過疎化の進む秋田の田園を背景に【傷つきやすい思春期の少年少女】と【大人達】の葛藤を描く
『光を追いかけて』
秋田出身の生駒里奈、柳葉敏郎からの“秋田弁”クイズに
撮影から2年の時を経て、
主演:中川翼&ヒロイン:長澤樹が大苦戦!?
主題歌を書き下ろした湯木慧もお祝いに駆け付け大盛況!
過疎化の進む秋田の美しい田園を背景に【傷つきやすい思春期の少年少女】と【大人達】の物語を描く『光を追いかけて』が、ついに10月1日(金)グランドシネマサンシャイン池袋他全国順次公開した。去る9月23 日(木/祝)に先行公開されたロケ地、秋田では記録的なヒットとなった本作の東京での舞台挨拶が、10月2日(土)にグランドシネマサンシャイン池袋にて、メインキャストが揃って行われた。
当日は、主人公・彰役の中川翼、ヒロイン・真希役の長澤樹、彰と真希の担任教師・美晴役の生駒里奈、真希のおじで、農業を営む英雄役の柳葉敏郎、CM の監督作品は600 本以上に上り、国内外で受賞多数の成田洋一監督が登壇しました。柳葉が、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置、すべて解除された初めての週末ということで「大変な環境の中、足を運んでいただいてありがとうございます」と満席の会場を見渡し、挨拶。続けて、監督も「5年前にただ作りたいという想いで作り始めて、こうして全国で公開することができました。そして、今日は大きな劇場で皆さんにご覧いただいて感無量です」(監督)と公開を喜んだ。
オール秋田ロケでの撮影された本作について、初めての秋田だという中川は「普段と全く違う環境で1か月間撮影させていただいて、全てが新鮮で、“宝探し”をしているみたいでした。屋根の上に上って撮影していた時は、夕日がすごく綺麗でした」、同じく初秋田の長澤も「こんなに夕日が落ちていくのが綺麗に見えるのはそうないなと思いました。田んぼの 中に寝転がるシーンは、全身で田んぼを感じることができました」と秋田の印象を振り返った。一方で秋田出身の生駒、柳葉は「オール秋田ロケで秋田が題材になった作品に携われるということが、すごく嬉しかったですし、2人(中川、長澤)からすると綺麗な景色で、いつも見ていない景色だったりしたと思いますが、私にとっては小さい時に見ていた景色ですし、自分だったらスルーしてしまう町を監督は作品に切り取っていて、そういうことを自分の故郷でできるというのは貴 重な体験でした」(生駒)、「今、秋田に住んでいますが、改めて、自分が住んでいる場所の良さを感じさせてもらいました。子供の頃は田んぼに寝っ転がるのはほぼ毎日で、寝っ転がっては怒られていました(笑)」(柳葉)と秋田初心者の2人の コメントを受けて笑いを誘った。
続けて、生駒は生徒たちの演技に感動したと言い「芝居に本気で向き合う姿や頑張りを見て、励まされたり力をもらって感動して、大人がみんな泣いていました」と中川と長澤の演技を絶賛した。そして、撮影現場では、劇中さながらに“頼れるおじさん”だったという柳葉は、稲庭うどんをキッチンカーごと差し入れたと司会者から話を振られると生駒が「食べられなかった」と残念がる一方で、中川は「柳葉さんの差し入れの稲庭うどんがおいしかったので、帰りにお土産に買って帰ったけど、大自然の中でいただいた味とは少し違いました」と長澤も続けて「温かいものをいただいたので、心も身体も温まって格別でした」と感激した当時を振り返ると監督も「巨大なトラックが来たと驚いていたら、柳葉さんがトラックを呼んだって(笑)」と驚いたというエピソードも飛び出した。
そして、“秋田弁講座”に突入し、生駒さんから「はがいぐ」という秋田弁のクイズが出題されると中川が見当がつかず 困っている姿を見て、いくつかヒントを出すも柳葉から「それ、難しいぞ(笑)」と突っ込まれる一幕も。「答えいっちゃおう」と 答えが“はかどる”であることを明かされると続けて、司会者から、柳葉にも出題を促され「(秋田弁)覚えてどこで使う?」 と笑いを誘いつつも、「今の自分の心境です。“しょしな”」と出題すると監督から「今の中川くんに近い」というヒントが出され長澤が「緊張するって中川くんは言っていたけど、柳葉さんは緊張しないしな」と大苦戦。すると柳葉から「緊張の後に 出てくる」とヒントが出され、「恥ずかしい」と正解を導き出し、会場から大きな拍手が巻き起こった。さらに「撮影中にも、秋田弁のポスターを見ながら、柳葉さんから秋田弁を教えてもらいました」と当時も同様に秋田弁講座が行われていたと明かした。
本作同様、会場が温かい空気に包まれると本作の主題歌を描書き下ろした湯木慧が本作のイメージさながらの稲穂 を持って、公開を祝福しに駆け付けました。監督から「『金魚』という彼女の曲を聴きまして、今まで聴いていた曲と全然違う種類の新種とも言えるような心に刺さるというか、この人の世界観どうなっているのかな?といろんな曲を聞かせていただいたんですけども、全部が心に刺さりました。今回僕の映画というのは、どうやったら心に刺さるのだろう?どうやったら自分の思っていることが、みんなに伝わるんだろうと思って作ったんですね。だとしたらこの人の曲じゃないかと、オファーしました」と抜擢の経緯が明かされると、湯木は「秋田に行ったことがなかったので、すぐに秋田に行きました。そして、秋田の風を感じたり、においを嗅いだり、おいしい食べ物を食べたり、そして住んでいる方に話を聞きました。込めた想いがたくさんあって、込めたかった想いもたくさんありました」と書き下ろした当時の心境を振り返った。
最後に中川から「僕は、光は希望だと思っています。皆さんも自分にとっての光をこの映画を観て考えてみてほしいです」と生駒からは「コロナ禍で世界がマイナスに向いている中、今、公開するべき作品だと思っています。大人だって悩んでいて、子供だってもっと悩んでいる中で、光に向かって気づくことができる。そういうことが明日につながる一歩になっていると思っています」と挨拶が行われ、大盛況の舞台挨拶が幕を閉じた。
【ストーリー】
両親の離婚で父の故郷秋田へと引っ越した、中学2年生の彰。転校先にも馴染めず、憂鬱な日々が続く。ところがある日、彰は空に浮かぶ“緑の光”を目撃。田んぼのミステリーサークルへと辿り着くと、不登校のクラスメート真希と出会う。共通の秘密を持った 2 人の仲は近づき、灰色だった日常が輝き始める。一方で彰たちの中学は、過疎化による閉校の日が迫る。大人たちも揺れ動く中、 “緑の光”は、彰たちに何を伝え導こうとしているのか?
監督:成田洋一 脚本:成田洋一 / 作道雄
出演:中川翼、長澤樹、生駒里奈、中島セナ、駿河太郎、小野塚勇人、下川恭平、木村聖哉、丹野未結、日向丈、柳葉敏郎ほか
配給:ラビットハウス
公式サイト:http://hikariwo-oikakete.com/
公式 twitter: @HikariwoEiga
公式 Instagram: hikariwoeiga
© 2021「光を追いかけて」製作委員会
グランドシネマサンシャイン池袋他公開中 全国順次公開