Open Close

佐藤寛太、映画『今日も嫌がらせ弁当』インタビュー! 彼女がお弁当を作ってくれたら撮影現場で自慢したい!? 母の思い出弁当も告白!

DSC_8232

Amebaブログのデイリー総合ランキングで1位の栄冠に輝いた「Kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」を原案に、累計発行部数20万部を突破したエッセイを実写映画化した『今日も嫌がらせ弁当』がついに公開!
本作は、八丈島を舞台に、シングルマザーの持丸かおりが反抗期を迎えた高校生の娘・双葉にキャラ弁を通してメッセージを送り続ける母の愛情を描いた物語。かおり役を篠原涼子、次女双葉役を芳根京子が演じ、双葉の幼なじみ・山下達雄役を佐藤寛太(劇団EXILE)が扮する。

佐藤寛太が演じる達雄役は、双葉の高校生活をより豊かに描くために登場した本作のオリジナルキャラクター。八丈島の土地に馴染み、八丈太鼓を叩く姿は精悍そのもの。そんな佐藤寛太さんに、今回話を聞くことができた。映画撮影の思い出や、ご自身のお弁当の思いなどざっくばらんに話してくれた。

DSC_8259

― 本作では、佐藤さんが所属される劇団EXILEのおはことも言える和太鼓を披露されています。バチ姿がとても素敵ですが、和太鼓のなかでも“八丈太鼓”という特殊なものとお聞きしました。実際に体験されていかがでしたか?

僕はこれまで和太鼓もやってきましたし、他の作品でドラムも経験させていただきました。ドラムの練習期間はとても短くて大変でしたが、自分的にはそれよりずっと(八丈太鼓は)難しかったです。そもそも八丈太鼓は早く叩いたり、力強く叩くものという概念ではないんです。打っていない手で舞うように見せつつリズムを刻んでいく。和太鼓は“ダンダンダンダン・・・”と大きくて強く、早いというイメージがあると思うのですが、八丈太鼓は、リズムにのって自分が楽しく気持ちよくなればいいという感じ。お酒を飲みながら叩くのが丁度いいと言われるくらいなんです。最初に「太鼓を叩く役」と聞いて、僕らのこと(劇団EXILEのパフォーマンス)を知ってくださっているのかなと思ったら、全然そういうことではありませんでした。慣れている和太鼓だと思っていたので、軽く考えて痛い目にあいました(笑)。

― 普段の和太鼓のリズムが体に染み付いていたから、逆に難しかったということもあるのでは?

どうなんだろう・・・。八丈太鼓を教えてくださった先生に、「いつもだったらもっと叩けるんですけど」って、ずっと言い訳してました(笑)。横を向いて膝も使ってリズムを取るのが凄く難しかったです。映画では、少しデフォルメして男らしく叩いていますが、本来はそんなに踏ん張るものではなく、もっと力を抜いて優しく叩くもの。今でももっと上手くやりたかったな、できたんじゃないかなという思いはあります。

― 太鼓を叩くシーンでは上半身の美しい筋肉も見せていらっしゃいますが、意識的に鍛えられたのでしょうか?

太鼓を叩いているとすぐに腕が太くなるんです。高校生の役だったので、鍛えて体を大きくするより、少し細めでしなやかに動くくらいが丁度いいと監督も仰っていたので、そこはあまり意識しませんでした。鍛えるよりもお酒を控えるほうが大変だったかな(笑)。島の方々と協会に集まって太鼓を叩いていたんですが、撮影が終わる頃の夕方6時ころになると、みんな飲み始めるんです。つまみもたくさん出してくださって、「好きなもの取って」って言ってくださるんですが、「脱がなきゃいけないからな・・・」と自分に言い聞かせて我慢していました。頑張って練習したので毎日両腕が筋肉痛でした。

pr_ok_20180324mtsug_3575

― 島の方々との交流で、何か印象に残っていることやエピソードありますか?

たくさんあります。毎日のように集まって太鼓を叩いていましたし、「ここで撮影したらいいのに!」と思うような景色の場所に連れて行ってもらったことがあるんです。太鼓を浜辺に並べて打ったのですが、めちゃくちゃ気持ち良かった。太陽の照り返しがきつくて暑かったけど、それも青春! 和太鼓やってる!って感じで。和太鼓ならではの楽しみ方を実践してとても贅沢な時間を過ごすことができました。あと、島の人たちとだんだん顔見知りになって、スーパーなどで会うと普通に「お疲れ~」とか「今日は撮影ないの?」って声をかけてきてくださるんです。まるで八丈島の住人のようになっていました。

― 登場シーンからとても爽やかな笑顔が印象的ですが、女子たちから注目される存在を意識して演じていたのでしょうか?

監督と話して「あいつもアリだよね」というくらいの立ち位置でいました。「あいつ、変わってるけど面白いよね」という、ちょっと三枚目寄りに。達雄は終始フワフワしてるんですが、僕自身もけっこうそういうところがあるので、演りやすかったです。フワッとしていて、こいつ何考えているんだろう?というニュアンスで、周りに理解されないけど、突っ込まれないくらいの領域を持っている部分は僕もあるんじゃないかなと思います。

― 太鼓にあれだけ夢中になっているのも、独自の道を行っているということかもしれませんね(笑)。

かなり独特ですね。運動場やいろんな所で叩いていますもん、これ見よがしに。目立ちたがり屋だということは間違いないと思います(笑)。海辺のシーンですが、本当なら街から海岸上まで3kmくらいの坂道を上がっていくような場所なんです。そしたら俺、金太郎ですよ(笑)。「重くないの?」って聞かれて、「うん」と本当に答えていたら神童ですね。下半身がハンパじゃないと思います。どれだけ太鼓に捧げているんだと。

DSC_8253

― 演じた達雄という役はご自身と似ているところもあるとのことですが、演じて影響を受けたことはありますか?

この作品は家族の温かい物語。自分も学生時代は母にお弁当を作ってもらっていましたが、その母の姿は見てなかった。篠原さん演じるかおりを見て、母親がこういう気持ちで作ってくれていたんだと感動しました。そして、達雄は本当に真っ直ぐな人間なんです。こんなに真っ直ぐに何かを追ったことってあるかなと思いましたし、目標やゴールに向かって周りの目も気にせず無心になって進んでいけるというのは才能だと感じました。このお仕事をさせていただくうえで、自分にとっても凄く必要なことだなと思いました。

― ところで、芳根さんと共演されていかがでしたか?

とても活躍されていらっしゃるのでご一緒できて光栄でした。芳根さんとは同い年ですし、二人とも高校生はそんなに昔の話ではないので、そういうところもやりやすかったかもしれませんが、監督も「自由にやっていいよ」と言ってくださって、僕が何か投げると芳根さんがちゃんと返してくれるんです。安心して演じることができましたし、お芝居をしていて楽しかったです。気さくで気兼ねなく話せる、とても感じのいい方でした。

DSC_8255

― では、佐藤さんのお母様のお弁当で思い出深いものは?

失敗の話でもいいですか?(笑)。 お弁当にマヨネーズは(直接)入れないほうがいいと思います。全部マヨネーズ味になって、全部ネチョネチョになっちゃいます。そして、冬場は白ご飯を詰め過ぎると箸が割れますから気をつけてください。あと、友達のお弁当の話ですが、彼は冬に普通の弁当箱ではなくて、タッパーを2つ持ってきたんです。1つは麺が入っていて、もう1つにはおかずが入っている。あと固形の出汁を入れてお湯を足してその場でうどんを作るんです。具材もたっぷりで、子供の目線から見ても栄養価が高そうでした。凄く羨ましかったですね。彼はいま消防士になっています。みるみる体が大きくなって。やっぱり“食べること”って大切ですね。

― お母さんのお弁当のいい話も教えてください。

「オムライスを作って!」と言って作ってもらったことがあります。僕、オムライスが大好きなんです。特に嬉しかったのが、中がケチャップチキンライスだったこと。オムライスはケチャップのチキンライスが一番好きなんです。

― オムライスって、だいたいケチャップのチキンライスじゃないですか?

え~!違いますよ! 色々おしゃれな具材が入っていたり、デミグラスソースだったりすることもあるじゃないですか。でも、僕はケチャップのチキンライスがいいんです!(と、かなり強調(笑)) 最近は、上にかけるケチャップもお弁当用に小分けになっているのがありますよね。そのころから母もマヨネーズを小分けのやつにしてたかも(笑)。

― もし、彼女ができて佐藤さんのためにお弁当を作ってきてくれたら、何が入っていると嬉しいですか?

最近また身体を鍛えようと思っているので、チキンと鮭、あとブロッコリーがいいですね。あと卵と、人参もいいし・・・きゅうり! 見た目は気にしないので、とにかくいっぱい詰まっているお弁当がいいですね。サンドイッチも手頃に食べられるから好きなんですが、やっぱり“ご飯とおかず”のお弁当がいいです。母もそうやって作ってくれていましたし。あと、レトルトのミートボールも好きでした(笑)。

― そんな“わんぱく系”のお弁当を持って、どこか行きたいところはありますか?

僕、撮影現場で自分のお弁当を出してみたいです。「え? どうしたの? 自分で作ったの?」と聞かれて、「いや、彼女に作ってもらったんですよ」って言ってみたいですね。たまにご自身でおにぎりとかを持ってきている方がいらっしゃるので、どうしてるのかなぁと気になって。自分からはあえて何も言わずにサラッと持っていって、いっぱい詰まったお弁当を出して、自慢してみたいです。わざと人が多いところでお弁当を広げる(笑)。

― やっぱり彼女がお弁当を作ってくれたら嬉しいですよね?

そりゃあ嬉しいです。でも、この映画を観たあとには簡単に「作って!」とは言えないです。だって、本当に大変だなと思うから。お弁当を作り続けることって本当に大変ですね。親って本当に凄いなと感じました。

DSC_8261

― 親子関係において反抗期の部分も描かれていますが、ご自身と照らし合わせて感じたことはありますか?

松井玲奈さん演じる若菜の雰囲気が、僕の弟に似ているんです。あまり親にも怒られず、一歩引いて上手く立ち回っている。僕はどちらかというと双葉タイプ。自分と照らし合わせると、自分がお弁当を作ってもらっていた頃を思い出します。中学校の部活動から始まって、高校も毎日お弁当だったので。ある日、急に学校を休んだのですが、その日も母がお弁当を作ってくれていて、家でそのお弁当を食べている時、なんだか申し訳ない気持ちになって切なくなったことがあります。

― この映画は、子供の目線で観るのと、親の目線で観るのでは違うものになると思いますが。

そうですね。自分の弟は今も母にお弁当を作ってもらっているので、(お弁当作りは)たぶん連続9年目になるんです。そう思って篠原さん演じるかおりを観るとグッとくるものがありました。親子の絆って凄いなと思いましたし、それぞれの家にそれぞれのお弁当の形がある。自分も年齢を重ね、親の気持ちも少しずつわかってきたような気がします。ウザイとも取れる母親・かおりの愛が、言葉ではなく1つの画で伝えているところがとても胸熱でした。

― お母さん(かおり)がいつも明るいところがいいですね。

はい。あと、ウザイという娘の気持ちは僕もわかります。僕も今でも「わかった、わかった」ってつい言っちゃいますし。でも、嫌いとかではなくて家族って面倒くさいけど、やっぱりいいなって思います。

― 佐藤さんが、好きなシーンは?

たくさんありますが・・・、僕は高校を卒業して今、単身で暮らしているので、特にお母さんが毎日朝台所に立ってお弁当を作っているシーンは胸を打たれます。自分の母親もこうして作ってくれていたんだなと考えさせられました。素直に親の愛を感じられる好きなシーンです。母親・かおりと、娘・双葉のやり取りはどこを観てもいいシーンだなと思います。

― ところで、八丈島では観光されましたか?

スクーターを借りて島巡りをしました。そんなに大きな島ではないので、半日くらいで色々周ることができました。日帰り温泉にも行ったし、お花畑や果樹園にも行きました。ロケ地周辺をたくさん探索しましたよ。果樹園に“八丈フルーツレモン”というレモンがあったんですが、これが凄いんです。凄く大きくて値段も1つ500円くらいするんですが、食べたら本当に驚きますよ。身の詰まったオレンジとレモン、それにグレープフルーツの果肉みたい感じで、レモンほど酸っぱくない。それをレモンサワーにしたらめちゃくちゃ上手いんです!(笑)。“はちみつレモン”にしても美味しいみたいです。豪華な箱に入っているんじゃなくて、 普通に店頭で並んで売られているんです。香りもとってもいいんです。ぜひ一度試してみてください。

― それでは、この映画の見どころと、これからご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

今回、八丈島で撮影させていただいたことは、自分にとってもとても大きかったです。自然に囲まれていると、どのアングルで撮っても背景がいいし、とても生命力に溢れているんです。島民の方たちの優しさや温かさを実感することもできました。僕も仕事に追われていくと周りの人間関係が少しおろそかになってしまうこともあるので、島の方たちとの交流は胸に刺さりました。人は一人では生きていけないし、周りの人たちの温かさがあるから自分が素直にいられるということがこの映画からも伝わってきます。親子の絆、そしてきっと言葉にはできないような母から娘への愛が色んな形で出ていています。高校生が観たら、「今日家に帰ったら、お母さんにありがとうって言おう」と思ってもらえるだろうし、お母さん世代の方が観たら、ご自分の母親のことを思い出すかもしれない。改めてお子さんのことを考えるきっかけになるかもしれません。家族揃って出かけなくてもいいので、家族全員がこの映画をご覧になって心に作品を温めて生活していったら、日本は平和な国になるんじゃないかなと思うくらい愛に溢れています。とにかく篠原さんの生命力が強くて、画面から出てくるパワーが凄いので、ぜひそれをスクリーンで感じてほしいです。手放しで楽しめる作品になっています。

DSC_8258

【佐藤寛太(さとうかんた)プロフィール】
1996年、福岡生まれ。2015年劇団EXILEに加入。主な出演映画は、【イタズラなKiss THE MOVIE】シリーズ(16、17)、『恋と嘘』(17)、『DTC -湯けむり純情篇‐ from HiGH&LOW』(18)、『jam』(18)、『走れ!T校バスケット部』(18)、『家族のはなし』(18)など。TVドラマは「脳にスマホが埋められた!」(17/YTV)、「わたしに××しなさい!」(18/MBS・TBS)、「探偵が早すぎる」(18/YTV・NTV)、「駐在刑事」(18/TX)、「僕の初恋をキミに捧ぐ」(19/EX)など。7/12・13放送のドラマ「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」が放送。秋には主演映画「いのちスケッチ」が公開予定。

【0424解禁】今日も嫌がらせ弁当 本ポスター

映画『今日も嫌がらせ弁当』
≪STORY≫
舞台は東京都の島、八丈島。自然と人情が豊かなこの島で、シングルマザーの持丸かおりは、次女の双葉と暮らしている。「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた可愛い娘はどこへ行ったのか、今では反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。かおりは娘の嫌がる“キャラ弁”を作り続けて逆襲するのだが、やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく。果たして、かおりが想いのすべてをこめた、娘の高校生活3年間のフィナーレを飾る〈弁当〉とは──?

出演:篠原涼子 芳根京子  松井玲奈 佐藤寛太/佐藤隆太
原作:「今日も嫌がらせ弁当」ttkk(Kaori) (三才ブックス刊) 監督・脚本:塚本連平
主題歌:フレンズ「楽しもう」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会
制作プロダクション:日活 ジャンゴフィルム
配給:ショウゲート
Ⓒ2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会
公式HP:http://iyaben-movie.com

6月28日(金) より全国公開中!

佐藤寛太さん
直筆サイン付きチェキプレゼント!

応募はこちらから

DSC_8272