【 第45回 ⽇本アカデミー賞 】
〈最優秀助演男優賞〉
鈴木亮平 『孤狼の血 LEVEL2』
第45回日本アカデミー賞の授賞式が3月11日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて行われ、最優秀助演男優賞に『孤狼の血 LEVEL2』の鈴木亮平が受賞した。鈴木は、日本アカデミー賞での受賞は初めて。昨年、松坂桃李が優秀助演男優賞を受賞した『孤狼の血』の続編で、鈴木は松坂演じる刑事・日高に対抗する暴力団組長・上林を演じた。
◆鈴木亮平 受賞コメント
「ありがとうございます。自分一人では決していただけないものですので、この作品に関わった全ての方、そしてロケに協力してくださった広島の皆さんに感謝したいと思います。1作目の主演を務められた役所さんが“LEVEL2”の現場にはいないというプレッシャーとの戦いでした。ただ、その空白が僕たちにいいプレッシャーとなり、緊張感が溢れた映画が出来上がったと思います。役所さんにもこの場を借りて感謝したいと思います」と挨拶。さらに「映画を観るのが好きで、このスクリーンの中に入りたいなと思って18歳からお芝居を始めました。たくさんの方に迷惑をかけながら、助けていただきました。今日はその方たちの顔を思い出しながら、このブロンズを眺めて夜を過ごしたいと思います」と喜びをかみしめた。
授賞式の様子
※他コメント
阿部寛:「いまだに復興が届いてないところで撮影をさせていただき、現地の方にお話を聞いて深く心に感じた。今、(被災地のことを)形にして出していくことに意味があると思いました」と語り、「2日に渡って走ったら、そのあと半年間足がダメで・・・」と撮影時の苦労も。
共演の佐藤健は「いやいや、阿部さんだけ涼しい顔をしていましたよ。本当だったとしたら、そうとうポーカーフェイスだったと思います。僕なんて阿部さんにタックルされてワイヤーアクションほど飛びましたから(笑)」と、阿部の体力と集中力を称えていた。
鈴木亮平:僕を本当に悪く見せてくれたのは桃李です。3発殴る予定が熱量が多くて、桃李ならいいかと思って本番で1発多く殴ったら、(松坂は)ちゃんと応えてくれた。松坂も「さすが亮平さんと思った。やっぱりきた~と思いました」とニッコリ。髪型について、「当時のビートたけしさんみたいにしたかったんですが、違うものになっていまいました(笑)」と苦笑いした。
堤真一:一度断ろうと思ったという堤。「岡田(准一)くんのアクションは凄いから無理だと思ったら、僕にはアクションがなかったんです(笑)」と言って会場の笑いを誘う。
仲野太賀:「役所さんのシーンを見学したり、役所さんとのツーショット写真を台本に張って臨みました」と役所をリスペクト。共演の長澤には「とても気を使ってくれました。僕は緊張して役所さんと話せなかったのですが、『私が聞いてあげる』と言って役所さんに質問してくれたんです」と明かす。それを聞いた役所は「長澤さんが僕に興味を持ってくれたと思ってたのに・・・」とちょっぴりがっかりしていた。
村上虹郎:劇中の雨のシーンの苦労を吐露。「他の皆さんはスーツとか着てるのでジャケットがあるけど、僕はシャツ1枚ですよ。本当に寒かった」と明かす。そして、「当時、桃李くんに“桃(もも)パイ”と呼んでいいですか?と聞いたら『いいよ』って言ってくれたんですが、どうしても恥ずかしくて言えないんです。あと5年くらいしたら(言います)」とエピソードも披露。
■優秀助演男優賞
阿部寛 ・・・『護られなかった者たちへ 』
鈴木亮平 ・・・『孤狼の血 LEVEL2』
堤真一 ・・・『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
仲野太賀 ・・・『すばらしき世界』
村上虹郎 ・・・『孤狼の血 LEVEL2』
日本アカデミー賞公式サイト:https://www.japan-academy-prize.jp/
©東京写真記者協会