西田敏行、「時は不公平･･･」吉永小百合の初々しさに驚き！ 「桃李くんは日本映画を牽引する俳優！」と絶賛も！ 映画『いのちの停車場』完成披露試写会

映画『いのちの停車場』の完成披露試写会が、4月14日、東京・国際フォーラムにて行われ、主演の吉永小百合をはじめ、共演の松坂桃李、広瀬すず、南野陽子、小池栄子、みなみらんぼう、泉谷しげる、中山忍、石田ゆり子、田中民、西田敏行の豪華キャストと、成島出監督が舞台挨拶に登壇した。

現役医師でもある南杏子の同名小説を映画化した本作は、「在宅医療」に携わる医師、患者、その家族を通して、“いのち”“愛”、今を生きていく“家族たちの願い”を描き出す、感動のヒューマン医療ドラマ。金沢の診療所で働く在宅医療専門医の咲和子が周りの人々に支えられながら「いのちの在り方」「生きるという意味」について考えていくというストーリー。『八日目の蝉』『ソロモンの偽証 前編・事件 / 後編・裁判』で知られる成島出監督がメガホンを取り、在宅医療専門医の白石咲和子を吉永、東京からやってきた医大卒業生の野呂聖二を松坂、看護師の星野麻世を広瀬、診療所所長・仙川徹を西田が演じる。

完成披露を迎え、「色々ありましたが、今日の日を向かえるにあたってホッとしています」と笑顔を見せる吉永は、初めての医師役を演じ、「わからないことばかりでしたが、監督が色々と指示してくださいました。咲和子が映画の中で成長していけばいいいとも言ってもらいました」と役と自身を重ねていった様子。そんな吉永を成島監督は「この年齢でまだ成長しようとしている吉永さんを見て、年齢は関係ないんだなと。映画に対して努力している吉永さんを切り取りたい、撮りたいなと思った。原作もまるで吉永さん自身を書かれているような作品で、本当に嬉しい出会いでした」と、吉永の生きる姿勢に感動し、なおかつ原作との出会いに感謝していた。

一方、松坂は「監督から、吉永さんが月なら、僕とすずちゃんは太陽のような存在でいて欲しいと言われまして。そうなれるように一生懸命務めようと思いました」と撮影を振り返り、広瀬も「私もそこはずっと意識していました。また、自分の過去を話すシーンがあるのですが、そこは監督から指導いただきながら演じました」とコメントした。

西田は「吉永さんが私の妻で、桃李くんが長男、すずちゃんが長女という関係を勝手に思っていました。だから僕はお父さんですね。」とニッコリ。30年ぶりに共演を果たした吉永について「私の憧れの吉永小百合さん。時というのは不公平（に過ぎること）もあるんだなと思いましたね。30年ぶりと言う感じがしなくて、初々しくて美しい吉永さんがそこに立っていて、ちょっとびっくりしました」と吐露。

松坂と広瀬について、吉永が「すずちゃんは涼やかでかわいい。桃李さんはとってもステキでキリンのようにすくすくと成長されていました」と語ると、西田は「すずちゃんのこれまでの活躍ぶりを見ているとイキイキと伸び伸びと立派に仕事をこなしているので、本当に嬉しく思います。桃李くんは素晴らしい仕事を続けて居られて、出演される作品はみんな話題になっている。日本映画を牽引している俳優の1人だと思っています」と絶賛した。

また、イベント前半に登場した泉谷は「監督からは演技について何も言われなかった。世間話しかしてなかったけれど、任せておいてダメだというタイプ(笑)。とにかく私の出番は少ないですからね。もっと増やせよ！バカヤロー！っていう(笑)」といつもの泉谷節で会場の笑いを誘っていた。

田中は「同い年の吉永さんのお父さん役と聞いて驚いた」と苦笑いするも、ダンサーでもある田中は役作りのために5kg減量して撮影に臨んだという。監督は「これ以上どこをしぼるんだと。危険だからやめてくれと言ったんですが、撮影時にはしっかりしぼってこられた。命を削って役を作ってくれたことに感謝の気持ちしかありません」と頭を下げていた。

最後に、吉永は登壇者たちを見ながら「このようにセッションのような現場でした。悲しい出来事もありましたが、この笑顔をたくさんの方に観ていただけば嬉しいです」と昨年逝去された東映の岡田会長を偲びながら、本作のヒットを願っていた。

【STORY】
東京の救命救急センターで働いていた咲和子（吉永小百合）は、ある事件をきっかけに、故郷の金沢で「まほろば診療所」の在宅医師として再出発をする。様々な事情から在宅医療を選んだ患者と出会い、戸惑いながらも、まほろばのメンバーと共にいのちの一瞬の輝きに寄り添っていく。その時、最愛の父が倒れてしまい…。

出演：吉永小百合
松坂桃李　広瀬すず
南野陽子　柳葉敏郎　小池栄子　みなみらんぼう　泉谷しげる
石田ゆり子　田中泯　西田敏行
監督：成島出
脚本：平松恵美子
原作：南杏子「いのちの停車場」（幻冬舎）
推薦：日本在宅医療連合学会　全国在宅支援医協会
後援：日本在宅ケアアライアンス
©2021「いのちの停車場」製作委員会
映画公式サイト：https://teisha-ba.jp/
映画公式Twitter&インスタグラム：＠Teishaba_movie #いのちの停車場

5月21日全国ロードショー