原作:三島由紀夫×監督:吉田大八
三島の異色【SF】小説を現代設定に大胆脚色して放つ意欲作
平凡な家族が、宇宙人に【覚醒】!?
『美しい星』
原作「美しい星」は、三島由紀夫が1962年に発表した異色の【SF】小説。
刊行当時、「平凡な家族が、ある日突然“宇宙人”に覚醒する」という前衛的過ぎる設定で世間を大いに戸惑わせた。しかしその後右肩上がりに熱狂的ファンを獲得していき、2016年9月現在、58刷495,000部のロングセラーとなっている。
故・大島渚監督も映画化を希望したこの小説を、学生時代からの悲願を遂げて映画化するのは、『桐島、部活やめるってよ』(12)で第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞・最優秀作品賞を受賞した監督・吉田大八。
「映画を撮り初める前から『美しい星』を映画にしたいと思っていました。映画監督になりたいというより、『美しい星』を監督したいと思っていました」と熱を込めて語る吉田監督は、本作で、映画の舞台を現代に置き換えるという大胆不敵な脚色に挑む。
主役の“当たらない”ので有名なお天気キャスター・大杉重一郎(火星人)にリリー・フランキー。その長男でフリーターの一雄(水星人)に亀梨和也。長女で美貌の女子大学生・暁子(金星人)に橋本愛。専業主婦の妻・伊余子(地球人)に中嶋朋子が演じる。
★特報映像
今回の特報映像では、本作の主人公である4人家族の大杉家がある日突然宇宙人として覚醒する様が描かれている。
父の大杉重一郎(リリー・フランキー)は火星人。長男の大杉一雄(亀梨和也)は水星人。その妹の大杉暁子(橋本愛)は金星人。地球の為に、地球の為にとうるさい3人に苦言を呈するのは重一郎の妻・伊予子(中嶋朋子)。彼女はなぜか地球人のままらしい。彼らは「美しい星=地球」を救う使命があると信じ、それぞれがそれぞれの奮闘を繰り広げる。
そんな奮闘を予感させるカットが矢継ぎ早に展開され、「地球に救う価値はありますか?」と地球を背景に意味深なナレーションが投げかけられ、映像は終わりを迎える。果たして今後どのように展開していくか、乞うご期待ください。
<ストーリー>
ある日突然、自分たちは宇宙人であると覚醒した平凡な家族。
彼らはその手に「美しい星・地球」を救う使命があると信じ、それぞれに奮闘しはじめる。
大杉重一郎は予報が“当たらない”ことで有名なテレビ気象予報士。
悪くない仕事、悪くない暮らし、悪くない家族関係(妻・息子・娘)、悪くないはずの人生。
そんなある日、重一郎はあるものと遭遇する。それは空飛ぶ円盤!?
「自分は火星人。世界を救うためにこのホシに遣わされたのだ」
重一郎のなかに“火星人”が覚醒する。
覚醒は止まらない。息子の一雄が水星人、娘の暁子が金星人として次々目覚める。
それぞれの母星から使命を受け取った家族はそれぞれのやり方で世界を救おうと奮闘しだすが、
やがて様々な騒動に巻き込まれ、傷ついていく――。
出演:リリー・フランキー
亀梨和也 橋本愛 中嶋朋子 / 佐々木蔵之介
原作:三島由紀夫「美しい星」(新潮文庫刊)
脚本:吉田大八 甲斐聖太郎
音楽:渡邊琢磨
製作:依田巽 藤島ジュリーK. 市村友一 吉川英作 中川雅也
エグゼクティブプロデューサー:小竹里美
Co. エグゼクティブプロデューサー:松下剛
プロデューサー:朴木浩美 鈴木ゆたか
製作:「美しい星」製作委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
企画・制作プロダクション:リクリ
企画・製作幹事・配給:ギャガ
監督:吉田大八
公式サイト:http://gaga.ne.jp/hoshi/
(C)2017「美しい星」製作委員会
2017年5月 全国ロードショー