【第46回日本アカデミー賞】窪田正孝、『ある男』で初の最優秀助演男優賞に輝く！！「裸でいるよりも恥ずかしいくらい全部をむき出しにして役にぶつかった」　※ほか優秀助演男優賞のコメントもあり♪

in CINEMA, Report(CINEMA) · 2023/03/11

Tags: 優秀助演男優賞, 坂口健太郎, 最優秀助演男優賞, 柄本佑, 横浜流星, 目黒蓮, 窪田正孝, 第46回日本アカデミー賞

【第46回⽇本アカデミー賞】

〈最優秀助演男優賞〉
窪田正孝『ある男』

第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて行われ、最優秀助演男優賞に『ある男』の窪田正孝が受賞した。窪田は、日本アカデミー賞での受賞は初めて。『ある男』は、平野啓一郎の小説を原作に石川慶監督の手で映画化。窪田は、谷口里枝（安藤サクラ）の再婚相手として幸せに暮らしていたが、不慮の事故でこの世を去った後、別人の戸籍で生きていたことが判明する男を繊細に演じた。

◆窪田正孝受賞コメント
プレゼンターの鈴木亮平に名前を呼ばれた窪田は「まさか本当にもらえると思っていなかったので、何も考えていませんでした･･･」と、驚きの表情を浮かべつつ、「『ある男』という作品で石川監督と出会って、役の本当の底の底の、本人の中身のもっと深い部分を見つめて撮りたいというふうに言われて。裸でいるよりも恥ずかしいくらい全部をむき出しにして役にぶつかって。それをサクラさんが受け止めてくれて、すごく幸せな家族像を描いてくれて。でも、そういう幸せって一瞬だし、嫌な気持ちになったりすることって人生すごい多いと思うんですけど、そういう一瞬の人生をこの作品は描いていて。凄くキーになる大役をやらせてもらえたことは、この仕事をしていて本当に良かったなと、今この瞬間を噛みしめています」としみじみ。

そして「大好きな映画で（海外の）映画祭にも行かせてもらいましたが、映画の力は無限で、いろんな人の心を温めてくれたり、言葉じゃないものを教えてくれたり････そういうエネルギーや能力というポジティブなものがあるということを感じました。役者という仕事ができることにも本当に心から感謝しています」と熱く語っていた。

◆授賞式の様子

◆他コメント等
＜柄本佑＞
「鬼の敏腕プロヂューサーを演じるにあたり、吉岡里帆さんの悔しがる表情を引っ張り出さなくてはいけない。凄く吉岡さんがステキな顔をするので、監督といかにその顔を出せるか考えていました」と役と向き合ったとのこと。
これまでも共演数も多い尾野真千子から「佑とは喋ってないと死んじゃう関係なので、ずっと喋っていて楽しかった」と良い雰囲気の現場であったことも伝えられた。

＜窪田正孝＞
「監督と相談しながらやらせていただきました。80年90年の杉の木を切らせていただいて壮大で喉元を掻き切るような重さを感じました」
撮影現場では、妻夫木がカメラを向けて写真を撮ってもらったと喜ぶ。妻夫木は、「窪田くんのカメラ越しにも伝わってくる誠実さを感じた」と絶賛していた。

＜坂口健太郎＞
本作では激しいアクションも披露しているが、「岡田さんの圧力が凄いんです、ストーリーでは自分も強くならないといけないので、クランクイン前から格闘技やボクシングをやりました」と役作りのために準備したことを語った。岡田准一さんは「本当に凄いですよ。達人。最高峰の役者さんです」と岡田のアクションも称えていた。

＜目黒蓮＞
20歳と39歳の男を演じ分けた目黒。「20歳の三角は、20歳の目黒連と似ているところがあった。39歳のときは話し方や姿勢に気をつけて臨みました。（年齢と高く見せようと）現場に髭を生やしていったのですが、メイクさんが思わず剃ってしまって･･･。結局髭なしになりました」とエピソードも披露。また、「大泉（洋）さんはメイク室で『アイドルってどうなの？』とたくさん話しかけてくれて緊張をほぐしてくれました。有村（架純）さんは引き出しがありすぎる方。有村さんにたくさん引き出しをいただいて、自分も新しい引き出しを見つけられたような気がして感謝しています」と共演者に感謝の気持を伝えた。

＜横浜流星＞
恋人を歪んだ形でしか愛せない男性を演じた横浜。「（広瀬すす演じる）更紗を愛することが大事。婚約者と言う関係性に嘘がないように、リハーサルを重ねてコミュニケーションをとって少しずつ距離を縮めていきました。携帯の待ち受け画面にしたり」と役作りを準備。
監督から「（広瀬に）膝まくらをしてもらってみては？」とアドバイスをもらうも緊張して上手くいかなかったエピソードも。誕生日のサプライズを受けたり、松坂桃李から大好きな炭酸飲料をプレゼントしてもらったことも明かしていた。