映画『ハドソン川の奇跡』ジャパンプレミアが、9月15日、東京・有楽町マリオンにて行われ、来日中のトム・ハンクスとアーロン・エッカートが登壇し、歌舞伎俳優の市川海老蔵が二人を歓迎した。
本作は、ハドソン川で起きた未曾有の航空機事故(USエアウェイズ1549便不時着水事故)をもとに、乗員乗客全員生還した実話を描く物語。チェスリー・サレンバーガー機長「愛称:SULLY(サリー)」の究極の決断と、その後英雄から容疑者にされるまで、彼に覆いかぶさる葛藤と不屈の信念を演じるトム。彼を絶対的に信じ支え、共に試練に立ち向かう副機長ジェフ役をアーロンが務めた。
トムは3年ぶり、アーロンは8年ぶりとなる来日。「来るたびに楽しい気持ちにさせてくれる国です」とトム。アーロンは「コンニチハ!ニホンガスキ!」と日本語で挨拶し、来日を喜んだ。
海老蔵の歓迎を受け、トムが「今日は歌舞伎のメークじゃないから分からなかったよ。すごくカッコいいね。日本のジェームズ・ボンドだね」と嬉しそうに握手を交わすと、アーロンも「ひと目で才能があると分かるよ。ハリウッドに来ても活躍しそうだね! とてもパワフルで僕たち倒されてしまいそうだよ」と絶賛。すかさずトムが「彼はジェームズ・ボンドだからね!」と続け会場を沸かした。それを受け海老蔵は「恥ずかしい、恥ずかしい」と恐縮仕切り。
同作の感想を海老蔵は「感銘を受けました」と伝え、サリー機長が究極の選択をすることにちなんで「人生で選択を迫られた経験」を尋ねられると、「海老蔵を襲名したとき。父が病気で倒れ、その時は本当にいろいろな選択を迫られました」と答えた。「正しいということを世間に対して証明するのはとても難しいことですが、正しいことに信念をもち忠実であることによって、それが何であるか証明される。今、戦っている人に勇気を与える映画。劇中にある“208秒で人生が変わってしまう”というセリフが心に重く響きました」と語った。
トムは、「『ハドソン川の奇跡』は一人で起こした奇跡ではない。救助に駆け付けた警察官や消防士、フェリーの船長など多くのプロフェッショナルたちがチームとなって協力しあって成し遂げたこと」と映画の魅力を伝え、「助け合うという精神は、日本人のみなさんはよくわかっているはず。この映画はまさにそんな精神を描いています」と明かした。一方のアーロンは「偉大なイーストウッド監督が情熱を込めた映画です。英雄について語っているけれど、誰もが英雄になれる。映像も楽しめるのでぜひ観てほしいです」と、力強くアピール。
最後に海老蔵から2人へサプライズプレゼントも。2人の名前をカタカナで書いた提灯を手渡されると、トムさんは「アーロンの方が(名前が)長いね」と笑って、嬉しそうに受け取っていた。
映画『ハドソン川の奇跡』
監督:クリント・イーストウッド
キャスト:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー他
配給:ワーナー・ブラザース映画
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オフィシャルサイト:http://www.hudson-kiseki.jp
9月24日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他
全国ロードショー!