岡田准一「個性強いが凄い熱量を持った映画！」と自信！･･･も、坂口健太郎との本当の相性は25%！？ 映画『ヘルドッグス』公開御礼舞台挨拶

映画『ヘルドッグス』の公開御礼舞台挨拶が、9月22日、東京・丸の内TOEIにて行われ、主演の岡田准一をはじめ、共演の坂口健太郎と原田眞人監督が登壇した。

本作は、深町秋生による小説「ヘルドッグス　地獄の犬たち」を原田監督自ら、主演に岡田准一をイメージしながら脚本を執筆。『関ヶ原』、『燃えよ剣』に続き3作品目のタッグを組み、監督と俳優という関係を超えた信頼感で作品に魂を注入し作り上げた。
正義も感情も捨て復讐することにのみに生きる“闇に墜ちた男”元警官・兼高昭吾（岡田）と、兼高とバディを組む室岡秀喜（坂口健太郎）が関東最大のヤクザ組織「東鞘会（とうしょうかい）」への潜入という危険なミッションに立ち向かう、相性98%の最強＜狂犬＞コンビがくり出す、究極のノンストップ・クライム・エンターテイメント。

9月16日の公開から約1週間経ち、大きな反響を得ている本作。「コミュニケーションツールにちょうどいいことを拒否した作品」「俺はこれが好きなんだという原田眞人ワールド全開の作品。ハマれば至福」など、他の映画とはまた違う感想が集まっている。

その感想を受け、岡田が「間違っても、デートで来るんじゃねーぞってことだよね」と笑うと、原田監督は「デートムービーでもいいんじゃないかな。相手の本質をチェックするのにちょうどいいかも」と返し、岡田も「たしかに、愛の映画であることは間違いない」と納得顔。

坂口は周りの反響に驚いているようで「感想を言ってくださる方の熱量が凄いんです。凄まじいものを作ったことが浸透している」と述べ、岡田も「久しぶりに知り合いが連絡をくれたんですが、『岡田さん、いま犬の映画やっているそうですね』って言われたので、『怖い犬の話です』と返したんです。でもその説明はちょっと間違えたかなと･･･」と苦笑いし、会場の笑いを誘う場面も。

原田監督も「今まで自分の作った映画の中で一番反応がいいかな。自分の中では最高傑作だと言ってくれる人が多いですね」と照れ笑いしつつ「とにかく熱気が凄い」と充実感を滲ませていた。

「現場ではセッションするように内容が膨らんでいった」と振り返る岡田。坂口が「映画の内容と同じように、自分も実際に技を教えてもらいながら撮影していましたね」と回顧すると、監督も「オフカメラで練習しているところをそのまま使ったりしました」と明かす。特の“目の会話”について言及する感想も多く、岡田は「坂口くんもMIYAVIさんも自分のことを熱い目で見てくるし･･･、凄く熱い現場でしたね」としみじみ。

この日のトークセッションでは観客との質疑応答も実施。「劇中には魅力的な女性も多く出てきますが、お気に入りの女性は？」と質問されると、監督は「大竹しのぶさんが演じた“典子”です」と答え、「フランス映画『影の軍隊』のシモーヌ・シニョレに匹敵するような演技」と絶賛。岡田は「ルカ役の中島亜梨沙さんは、元宝塚の娘役の方で、アクションはやったことがないと言っていて、自分が（アクションを）教えていたんですが、最後は本当にボロボロになるくらいで。アクションを習い始めて1年半で僕と戦うことになるですから大変だったと思いますよ。相当プレッシャーがあったと思う。それを乗り越えて頑張っていた」と、中島を称える。

坂口は「杏南役の木竜（麻生）さんでしょうか」と答え、「室岡の過去も知っているのでアドリブのような演出もつけて生っぽいものが生まれていました」と述懐。

そして、「お二人は『相性98%の最強コンビ･･･』と言われていますが、足りない2%はどんなところ？」と聞かれた岡田は「最後にどうなるか･･かな？」と首をひねる。監督は「（劇中に出てくる酒向芳演じる）阿内が勝手に98%と言ってるんですよ。阿内が削っただけで本当は100%！」と断言（？）。坂口は「その2%を探す旅のようでもあった。足りないところがあるからこそ、そこを突き詰めていく道のりが大切で美しい」と話し、岡田が「100%はないよ･･･という心理だよね」と続けた。

それでも坂口は「僕、岡田さんと一緒に（映画の）宣伝活動をしているときに二人の相性診断をよくしているんですが、すっごい低いんですよ(笑)」と告白。岡田も「本当は25％くらいでね。相性診断合わないよね(笑)」と笑っていた。

最後に「この映画は”０”か”１００”かになると思いますが、登場人物にどこか感情移入してしまう。愛してしまう魅力的なキャラクターが生きている映画だと思います。この熱量をより大きくしていただけると嬉しいです」と声をかけ、岡田は「万人に受けるというより、個性の強い映画です。その代わり、凄い強いエネルギーを持っている映画。そのエネルギーを感じたい方、闇を感じたい方、映画の深さを感じたいという方はぜひ観てほしい。ぜひ何度でも何度でも劇場に来ていただけたら嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画『ヘルドッグス』
出演：岡田准一　坂口健太郎　松岡茉優 ・ MIYAVI ・ 北村一輝　大竹しのぶ
金田 哲　木竜麻生　中島亜梨沙　杏子　　大場泰正　吉原光夫　　尾上右近　田中美央　村上 淳　酒向 芳
監督・脚本：原田眞人
原作：深町秋生「ヘルドッグス　地獄の犬たち」（角川文庫/KADOKAWA刊）
配給：東映／ソニー・ピクチャーズ　エンタテインメント
映倫区分：PG12
著作：©2022「ヘルドッグス」製作委員会
公式HP：www.helldogs.jp
公式SNS：@HELLDOGS_MOVIE

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