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吉永小百合、「1日1日生ききることが大切!」 松坂桃李「命の終い方」語るも西田敏行&泉谷しげるから説教される!? 映画『いのちの停車場』公開記念舞台挨拶

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映画『いのちの停車場』の公開記念舞台挨拶が、5月22日、東京・丸の内TOEIにて行われ、主演の吉永小百合をはじめ、共演の松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、南野陽子、柳葉敏郎、みなみらんぼう、泉谷しげる、田中泯の豪華キャスト陣と、原作者の南杏子、成島出監督が登壇した。

現役医師でもある南杏子の同名小説を映画化した本作は、「在宅医療」に携わる医師、患者、その家族を通して、“いのち”“愛”、今を生きていく“家族たちの願い”を描き出す、感動のヒューマン医療ドラマ。金沢の診療所で働く在宅医療専門医の咲和子が周りの人々に支えられながら「いのちの在り方」「生きるという意味」について考えていくというストーリー。『八日目の蝉』『ソロモンの偽証 前編・事件 / 後編・裁判』で知られる成島出監督がメガホンを取り、在宅医療専門医の白石咲和子を吉永、東京からやってきた医大卒業生の野呂聖二を松坂、看護師の星野麻世を広瀬、診療所所長・仙川徹を西田が演じる。

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この日のイベントは無観客で行われ、全国259館(一部地域を除く)へ中継配信された。舞台の幕が開き登壇者たちが勢揃いすると、吉永は「(コロナ禍で)大変な時期でしたが、スタッフの皆さまが昼も夜も頑張ってくださり、全員が心を合わせて撮影を終えることができました」と撮影を振り返り、「映画は封切られ、公開はとても嬉しいことですが、緊急事態宣言で映画は休業要請が出てしまいました。演劇は大丈夫だけど、映画はダメだと伺い大変ショックを受けましたし、悲しかったです。でもこのように全国の皆さまに向けてご挨拶ができるのはこの(配信元の)劇場にお客様がいらっしゃらないからと気を取り直しております。これから日本中の皆さまにご覧いただけると思っております」と、複雑な心境を明かしながら丁寧に挨拶した。

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原作者の南氏が「“生ききる”ということを伝えたくて小説を書きました。このような環境の中でこの映画をご覧になってくださった方には心に迫るものがあったと思います」と伝えると、吉永も「南先生もおっしゃったように、生き切るということ。1日1日を精一杯生きることが大切。それが明日に繋がるし、最後は自分が幸せだったと思えるじゃないかと」と、コメント。

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老老介護に疲弊している・並木徳三郎役の泉谷は、「撮影現場では、岡田さん(故・岡田裕介東映グループ会長)とたくさん喋って楽しく充実した時間を過ごせました。岡田さんは『劇場で観てこそ映画』言っていたので、今日は複雑な思いですが、俺はどのような状況でも映画は公開すべきだと思っています(笑)」と、友人でもあった岡田氏を懐かしみながら、映画への思いを吐露。作品について「死を扱うことは難しいが、生きるも死ぬも日常なわけで、普通に乗り越えていかなければならない。そういうことがこの映画には込められていると思ったので、どうやって日常感を出すかを意識していました」と語った。

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小児癌を患う娘の母親・若林祐子役の南野は「家族でも友達でも、病院の先生でも、人と”ぎゅっ”と関係性を持てれば、人生は成功じゃない?と思いながら臨みました」とニッコリ。

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南野との共演シーンは、松坂と広瀬にとっても印象的だったようで、広瀬は「萌ちゃん(祐子の娘)とのシーンでは、南野さんの顔を見ると、看護師として耐えなきゃいけなくても、それを超えて溢れ出る苦しさがあり、感情を抑えることが難しくて苦しかったです」と述懐。
松坂が「(萌ちゃんの)家族3人と海に行くシーンが印象的で、胸がぎゅっとされる思いでした。僕が萌ちゃんを背負って海に入るシーンでは、“南野さん、すみません!”と思いながら演じました」と南野に頭を下げると、「(松坂に)娘を取られたみたいで、やきもちを焼いたんですが、娘が好きになったんだと思いながら、夫と二人で生きていく決意をしました」と、当時の心境を語っていた。

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さらに、松坂は「体を治すだけが全てではなくて、その人、その家族にそれぞれの幸せの形があり、その小さな日々の積み重ねによって、”命の終(しま)い方”に繋がっていくと強く感じました。僕自身も命の終い方というものを改めて考えさせられました」としみじみ。

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すると、吉永が「早すぎますよね、そんなことおっしゃるのは」とツッコミを入れる。すかさず西田も「早いですよ。そういう発言は70歳を越えた人間が言うものだよ」同調。泉谷も「お前、言い過ぎだよ!」と乗っかり、西田が「俺たちが言うことなくなっちゃうだろ!」とたたみかけ、会場の笑いを誘う。慌てた松坂は「すみません! もっと1日1日を充実できるよう生きたいと思います。生ききります!」と苦笑いしながら返していた。

最後に吉永は「この映画を制作するにあたり、医療関係者の皆さまに大変温かいサポートをいただき、映画の感想をお寄せいただき、大変な時期に力を与えてくださったことに感謝しております。また、今日映画を観てくださっている皆さまにも心から御礼申し上げます。本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちをこめてメッセージを送った。

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また、舞台挨拶の序盤で、みなみが体調不良を訴える場面があったが、吉永が素早く「お水を」と言い、サッと寄り添った。みなみがスタッフに支えられ一時降壇し、会場が騒然となると、西田がマイクを持ち「らんぼうさんがお歌いになっている曲がCDになっています。味わいがあるんですが、だいたい3曲目で寝落ちします」と笑わせ、見事なチームワークを見せていた。

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いのちの停車場本ポスター

【STORY】
東京の救命救急センターで働いていた咲和子(吉永小百合)は、ある事件をきっかけに、故郷の金沢で「まほろば診療所」の在宅医師として再出発をする。様々な事情から在宅医療を選んだ患者と出会い、戸惑いながらも、まほろばのメンバーと共にいのちの一瞬の輝きに寄り添っていく。その時、最愛の父が倒れてしまい…。

出演:吉永小百合
松坂桃李 広瀬すず
南野陽子 柳葉敏郎 小池栄子 みなみらんぼう 泉谷しげる
石田ゆり子 田中泯 西田敏行
監督:成島出
脚本:平松恵美子
原作:南杏子「いのちの停車場」(幻冬舎)
推薦:日本在宅医療連合学会 全国在宅支援医協会
後援:日本在宅ケアアライアンス
©2021「いのちの停車場」製作委員会
映画公式サイト:https://teisha-ba.jp/
映画公式Twitter&インスタグラム:@Teishaba_movie #いのちの停車場

5月21日全国ロードショー