映画『JK☆ROCK』の完成披露舞台挨拶が、2月25日、東京・神楽座にて行われ、主演の福山翔大をはじめ、共演の山本涼介、DROP DOLL(チヒロ、ユイナ、ユキノ)と、六車俊治監督が登壇した。
映画『恋人はスナイパー』や、TVシリーズ「仮面ライダーアギト」などを手がけた六車俊治監督の完全オリジナルストーリーとなる本作は、ロックバンド「JoKers」の突然の解散をきっかけに、音楽を捨てくすぶっていた海江田丈が、初心者女子高生バンドを指導していくうちに音楽への情熱を取り戻していく姿を描いた青春物語。主人公・丈役を福山翔太、丈と人気を二分し、バンド解散とともにアメリカデビューを果たしたもう一人の「JOE」香月丞役を山元涼介が演じる。実際に現役女子高生バンドとして活躍するDROP DOLL(チヒロ、ユイナ、ユキノ)も、同名のバンドで劇中に登場し、主題歌を担当している。
今作で映画初主演を果たした福山は、「嬉しかったし、プレッシャーもありましたが、1つの役を演じるという部分ではこれまでと変わらないので、そこは堂々と自信を持ってやりました」と振り返り、劇中でのライブパフォーマンスやアコースティックギターの弾き語りについて「ギターの弦を弾く指の運びや、バンドのリアリティを意識しました」と臨場感のこだわりをみせる。
一方、カリスマギターボーカリストを演じた山本は、MCから「これまでの爽やかなイメージとは違ったクールな役を・・・」と紹介されると、「爽やかで売っています!(笑)」とジョークを飛ばし、会場を盛り上げる。「カリスマロックスターということで、俺はスターだ!と思って意識しました。監督からはMIYAVIさんを意識するように言われました。見た目もがっつりアイラインを引いたり、タトゥーを入れたりしました」と役に入り込んだ様子。
撮影時には、JoKersのメンバーを演じた小林亮太、熊谷魁人と4人で焼肉を食べに行ったという福山と山本。その時は「何を話したっけ? 大したこと話してないね・・・」とほのぼのしていたようだが、2人で飲みに行ったときは芝居の話ばかりしていたそう。お互いの印象を聞かれると、福山は山本を「爽やか! でもお芝居のことを真剣に考えている」とし、山本は福山を「熱い男ですね」と語った。
「DROP DOLL」のチヒロ、ユイナ、ユキノは、実際にも現役の女子高生バンド活動中。チヒロは「リアル高校生らしい口調や行動を意識しました」とし、ユイナは「わざと音をずらすのが難しかったですね。本当はドラムに合わせてギターとベースが演奏するんですが、ドラムだけがずれていくのは大変でした」と、彼女たちならではの苦労を吐露。
イベントでは、“踏み出したい一歩”についての発表も。DROP DOLLは、「【野外フェス】に出たい!」と、バンドらしい野望を掲げ、山本は「一人暮らし」と答え、「今実家暮らしなんですが、家に帰ったらご飯があって、洗濯もしてくれている。自立してもっと自分を追い込んでみたい。今回演じたロックスターは、飢えている人が売れていく感じがあるので、(自分も)1日1食にして飢餓感を感じられるようにしていました。山本涼介を追い込んでいきたい」と目を輝かせた。
福山は“日々挑戦”とフリップに書き、「上京して事務所に入って5年目になりますが、どんな役に挑んでいきたいということよりも、いただいた役の中でどれたけ輝けるかということに集中して、大事にしていきたい」と役者としての思いを真摯に語っていた。
映画『JK☆ROCK』
◆STORY◆
まっすぐな音が、踏み出せない一歩をくれた
二人の「JOE」を中心に結成した大人気ロックバンド「JoKers」。人気絶頂の中での突然の解散から1年後、「JOE」(山本涼介)は米デビューを果たし、もう一人の「JOE」・海江田丈(福山翔大)は解散をきっかけに音楽をあきらめ、別の道を進もうと大学で退屈な日々を過ごしていた。丈ともう一度音楽をやりたいJoKersのメンバー・晴信、昴に相談されたロックカフェオーナー・照雄(西村まさ彦)は、思い付きで初心者女子高生バンド「DROP DOLL」を結成させ、丈に指導させることで音楽への情熱を取り戻させようとする。突然バンドを組むことになった桜、真緒、リナの3人は、丈の厳しい指導に反発しながらも音楽の楽しさに夢中になっていく。そんな真っ直ぐな彼女たちを見ているうちに、徐々に音楽への想いがよみがえる丈。しかし、彼女たちの初ステージが目前に迫った時、帰国した「JOE」が現れ、JoKers解散の本当の理由が明らかになる―。
福山翔大 山本涼介 小林亮太 熊谷魁人
早間千尋(DROP DOLL . チヒロ) 結 那(DROP DOLL . ユイナ) 三宅ゆきの(DROP DOLL . ユキノ)
吉本実憂 金井勇太 橋本マナミ 若旦那 吹越 満
本田博太郎 / 高島礼子 / 西村まさ彦
監督:六車 俊治 脚本:谷本佳織 音楽:遠藤浩二 音楽指導;横川雄一
主題歌 「シークレットボイス」(DROP DOLL)徳間ジャパンコミュニケーションズ
制作協力:東映東京映撮影所
配給・宣伝:ファントム・フィルム
製作:KAGEYAMAJUKU ENTERTAINMENT
©2019「JK☆ROCK」ビジネスパートナーズ
公式サイト:https://jkrock-movie.jp/
2019年4月6日(土) 新宿バルト9他 全国ロードショー