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亀梨和也、「僕の使命はKAT-TUNを潤すこと!」 橋本愛はUFOを呼べちゃう?!『美しい星』公開記念舞台挨拶

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5月26日より公開となっている三島由紀夫原作『美しい星』の公開記念舞台挨拶が、27日、TOHOシネマズ日本橋にて行われた。登壇したのは、吉田大八監督、主演のリリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介と主要キャストが勢ぞろいだ。

三島由紀夫のSF小説「美しい星」を現代設定に脚色し、『桐島、部活やめるってよ』や『神の月』を手がけた鬼才・吉田大八が実写映画化した本作。“当たらない”お天気キャスターの父・重一郎(リリー)を中心に、ある日、突然宇宙人として覚醒した平凡な家族が美しい星・地球を救うため奮闘する姿を描く。息子・一雄を亀梨、娘・暁子を橋本、母・伊余子を中嶋が演じている。

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まずは、テレビ気象予報士で火星人の父・大杉重一郎役のリリー・フランキーが「ようこそ皆さんいらっしゃいました」と挨拶。この日3回目の舞台挨拶となり、各会場を廻っているファンもいたようで、「あそこの頭でっかくしているお姉さん、2回とも来てくれて、3回目?凄い移動のスピードですね。なんなら宇宙人役で出られましたよ」と会場の笑いを誘った。

メッセンジャーで水星人の息子・大杉一雄役の亀梨は「水星人役を演じさせていただきました亀梨和也です」と、リリーの言葉に笑いをこらえながら挨拶。「三島由紀夫さんの原作で吉田大八監督が作り上げる世界観に参加させていただけたことは、非常に貴重な経験でした。この『美しい星』という世界観を楽しんでいただけたらと思っております」とコメントした。

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大学生で金星人の娘・大杉暁子訳の橋本は「金星人の暁子ちゃんという女の子を演じました橋本愛です。この映画のお話をいただいた時に初めて『美しい星』を読んで、本当に好きな小説で出逢えてよかった、そしてそれを信頼している吉田監督が映像化するタイミングに、自分という存在がめぐり合うことが出来て心から嬉しいです」と充実した笑顔をみせた。

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専業主婦で地球人の母・大杉伊余子役の中嶋は「(上映後なので)ポカーンとなっているかもしれませんが、(私は)原作を読んだ時、凄く新しい感覚だという読後感があったのですが、吉田監督の脚本を読んだ時もまた新しい感覚だ!と思いました。さらに映画が仕上がってみて、体験したことのない体験だ!!と思ったんです。それは正しいので、もう1回、2回、3回観てていただくと新しい体験がそのたびに有ると思いますよー・・・だって(笑)」とお茶目に語った。

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謎の男・黒木克己役の佐々木は「25年くらい前に原作を読んで、カッコイイ!面白い!笑っちゃう!と思い、今日、ハイブローなエンターテイメントSF作品を皆さんが観て、私がここに立つことができて感無量です」と嬉しそう。

吉田監督は「30年前に原作を読んで、これが映画になったらいいなとぼんやりイメージしていました。それが今、こうしてこの場に立っていられるというのは、自分の中で一番幸せなことです。ありがとうございました」と感無量の面持ち。

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珍しく父親役を演じたリリーは「普段ホームレスと殺人鬼と薬物中毒ばっかりやっていますから、かたぎのお父さんって言う役がね。監督からも“天気予報士で火星人で不倫してて末期がん”って言われて(笑)。情報量が多すぎて役作りも何もあったもんじゃないっていうことでしたが、逆にフラットな状態で撮影に入れました」と会場を沸かせた。

亀梨は「本作の登場人物は何か使命を背負っていたが、自身で使命を感じていることがあるか?」と言う問いに対して、「一つはお仕事だと思うんですけど、自分はグループ活動をさせてもらっているので、そこを潤すというのが自分の使命なのかなと感じています」と充電期間中ではあるがKAT-TUNを常に思っているという発言が。
「役者としての野心は?」と聞かれると、「巡り合わせや出会いの中で、自分がどのように返すことができるかという段階」と自己分析。「今は与えられたものにしっかりと向き合える自分でいたいなと感じております」と真摯な姿勢で答えた。
「今回の役は見たことのない亀梨さんでしたね」と言われ、「わりかし普段はちょっとジャニーズ感強めで生きているので、そういうところを作品やお芝居によって自由自在に出したり消したりできるようになりたいな、と意識しています」と役者としての心構えが聞けた。

橋本は「暁子は金星人として“美を正す”というところで奮闘していくが、暁子に共感した点はあるか?」という質問に、「“絶対的な美だ”という自信や誇りを無理やり持って保たないとできなかった役ですが、暁子の行動や心の機微には身に覚えのあるものばかり。私が知っている心を引き出してやればいいなと思っていました」と暁子と橋本自身の近さを語った。
するとリリーが「もともと神秘的な雰囲気を持っている女優さんだけど、髪の毛を切ってさらにUFOを呼べそうな感じがしましたね」と会場を沸かせると、橋本自身も「UFO呼べます!」と応戦。続けて亀梨から「劇中に出てくる牛に興奮していたね」と暴露され、「牛大好きで、人間より大きい動物が大好きなんです!すごくないですか?!」と嬉しそうに笑った。

家族が宇宙人だと言い出すときの感情について、地球人役の中嶋は「(伊余子は)困った事を言い出すなーっと見ていたと思うんですけど、腑に落とす感じなくスルーしていたんじゃないかな」と母親役の懐の深さをみせる。

謎の宇宙人の役作りについて、佐々木は「今、亀ちゃんが着ているけど、現場にわりと星が付いているTシャツとか着て行ってました。そんなところから宇宙人の役作りをしていました(笑)」と、ひょうきんな一面も。すかさず、「この映画の中の蔵之介さんは、宇宙人っぽいから100メートル4秒くらいで走りそうでしたよ」とツッこむリリー。

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最後に、リリーが「本当に今日はありがとうございました。自分で観ても面白くて凄くかっこいい、凄く好きな映画と思える作品に出られて嬉しいです。友達に『あの映画面白いよ!』と、言いやすい映画っていうか、それで何が面白いか説明しにくい映画っていうか・・・まぁ、色々よろしくお願いします」と、PRし会場を笑いで包み込む。
吉田監督は「こうやってめでたい日にとても楽しい時間が過ごせて良い思い出になりました。どう面白いかを説明しにくい映画かもしれませんが、『とにかく観て!』って言ってください。観てもらわないことには始まらないと思いますので。ありがとうございます!」と締め、終始笑いの絶えない舞台挨拶を終了した。

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『美しい星』
<ストーリー>
その手で“美しい星・地球”を救えると信じた、とある平凡な“宇宙人一家”の悲喜劇
“当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心溢れるフリーターの息子・一雄、美人すぎて周りから浮いている女子大生の娘・暁子、心の空虚をもて余す主婦の母・伊余子。そんな大杉一家が、ある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人(?)として覚醒。“美しい星・地球”を救う使命を託される。ひとたび目覚めた彼らは生き生きと奮闘を重ねるが、やがて世間を巻き込む騒動を引き起こし、それぞれに傷ついていく。なぜ、目覚めたのか。本当に、目覚めたのか  。
そんな一家の前に一人の男が現れ、地球に救う価値などあるのかと問いかける。

リリー・フランキー
亀梨和也 橋本愛 中嶋朋子 / 佐々木蔵之介
羽場裕一 春田純一 / 友利恵 若葉竜也
原作:三島由紀夫「美しい星」(新潮文庫刊)
監督:吉田大八
脚本:吉田大八 甲斐聖太郎
製作:「美しい星」製作委員会
配給:GAGA
©2017「美しい星」製作委員会
公式サイト:http://gaga.ne.jp/hoshi/

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