映画『百花』の大ヒット祈願イベントが、8月23日、東京・浅草寺伝法院にて行われ、W主演の菅田将暉と原田美枝子が登壇した。
映画プロデューサー・脚本家・小説家の川村元気 の4作目となる小説「百花」。川村自身の体験から生まれたベストセラー小説を、原作者である川村元気自身が監督・脚本を手掛け、映画化。記憶を失っていく母と向き合う息子と、すべて を忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母との親子の愛を描く。感涙必至の愛と記憶の物語。
母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を菅田将暉 、母・葛西百合子を原田美枝子がダブル主演で務め、泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織を 長澤まさみ 、百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を 永瀬正敏という、実力派豪華俳優陣が顔を揃えた。
浅草寺で祈祷を受けた後、普段は一般開場されていない重要文化財・伝法院で行われた会見に参加した菅田と原田。菅田は祈祷の様子を振り返り「すごく気持ちがよかったです。音や隙間から入る風の気持ち良さもあり、読経を聞いて目を閉じているとス~ッとが溶けていくような感覚でした。いつもヒット祈願は気を張るし疲れるのですが、全然疲れない(笑)。癒やされる感じがしました」と穏やかな心境を明かす。原田は「それはきっと観音様の波動だと思いますね。穏やかな、静かな時間でした」と優しい笑顔を見せた。
完成した作品を観て、菅田は「安心しました」と一言。「撮影中はワンシーン、ワンシーン振り返る時間もなく過ぎていきましたし、自分が出ていないシーンも観て感動しました」と感想を述べる。原田は「撮影はとても大変でした。監督の求める“奥の奥の奥の香りみたいなものが出るまでOKがでないので。その感覚を理解できるようになったら監督との信頼感が出来た気がします」と述懐。
原田との共演について、「贅沢です」と菅田。「プロモーションで約1年ぶりくらいにお会いして、原田さんから『菅田くんってそんな人だったんだ』と言われて(笑)。お互いに現場では役に集中してのめり込んでいたので、プロモーションを通して(本当の姿を)知ることができて良かったです」と安堵の顔を見せると、原田は「菅田さんがみんなをぎゅっとまとめる大きさのある人なんだと気づいて、いい子だなあ~と(笑)。菅田さんと仕事ができてよかったです」とほほ笑む。その言葉に「“いい人”と言われて良かったです(笑)」と返した菅田だった。
また、「もし二人が本当の親子だったら、どこに行って何をしたい?」と尋ねられると、菅田は「“おかん”って呼べるかなあ・・・(笑)」と戸惑いながらも、「原田さんから海外へ行った思い出を聞いていたので、僕が運転をしてドライブとかいいかも。オカンがサングラスして(頭に)スカーフを巻いて、オープンカーでパリの街とか」と想像すると、原田も「ぜひ行きましょう!」とノリノリに。
あらためて、原田が「浅草だったら夜の隅田川を船で渡って、最後に花火を見るとかは?」と勧めると、菅田は「この映画を観たあとに花火を見たら泣いちゃいますね」と映画の情景を合わせていた。特に花火のシーンに思いれがあるという二人。菅田は「CGに見えるくらい綺麗すぎる。こんなに広いフィールドで(撮影して)地球全体を感じて、生きているようでした」と感慨。
さらに、原田のピアノのシーンについても言及。原田は「ピアノの音も好きで今でも先生について練習しています。菅田くんは凄く上手いんですよ」と幼少からピアノを習っていたという菅田の腕前を褒める。菅田は照れ笑いしながも「原田さんが現場でピアノを練習している姿を見ていると凄く落ち着くんです。原田さんが弾いている音も同時録音されていますので、ぜひ観ていただきたいですね」とアピールしていた。
『百花』
<ストーリー>
レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、
過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた。
そんな中、不可解な言動をするようになる百合子。
不審に思った泉は百合子を病院に連れていき、そこで認知症だと診断される。
その日から、泉は<記憶を失っていく母>と向き合うことになる――。
百合子の記憶がこぼれ落ちていくスピードは日に日に加速し、大好きだったピアノでさえも、うまく弾けなくなり、
泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前も分からなくなっていった。
それでも今までの親子としての時間を取り戻すかのように、泉は献身的に支えていく。
ある日、百合子の部屋で一冊のノートを見つけてしまう。
それは、泉が知らなかった母の「秘密」、
そして泉にとって忘れたくても忘れることのできない、「事件」の真相が綴られた日記だった…。
心の奥底にしまい込んでいた記憶を、徐々に蘇らせていく泉。
一方、百合子は失われてゆく記憶の中で、「半分の花火が見たい…」と何度もつぶやくようになる。
「半分の花火」とはなにか?
なぜ百合子はそこまで「半分の花火」にこだわるのか――。
その言葉の「謎」が解けたとき、泉は母の本当の愛を知ることになる―――。
出演:
菅田将暉 原田美枝子
長澤まさみ / 北村有起哉 岡山天音 河合優実
長塚圭史 板谷由夏 神野三鈴 / 永瀬正敏
監督:川村元気
脚本:平瀬謙太朗、川村元気
音楽:網守将平
原作:川村元気「百花」(文春文庫刊)
主題歌 : KOE「Hello, I am KOE」(ユニバーサルミュージック/EMI Records)
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝 海外配給:ギャガ
公開:2022年9月9日(金)
コピーライト:©2022「百花」製作委員会
予告映像 : https://www.youtube.com/watch?v=7kacpw2RF-g
映画公式HP:https://hyakka-movie.toho.co.jp/
映画公式Twitter:https://twitter.com/movie_hyakka
映画公式Insagram : @movie_hyakka
2022年9月9日(金)より 全国ロードショー