唐沢寿明、映画『イン・ザ・ヒーロー』キックオフ会見に登壇！スーツアクターが僕の出発点！

in CINEMA, Report(CINEMA) · 2014/07/02

9月6日より公開される映画『イン・ザ・ヒーロー』のキックオフ記者会見が、6月30日、東京・国際フォーラムにて行われ、主演の唐沢寿明と脚本の水野敬也、武正晴監督、そして映画主題歌を担当した吉川晃司が出席した。

本作は、“顔出し”で映画出演を夢見ながらも、25年間、辛酸を舐めまくってきたスーツアクター本城（唐沢）を主人公に描くエンターテインメント作品。本城に訪れた一世一代のチャンスは、命をも落としかねない危険なスタントだった･･･。

自身もデビュー当初に「仮面ライダー」、「スーパー戦隊」などでスーツアクターを経験している唐沢は、「とにかく一生懸命やるしかないと思った。これは『自分の話かな？』と思いました。CGが多いこの時代に、アナログ感が逆に新鮮。昔、一緒にアクションをやっていた人達がアクション監督などになって頑張っていて、また仲間に会うこともできました」と撮影を振り返りしみじみ。

ハードなアクションシーンのため、半年をかけて体作りをしたという。「筋肉トレーニングに赤身の肉にブロッコリーなどの食事制限。うちの奥さん（女優の山口智子）に『もうやめなよ』って言われちゃいましたよ」と笑うも、「仕事だから」と俳優としての真摯な姿勢を見せる。

主題歌「Dream On」の作詞・作曲をした吉川晃司は、「これぞ、日本映画！すげーいい作品。結構泣きましたね」と手放しで絶賛。「音楽で、スーツアクターにかける主人公の愚直さ、熱さ、それゆえの美しさを伝えられることができればいいと思いました」と作品に参加できた喜びを伝えた。

唐沢に対して「実は、プライベートでサウナで会ったこともあって、この映画をずっと見ていたので、自分が死ぬとき走馬灯で唐沢さんが出てきそうです」と親しみを込めて話し会場を沸かすと、唐沢も思わず苦笑。

また、若い頃の忍者ショーの写真がスクリーンに紹介された唐沢は「この頃は、顔を出して演じられるというだけでうれしかったですね。誰かが自分を見ていてくれるんだと信じていた時代。こんな純粋な時代にはもう戻れないですけど、これが僕の俳優としての出発点ですね」と懐かしそうに語った。水球部で活躍し、ミュージシャンを夢見ていた吉川も昔を懐かしみ、今の夢を聞かれると、「人は亡くなるときに初めて完成するんじゃないかな。それまで、いつまでもかみついていたいです」とロッカー吉川晃司らしいコメントも。

最後に、「より多くの方に楽しんでもらいたいですね。そのためには一生懸命宣伝だってしますよ。トム・クルーズだってやっているんだから(笑)」とジョークを交えながらも、力強くPR。歌手のみならず、俳優としても活躍する吉川は、「音楽もいいけど俳優としても、ぜひ呼んでほしいですね。『イン・ザ・ヒーロー2』は？」とやる気を見せると、「僕、最近忙しいんで。腹筋の調子も･･･」と少々弱気の唐沢。「じゃ、主役じゃなくて悪役で(笑)」と会場の笑いを誘い、終始笑いの絶えない会見となった。