映画『HELLO WORLD』のプロジェクト始動イベントが、8月8日、東京・スターライズタワー スタジオアースにて行われ、本作の声優を務める北村匠海、松坂桃李、浜辺美波と、伊藤智彦監督、そして、音楽を担当するOKAMOTO’S、Official 髭男 dism、Nulbarichが出席した。
本作は、劇場初監督作品『劇場版ソードアート・オンライン –オーディナル・スケール-』(2017年)で興行収入25億円(全世界43億円)の大ヒットを記録した、伊藤智彦監督の最新作。2027年の京都を舞台に、内気な男子高校生・直実と、突然現れた自分の未来を名乗る青年・ナオミが、ヒロイン・瑠璃の命を救うために奮闘する様を描く、SF青春ラブストーリー。直実役を今回が声優初挑戦となる北村、ナオミ役を松坂、ヒロイン・瑠璃役を浜辺が務める。また、音楽は本作のためだけに結成されたプロジェクト、“2027Sound”が担当。この日は、“2027Sound”を代表して、主題歌アーティストのOKAMOTO’S、Official 髭男 dism、Nulbarichが登場した。
本作で声優デビューを飾った北村は、昔からアニメ映画が好きで、中学生の頃に細田守監督作品のオーディションに参加して落ちていたという。「(アニメ声優を)いつかやれるかと夢見ていて叶いました。しかも伊藤監督の作品で。自分の好きなSFものというのも嬉しかったです。いろんな線が繋がった感じですね」としみじみ。また、「うちの家族がジブリ好きの“ジブラー”。愛犬の名前もハク(映画「千と千尋の神隠し」に登場する少年)っていうんです(笑)」と、真のアニメ好きを披露し、本作の参加を喜ぶ。
それでも、「僕のキャリアの中でもかなり挑戦的なものでしたが、負けずに果敢に行こうという思いで臨みました」と真摯な姿勢で向き合ったことを明かした。
本作は声優の声を先に収録し、それに合わせて画を作っていくという“プレスコ”方式で制作されたが、北村は「声だけなので難しかったです。頭の中で思い描きながらやりました。(松坂と浜辺の)お二方の声に助けられたところもあり、会話していく中で直実の人格が出来上がっていったような感じです」と、共演に感謝した。
また、アニメや映画など声優経験がある松坂は、本作のオファーを受け「クマは『パディントン』でやったからなぁ、何だろうな?と考えました。パンダとかワニとかこうもりとか・・・、そうしたら10年後の人間でした。なんと人間!意表をつかれましたね(笑)」と笑う。
伊藤監督は「パディントンのイノセントなキャラクターを見て魅力を感じ、『松坂君にしよう』と思いました。」と語り、松坂も「監督からかなり熱いお手紙をいただきまして・・・」と、監督からの強い要望があったそうで、伊東監督も「ラブレターなんて他に書いたことないのに」と苦笑いしながらも、松坂の出演に大満足の様子。
それでも松坂は、「本当に難しかったです。パディントンは映像が出来上がっていましたが、今回は(映像がないので)想像力を膨らませながら声を入れなければいけなかった。監督の要求もミリ単位でしたから」と苦労を語る。「僕も監督もアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が好きだったので、ナオミが叫ぶシーンのときに監督から『初号機が胸を貫かれるときの碇シンジの感じです』と言われ、『ああ、そういう感じか』と理解しました」と収録中のエピソードを披露する場面も。
一方、浜辺は、伊藤監督の長編監督デビュー作『劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール』を観ていてファンだと話す。「大好きな作品の監督にお会いできるのが嬉しかったです」とニッコリ。北村と一緒に収録したことを思い出しながら「何の話をしたか忘れちゃいましたが、北村さんがガンダムのプレゼンを熱くしてくれたのを覚えています(笑)」と告白。北村は「色んなところでしていますから」と、ここでもアニメ好きな一面を明かされ、まんざらでもないように笑顔を見せていた。
この日は、音楽を担当するOKAMOTO’S、Official 髭男 dism、Nulbariも登壇し、映画音楽に参加を喜びながら、音楽への熱い想いを語っていた。
映画『HELLO WORLD』
公式サイト:https://hello-world-movie.com/
2019年9月20日(金) 全国東宝系にて公開!