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3/20開催「ひるね姫」北米プレミアに神山健治監督登壇!NY国際子ども映画祭イベント

第20回ニューヨーク国際子ども映画祭に正式招待された『ひるね姫』の上映が、日本時間3月20日(月)(※現地時間3月19日)、ニューヨーク市内の SVA Theater にて行われ、神山健治監督が舞台挨拶に登壇した。神山監督の新作とあってチケットは即日完売、440席の劇場は超満員となった。児童映画祭とはいえ、観客は小学校低学年から年配層まで幅広く、神山の手掛けた作品すべてのDVDを持参する熱狂的な神山ファンも見られた。映画上映のトークイベントにおいては司会からのいくつかの質問に答えた。

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ーー素敵な女性主人公はどんなきっかけから生まれたのか?
神山:ある日プロデューサーから、自分の娘にメッセージを送るような作品を作ってみてはどうかといわれたのがきっかけ。

ーーテクノロジー、ファミリーヒストリー、そして未来観などをテーマにしたきっかけは?
神山:ご存じの方も多いと思うが、日本は6年前に大きな災害に見舞われた。それ以来、日本は元気がないように感じる。日本が得意だったテクノロジー分野においてもそうだし、若い世代と年配の世代の間で格差や対立もある。そんな日本に元気を取り戻してほしいというメッセージもある。

ーーものづくりや自動運転などのテーマはどうやって脚本にまとめあげたか?
神山:映画のアイデアは4年前に考えたが、なかなか物語にまとめることができなかった、そんな折、日本でもう一度オリンピックを開催することが決まって、それがきっかけで現在のアイデアにまとまった。

また、観客からの質疑応答の時間になると、会場に集まった多くの子供たちが質問用のマイクに列をなし、子供らしい無邪気な質問から映画の裏に隠されたメッセージを探ろうとする質問まで、時間いっぱいまで熱心に質問を続け、神山も子供たちにわかりやすいように丁寧に答えた。

ーー日本のテクノロジーについて意見を聞かせてほしい
神山:日本は、ハードウェア作りは得意だが、ソフトウェア分野では遅れがち。またそういった伸びしろのあるソフトウェアにおいても若い人にチャンスがない。若い人が活躍し世の中を変えられたらいいなという気持ちがある。

ーーどうやって映画を作ったか?
神山:僕と200人くらいのスタッフで毎日絵を描いて作った。

ーー夢と現実を行き来するというアイデアはどうやって生まれたか?
神山:僕もティーンエイジャーの頃は毎日眠かった(だから主人公はいつも寝ている)。また僕自身、アメリカ映画から得たもので夢を見ていた。子供のころ見ていた夢が現実になったらうれしいな、と思った。

ーーキャラクターはどうやって作るのか?
神山:身の回りの人物を少しずつモデルにしている。

ーー映画でもテーマにしている自動運転車に対する意見を聞かせてほしい
神山:僕もドライブすることが大好き。NYもそうだと思うが日本では渋滞で困っている。できれば自動運転技術でそういったトラブルも解消してほしい。

ーー夢の中に現れる巨大ロボット・エンジンヘッドはどうやって創造したか?
神山:僕も(劇中のモモタローというキャラクターと同じく)自動車を改造するのが好き。エンジン装置を見ているとロボットみたいだなと思ったことがきっかけ。

ーー夢の中に現れる鬼は何を意味しているのか?
神山:鬼は人の悪い気持ちの象徴。またSNS等で悪いことを書いて人を傷つけることの象徴。

その後、トークショーを終えた神山監督のもとには100名以上のファンがサインを求めて列を作り、監督はひとりひとり丁寧にサインをおこなった。「泣いた!」「映像が素晴らしかった!」など、観客の熱い反応に、監督も嬉しそうに応えていた。

すでに北米をはじめ世界40の国と地域での販売が決定しており、北米では「Napping Princess」という英語タイトルでの配給が決まっている『ひるね姫』。今後英語吹き替えが行われ、全米にて劇場公開される予定だ。

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【STORY】
すべてを知るために、私は眠る。
岡山県倉敷市で父親と二人暮らしをしている森川ココネ。何の取り得も無い平凡な女子高生の彼女は最近、不思議なことに同じ夢ばかり見るようになる。進路のこと、友達のこと、家族のこと・・・考えなければいけないことがたくさんある彼女は寝てばかりもいられない。無口で無愛想なココネの父親は、そんな彼女の様子を知ってか知らずか、自動車の改造にばかり明け暮れている。
2020年、東京オリンピックの3日前。突然父親が警察に逮捕 され東京に連行された。ココネは次々と浮かび上がる謎を解決しようと、幼馴じみの大学生モリオを連れて東京に向かう決意をする。その途上、彼女はいつも自分が見ている 夢にこそ、事態を解決する鍵があることに気づく。たったひとつの得意技である「昼寝」を武器に、ココネは夢とリアルをまたいだ不思議な旅に出る。
それは彼女にとって思 いがけず、“知らないワタシ”を見つける旅でもあった。

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◆原作・脚本・監督:神山健治
◆キャスト:高畑充希、満島真之介、古田新太、釘宮理恵、高木渉、前野朋哉、清水理沙、高橋英樹、江口洋介ほか
◆音楽:下村陽子
◆キャラクター原案:森川聡子
◆作画監督:佐々木敦子、黄瀬和哉
◆演出:堀元宣、河野利幸
◆制作:シグナル・エムディ
◆配給:ワーナー・ブラザース映画 ©2017 ひるね姫製作委員会
公式サイト:http://www.hirunehime.jp
公式twitter:https://twitter.com/hirune_hime
式LINE:シグナル・エムディ

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