映画『法廷遊戯』の完成披露試写会イベントが10月3日、東京・文京シビックホールにて行われ、主演の永瀬廉(King & Prince)をはじめ、共演の杉咲花、北村匠海、大森南朋、戸塚純貴と、深川栄洋監督が登壇した。
原作者・五十嵐律人が第62回メフィスト賞を満場一致で受賞後、現役司法修習生時代に刊行し、「ミステリが読みたい!」2021年版新人賞受賞など、ミステリー界の新星として話題となった本格法廷ミステリー小説「法廷遊戯」を、『神様のカルテ』『白夜行』の深川栄洋監督がメガホンをとり映画化。
ロースクールに通い、法曹の道を目指す主人公の「セイギ」こと久我清義(きよよし)役を永瀬廉(King & Prince)、セイギの幼馴染で同じく法律を学ぶ織本美鈴(みれい)役を杉咲花、「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才、結城馨役を北村匠海が演じる本作は、裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、3人の仮面の裏に隠された真実が暴かれてゆく様を描く、ノンストップ・トライアングル・ミステリー。
会場が暗転し、客席後方の扉からろうそくを持った6人が登場! イベントの開始を促すと、MCの「これより無辜ゲームを開始する。来たれ、本日の主役たち!」の掛け声とともに登壇者たちがステージの階段上に登場!会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。
あまりの声援ぶりに、驚きながらも「この規模の完成披露ってなかなかないかと。ありがたいですね」と笑顔。北村も「なんかフェス感あるよね・・・」と会場を見渡しニッコリ。
初めて観客に本作を披露することとなり、永瀬は「ようやく皆さんに届けられるのはありがたいし、嬉しい気持ちでいっぱいです」と述べ、杉咲は「撮影しているときも、完成したものを観たときも、どんなところに到達するのか想像がつかなかった。皆さんがどう受け取ってくださるか楽しみです」と期待を込める。
北村は「もの凄くクオリティーが高いものに出来上がっていますし、素直に本当に面白かったです。皆さんの感想が気になりますし、この映画が僕たちの元を離れて旅だっていく、その行く末が気になりますね」としみじみ。
それぞれ自身が演じた役について、永瀬は「優しくて真面目。でも大胆な部分もあるけれど、自分の中の親和性を感じた」と語り、杉咲は「なかなか共感できるものではないかもしれないけれど、ただ一途に思い続けているという意味では凄く理解ができました」と分析。
北村は「永瀬さん、杉咲さん、深川監督・・・、僕にとってこの要素が3つ揃っていたので、この作品をやらないという選択はなかったですね」と、絶対的な信頼感をのぞかせる。
戸塚は「まるで短距離走というか、100メートルを息を止めて走っているような、凄く体力を使った撮影でした」と、撮影を振り返りながらも「でも、作品の中でその疲労感というものを観ている方に感じてほしいですね」とアピール。
謎の男を演じた大森は「僕よりも、この4人のほうが狂気じみていましたよ(笑)」とニヤリ。
特に洞窟の中での撮影は苦労も多かったようで、戸塚は「次の日に体調を崩しました」と明かし、「監督は優しい顔をして『もっと、もっと』というから」と監督を攻める場面も。永瀬たちは「洞窟の中に1日いるとサバイバル観たいになっていたよね」としながらも、永瀬は「ここで戸塚くんと凄く仲良くなりました」と親密感を増したそう。
イベントの後半には、タイトルの『法廷遊戯』にちなみ、個人的に「許せること」「許せないこと」をジャッジすることに。登壇者たちは「有罪」「無罪」のカードを提示し、「有罪」が多数の場合は、雷鳴が鳴り響き、「無罪」が多数のときは、昇天音が会場に響き渡った。
永瀬は「僕は歯磨きが大好きなんです。なので、いつも時間がギリギリになっちゃって」と。これが有罪か無罪かを問うと、「1日にどのくらい磨くの?」と北村。永瀬が「6~7回かな。旅行用の携帯歯ブラシセットについている歯磨き粉は確実に使いきります」と答えると、北村は「それは、歯がかわいそう」と、逆に心配する。結果、全員無罪と判定。北村は「時間に間に合っていればいいし、勝手にしてくれって感じ(笑)」と言い放っていた。
一方の北村は「ゲームが好きで、1日15時間くらいやってしまうこともある」と告白。大森は「反省していればいいけれど、長すぎるよね」とし、杉咲は「休憩したほうがいい」とアドバイス。最終的に半数が「有罪」のカードを挙げ、その結果に北村はすっかり肩を落としていた。
最後に北村は「それぞれのキャラクターが全く違う目線で観ることができます。ハッピーエンドという言葉は言えないかもしれませんが、この映画を観て、皆さんの心の中に何かが残っていたら嬉しいです」と声をかけ、杉咲は「何かを信じる尊さと怖さを感じる作品です。それを楽しんで」と。永瀬は「それぞれが抱えているものがありつつ、正義感を持ちながらも人を裁く難しさ、苦しさが色濃く出ていると思います。どの視点から観ても違う考えがでてくると思うし、何回観ても自分の正義感とはなんだろうなと考え直させてくれる映画になっていると思います。たくさんの方に観ていただきたいです」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
『法廷遊戯』
【ストーリー】
法律家を目指し、法科大学院(ロースクール)に通う、久我清義ことセイギ(永瀬廉)は、同級生の織本美鈴(杉咲花)、校内で模擬裁判をする“無辜ゲーム”の主宰者・結城馨(北村匠海)と共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとへ馨からロースクール時代に流行っていた模擬裁判“無辜ゲーム”をしようと呼び出され向かうと、そこには血のついたナイフを持った幼なじみの美鈴とすでに息絶えた馨の姿が。暴かれてゆく封印されていた3人の秘密。追い込まれた清義は究極の決断をするが・・・ 二転三転する真実、四転五転する真相、そして驚愕の結末が待つ、予測不能の“ノンストップ・トライアングル・ミステリー、開廷!
出演:永瀬廉 杉咲花 北村匠海
戸塚純貴 黒沢あすか 倉野章子 やべけんじ タモト清嵐 / 柄本明 生瀬勝久 / 筒井道隆 大森南朋
原作:五⼗嵐律⼈『法廷遊戯』(講談社文庫)
監督:深川栄洋
脚本:松⽥沙也
音楽:安川午朗
プロデューサー:橋本恵一、本郷達也
主題歌:King & Prince「愛し生きること」(Johnnys’ Universe)
制作:MMJ
製作幹事:東映
配給:東映
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2023年11月10日(金) 全国公開!