坂東龍汰 平岩紙 綾田俊樹 森下能幸 水澤紳吾 駒木根隆介 大窪人衛 北村早樹子大方斐紗子 村木仁 / 片岡礼子 山中崇 根岸季衣 ベンガル
高橋和也 木野花 渋川清彦 小林聡美
■原作:帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)
■監督・脚本:平山秀幸
■配給:東映
©2019「閉鎖病棟」製作委員会
2019年11月1日(金)全国ロードショー