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菅田将暉、号泣する原田美枝子の頭をなでる! 原田「菅田さんは大きな人」と絶賛! 映画『百花』完成披露試写会

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映画『百花』の完成披露試写会が、7月31日、東京・イイノホールにて行われ、W主演の菅田将暉と原田美枝子をはじめ、共演の長澤まさみ、永瀬正敏と川村元気監督が舞台挨拶に登壇した。

映画プロデューサー・脚本家・小説家の川村元気 の4作目となる小説「百花」。川村自身の体験から生まれたベストセラー小説を、原作者である川村元気自身が監督・脚本を手掛け、映画化。記憶を失っていく母と向き合う息子と、すべて を忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母との親子の愛を描く。感涙必至の愛と記憶の物語。

母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を菅田将暉 、母・葛西百合子を原田美枝子がダブル主演で務め、泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織を 長澤まさみ 、百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を 永瀬正敏という、実力派豪華俳優陣が顔を揃えた。

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7年の歳月をかけて作り上げたという本作について、監督は「ここまで辿りついて感慨深いです」と一言。「この7年間には映像の見られ方も急激に変わって、インターネットやYoutubeTubeやテレビ、配信なども増えてきましたが、映画館のスクリーンで集中し、没入して観ていただける作品を作りました」と語った。さらに「監督としては新人だったので、原田さんから怒られたり、菅田くんに言うことを聞いてもらえなかったりと色々と辛い思い出もあったんですけど(笑)」と続け、会場の笑いを誘った。

今回初共演となった菅田と原田。菅田は「対峙した時に、毎回どうなるか分からない現場で、僕はただただ原田さんの人間味を見ていた日々でした」と振り返る。

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原田は「撮影中は大変すぎて菅田さんがどういう人か、見ている余裕はなかったのですが、1年経って取材で一緒にお仕事をさせていただいて、“この人と仕事できて良かった”と凄く感じました。菅田さんはとても大きな人」と称えた。

そんな原田に対して菅田は「あるシーンで、カットがかかった瞬間に僕の胸で号泣されたんです。嗚咽が止まらなくなって制御不能になっている原田さんを、僕は気づいたら頭をなでていました。大先輩の泣きじゃくる、こんなピュアな姿を見せてくれることが忘れられないです」と振り返る。

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原田も「よく覚えています。監督がなかなかOKを出してくれなくて、どうしていいかわらかなくなって、最後にOKが出たら涙が止まらなくなっちゃって。そうしたら菅田さんが『よしよし、よしよし』って、お母さんが子供にするようになだめてくれました」と回顧。菅田も「戦い抜いたっていう感じですね」と言い、二人で顔を見合わせた。

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一方、菅田とは3回目の共演となる長澤は今作では夫婦役。「これまで時間を経て菅田さんを見てきたなかで、初めて会ったときよりも凄くたくましくなっていて『この人なら付いていける』という風格を感じていました」と吐露。自身の役については「こんな人っているんだろうかというくらいの優しい人。親子を繋いでいく役どころでもあるので、真っ直ぐ演じました」と述べた。

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永瀬は原田との共演に「こんなに密接にご一緒したのは初めてだったので、毎日凄く楽しかったですね」とニッコリ。デビュー当時から憧れていたという原田と共演を喜んでいた。

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監督の強いこだわりの詰まった本作だが、特に大変だったシーンを聞かれた菅田は「花火のシーン」を挙げ、「CGではなく、本当に花火をあげてお芝居をしたんです。5秒後に一発その後、4秒後に・・・というロジックが決まっていてもそれを忘れちゃうので大変でした」と明かすと、原田も「大きな音がするので、体中に感じることができて良かったです」と本物の良さを実感。

クライマックスではいい物を作ろうという強い思いから、監督と原田が対峙する場面もあったそうで、監督は「原田さんから『私の何が悪いの!?』と怒られました」と告白。結果的に「原田さんが予想以上のものを出してくれました」と話すと、苦笑いしながら原田は「監督は目にみえるもの以上のものを求めていた。俳優が浮上してくるものを待っていたんだと思いました」と納得のいくものになったようだ。監督が「3回怒られたことが忘れられない」と話すと、原田は「ケンカをしてもいいと思う。出会いは一瞬なんだから、真剣に対峙したほうがいいと思いますよ」と自身の考えを吐露していた。

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特に印象的だったシーンを問われた長澤が「原田さんのピアノのシーンです。心を掴まれました。原田さんの役を感じる場面です」と答えると、永瀬も「僕も同じところです。自分は習いに行く役どころなので、練習しないといけないのに、原田さんの練習の音を聞いて心底ヤバいと思いましたね」と同調していた。

また、「記憶」を描いた本作のテーマにちなみ、「忘れられない思い出」を発表。菅田は「子供の頃、お祖母ちゃんの作ってくれたオムレツが大好きだったんです。食べ過ぎて英会話の塾にいったら思わず吐いてしまって。それが忘れられない・・・」と明かすと会場は大爆笑。

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長澤は「以前、菅田さんと共演したときにカラオケに行ったこと」と。すると、菅田が「そのあとラーメンを食べに行こうとしたんですが、さすがに大勢だったので(周囲にバレて)行くことができず落ち込んでいたんですが、長澤さんのギャグで救われました。ここでは言えないような・・・」と話すと、「やめて、やめて!」と慌てる長澤だった。

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原田は自身の母親のことについて言及し、「認知症が進んでいた母が『私、15歳から女優をやっているの』と言って。自分の事のように語っている母にびっくりしました」と話し、「認知症とい病気よりも、その人そのものを見てあげて欲しい。それは子供にもできること」と伝えていた。

③『百花』フルビリング入りポスタービジュアル

『百花』 
<ストーリー>
レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、
過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた。
そんな中、不可解な言動をするようになる百合子。
不審に思った泉は百合子を病院に連れていき、そこで認知症だと診断される。
その日から、泉は<記憶を失っていく母>と向き合うことになる――。

百合子の記憶がこぼれ落ちていくスピードは日に日に加速し、大好きだったピアノでさえも、うまく弾けなくなり、
泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前も分からなくなっていった。
それでも今までの親子としての時間を取り戻すかのように、泉は献身的に支えていく。

ある日、百合子の部屋で一冊のノートを見つけてしまう。
それは、泉が知らなかった母の「秘密」、
そして泉にとって忘れたくても忘れることのできない、「事件」の真相が綴られた日記だった…。

心の奥底にしまい込んでいた記憶を、徐々に蘇らせていく泉。
一方、百合子は失われてゆく記憶の中で、「半分の花火が見たい…」と何度もつぶやくようになる。

「半分の花火」とはなにか?
なぜ百合子はそこまで「半分の花火」にこだわるのか――。
その言葉の「謎」が解けたとき、泉は母の本当の愛を知ることになる―――。

出演:
菅田将暉  原田美枝子
長澤まさみ / 北村有起哉 岡山天音 河合優実
長塚圭史 板谷由夏 神野三鈴 / 永瀬正敏

監督:川村元気
脚本:平瀬謙太朗、川村元気
音楽:網守将平
原作:川村元気「百花」(文春文庫刊)
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝 海外配給:ギャガ
公開:2022年9月9日(金)
コピーライト:©2022「百花」製作委員会
映画公式HP:https://hyakka-movie.toho.co.jp/
映画公式Twitter:https://twitter.com/movie_hyakka

2022年9月9日(金)より 全国ロードショー