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阿部寛、「新参者」ファイナルに「寂しいが、そのぶん素晴らしい作品!」 映画『祈りの幕が下りる時』レッドカーペットイベント

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映画『祈りの幕が下りる時』のレッドカーペットイベントが、12月12日、東京・日本橋にて開催され、主演の阿部寛をはじめ、共演の松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、春風亭昇太、飯豊まりえ、伊藤蘭、小日向文世と、福澤克雄監督が約50mのレッドカーペットを闊歩した。

東野圭吾の小説を原作に、2010年4月、連続ドラマとしてスタートした「新参者」。日本橋署に異動してきた刑事・加賀恭一郎を主人公に、謎に包まれた殺人事件の真犯人を探すミステリー要素と、事件の裏に隠された人の心の謎を解くというヒューマンドラマ要素が重なりあい “泣けるミステリー”として大きな話題となった。2本のスペシャルドラマ、映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』を経て、シリーズ完結作とのなる本作では、ある事件をきっかけに、なぜ加賀は「新参者」になったのか・・・彼の最大の謎がついに明かされる。加賀恭一郎役を阿部、事件の鍵を握る女性演出家・浅居博美を、松島が扮する。

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これまで主人公・加賀恭一郎役を演じてきた阿部は「いままでエキセントリックな役が多くて、ここまで真っすぐな役をやらせていただくことはなかった。何年かに一度帰ってこられるような基盤で、役者としての芯の部分だと思って愛してきたので寂しい部分もあります」と、その8年間を振り返り、「その分すばらしい作品にしようと頑張りました。そうなったと思います」と自信をのぞかせ、「8年前も人形町で(レッドカーペットを)歩かせていただき、それ以来のレッドカーペットで感無量です」と感慨深げに語った。

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本作で阿部と初共演を果たした松島は「初めて阿部さんとお会いしたときは、『あっ加賀さんがいる』って(笑)。とても感激しました」とニッコリ。阿部の印象を「加賀恭一郎のお茶目でひょうひょうとしたところを持ち合わせているカッコいい方。また違う役で共演したいですね」と話し、自身の役どころについて「浅居博美は要所要所で登場する謎めいた存在。皆さんの印象に残ったら嬉しいです」とコメント。

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そんな松島との共演について阿部は「心からお芝居をされる方だなと。勝手に『家政婦のミタ』のクールで堅いイメージだと思っていたので(笑)」と笑い、「初めてご一緒させていただいたとは思えないほど、温かいものを感じました」と述べていた。

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阿部と同じくドラマシリーズから参加し、松宮脩平役を演じてきた溝端は「シリーズが始まった当初は、東京に出てきたばかりの頃でした。人形町の方々が温かく迎えてくれて、撮影も本当に協力的で、皆さんがこの街を愛しているのが伝わってきました。この作品を多くの方に観ていただき、この街の素晴らしさを伝えられたらなと思います」と語る。

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加賀の父を看取った看護師・金森登紀子役の田中は「終わると言っても終わるような気がしませんね。登場人物が想像のなかでまだ動いています」と、シリーズの完結を実感できない様子。

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また20歳の頃の浅居博美を演じた飯豊は、「泣きのシーンが多くて、すごく緊張しました。松嶋さんの若い頃だと思うと気が抜けなくて・・・」と撮影当時を振り返り、加賀の母親を演じた伊藤は、阿部の俳優デビュー作ドラマ「花嵐の森ふかく」以来の共演。「今や日本を代表する俳優さん。すっかり大人の、渋い俳優になって、嬉しい限りです」と嬉しそうに目を細めた。

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劇中で加賀が浅居博美に向かって「やっぱ超綺麗だな」と呟く場面があるが、実はもともとセリフには“超”が付いていなかったが、松嶋を観た福澤監督が付け加えたという。「美しい方なんで(笑)。阿部さんと相談して書かせていただきました」と福澤監督。阿部は「本当に言いやすかったです! 完全一発OKでした。加賀の表情の中でも気に入っているとこですね」と話す。それを受け松嶋は「感想は聞かなくていいです」と大照れ。「役柄がそういう設定だったので、頑張って言っていただいて嬉しかったです」と恐縮しきりだった。

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映画『祈りの幕が下りる時』
【ストーリー】
この事件は俺の過去と関わりが強すぎる。
事件の鍵は俺なのか・・・?
東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。被害者は、ハウスクリーニングの会社で働く滋賀県在住の押谷道子。殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。
松宮(溝端淳平)たち警視庁捜査一課の刑事たちが捜査にあたるが、押谷道子と越川睦夫の接点が全く見つからず、捜査が難航する。滋賀在住の押谷が何故東京で殺されたのか。
やがて捜査線上に浮かびあがる女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。押谷は浅居博美を訪ねて東京に来たことがわかるが、浅居博美と越川睦夫の間にも接点がなく、捜査は進展しない。
松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、捜査を進めるうちにその遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。それは失踪した加賀の母に繋がっていた。

出演:阿部寛 松嶋菜々子
溝端淳平 田中麗奈 / キムラ緑子 烏丸せつこ
春風亭昇太 音尾琢真 飯豊まりえ 上杉祥三 中島ひろ子 桜田ひより / 及川光博
伊藤蘭 小日向文世 山崎努
※山崎努さんの「崎」は正しい文字が環境により表示できないため、「崎」を代用文字としています。
原作:東野圭吾「祈りの幕が下りる時」(講談社文庫)
監督:福澤克雄
脚本:李正美
公式サイト:http://inorinomaku-movie.jp/

2018年1月27日(土)より全国東宝系にてロードショー!