クロージング作品に選ばれた台北映画祭、また東京国際映画祭2015でもチケットが即時ソールド・アウトした話題作『百日告別』(東京国際映画祭上映時の題名『百日草』)の日本公開が決定した。
2017年早春、渋谷ユーロスペースで上映される。
愛する人を突然亡くした時、人はどれだけの時間をかけて、どのように心の空洞と向き合い、いかに生き続ける気力を取り戻すのか—–。本作はトム・リン監督が妻を亡くした実体験をもとに、普遍のテーマである“死=喪失”と“愛”をリアルに描いた作品。
主演は、結婚・育児休業後のカムバック作品となるカリーナ・ラム(林嘉欣)と、来年2月に武道館でのコンサートが決定した台湾のスーパーバンド【Mayday】のギタリストであるSTONE(石頭)ことシー・チンハン。
全編に流れるピアノ曲(ショパンのエチュード等)、台湾と沖縄の美しく優しい風景が深く心に染みわたる本作は、台湾金馬奨でカリーナ・ラムが最優秀主演女優賞を、シネマジアではタイガービア賞を獲得。
日本では『KANO 1931海の向こうの甲子園』の監督としても知られるマー・ジーシアン(馬 志翔)もカリーナの夫役で出演している。
【物語】
数台の車による大きな玉突き事故に巻き込まれ、心敏(シンミン=カリーナ・ラウ)は結婚間近の婚約者を、育偉(ユーウェイ=シー・チンハン)は妊娠中の妻を失った。その事実と悲しみを受け止められないふたりを置き去りに、周囲の時間は流れてゆく。心敏の婚約者の両親は彼女に、遺体を高雄に連れ帰ると言い渡す。初七日、山の上の寺を訪れた心敏と育偉。同じ日に同じ寺を訪れ、それから節目ごとに大勢の人たちと並んで読経するようになった。やがて…。
『百日告別』
監督:トム・リン(林書宇)『星空』『九月に降る風』
出演:カリーナ・ラム(林嘉欣)『カルマ』『男人四十』 シー・チンハン(石錦航)『星空』
マー・ジーシアン(馬志翔)『セデック・バレ』、アリス・クー(柯佳嬿)『モンガに散る』
音楽:アコン(ソーダグリーン)
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2015年/95分/台湾映画/中国語・日本語/原題:百日告別(英題:Zinnia Flower)
配給:パンドラ