映画『一度死んでみた』の大ヒット祈願ミサイベントが、3月10日、東京・青山迎賓館にて行われ、広瀬すず、吉沢亮、堤真一と、浜崎慎治監督が登壇した。
広瀬すずが初のコメディーに挑戦する本作は、SoftBank「白戸家」シリーズなどで知られるCMプランナー/クリエイティブ・ディレクター澤本嘉光が脚本を手掛け、au「三太郎」シリーズなどのCMディレクター浜崎慎治が映画初監督を務める。CM界のヒットメーカー2人により誕生した『一度死んでみた』は、売れないデスメタルバンドのボーカル・七瀬が、大嫌いだったはずの父のピンチを救うために奮闘する姿を描く笑いと感動のハートフルコメディ。七瀬役を広瀬、七瀬の父・計役を堤、存在感が無さすぎて“ゴースト”と呼ばれている計の部下・松岡役を吉沢が演じる。
大ヒット祈願は、通常神社で行うことが多いが、この日は、映画の内容にちなみ、牧師の前でミサを受けた登壇者たち。牧師の尊い説教を受けた吉沢は、「牧師さんのお話がとても良くて、僕らのトークはいらないんじゃないかな・・・と思った」と吐露。さらに、「(演じているときは)バカバカしいコメディーだと思っていましたが、実はこんなに深い映画だったんだと思いました」と感激しきり。「牧師の言葉で『未来は死んでみないとわからない』という言葉が特に深かったです」としみじみ。
来週に公開を迎え、主演の広瀬は「1年半前に撮影をして、やっと・・・(公開)という思いもありますが、コメディーは初めてで、あんまり見られたくないという思いもあり、複雑な気持ちです」と苦笑い。
それでも一番の見どころについて、吉沢は「すずちゃんのコメディーがめちゃくちゃ面白いんです。デスメタルの完成度が高すぎるので、ぜひ見て欲しい」と広瀬を絶賛。すると、広瀬も「大友康平さんに『めちゃくちゃカッコいいよ。売れるよ!』と言われまして。売れないバンドのつもりだったんだけど、だんだん気持ちよくなっていきました」と満足げ。
一方の堤は、「僕もすずちゃんのお父さんの役をやるような歳になって。55歳なんですが、自分の親の時代だったら定年退職してますよ」と自虐し会場を沸かす。そして、「ある方とキスシーンがあるんですが、そのシーンはリリー・フランキーさんの演出なんです。自分の出番は終わったので帰ればいいのに、あーでもない、こーでもないって」と撮影時のエピソードを明かす場面も。
監督も「広瀬さんのコメディーにつきます」としながらも、「日本アカデミー俳優の吉沢さんをこんなに存在感なく撮ってしまって良かったのかと思っています」と、先日、日本アカデミー賞助演男優賞を受賞した吉沢に恐縮する。
また、映画の内容にちなみ、「懺悔したいことはあるか?」と聞かれると、広瀬は「私の地元の静岡でロケがあったとき、リリーさんに人気のハンバーグ屋さんを紹介したんですが、最初に教えようと思ったところが混んでいたので、次のお店を紹介したら駅の中のお店だったんです。もう少しちゃんとしておけばよかったなと」と反省。
吉沢は「劇中で走るシーンがあるんですが、ぜーぜーする姿がリアルすぎて・・・。こんなにも自分に体力がないんだと。体はいつでも動けるように常に準備しておかないといけないなと思いました」と懺悔。監督も「あれ、本気でぜーぜーしてたの? いい演技だなと思っていたよ」と笑っていた。
映画『一度死んでみた』
【STORY】
父親のことが大嫌い、いまだ反抗期を引きずっている女子大生の七瀬(広瀬すず)。
売れないデスメタルバンドでボーカルをしている彼女は、ライブで「一度死んでくれ!」と父・計(堤真一)への不満をシャウトするのが日常だった。そんなある日、計が本当に死んでしまったとの知らせが。実は計が経営する製薬会社で偶然発明された「2日だけ死んじゃう薬」を飲んだためで、計は仮死状態にあるのだった。ところが、計を亡き者にしようとするライバル会社の陰謀で、計は本当に火葬されてしまいそうに…!大嫌いだったはずの父の、絶体絶命のピンチに直面した七瀬は、存在感が無さすぎて“ゴースト”と呼ばれている計の部下・松岡(吉沢亮)とともに、父を救うため立ち上がることを決意する。
火葬までのタイムリミットは2日間。はたして七瀬は無事、計を生き返らせることができるのか――!?
出演:広瀬すず 吉沢亮 堤真一
リリー・フランキー 小澤征悦 嶋田久作 木村多江 松田翔太
加藤諒 でんでん/柄本時生 前野朋哉 清水伸 西野七瀬
城田優 原日出子 真壁刀義 本間朋晃/野口聡一(JAXA宇宙飛行士)
佐藤健/池田エライザ 志尊淳/古田新太 大友康平 竹中直人 妻夫木聡
脚本:澤本嘉光
監督:浜崎慎治
音楽:ヒャダイン
配給:松竹
製作:松竹 フジテレビジョン
コピーライト:©2020 松竹 フジテレビジョン
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ichidoshindemita/
3月20日(金・祝)全国ロードショー