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洋画史上初! 歌舞伎座でジャパンプレミア開催に松本幸四郎感無量! 映画『ジャングル・ブック』

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映画『ジャングル・ブック』のジャパンプレミアが東京・歌舞伎座で開催され、主演のニール・セディをはじめ、日本語吹替え版キャストの松本幸四郎、西田敏行、宮沢りえ、伊勢谷友介と、ニールとともに来日中のジョン・ファヴロー監督、プロデューサーのブリガム・テイラーが登壇した。

本作は、大ヒットアニメーション『ジャングル・ブック』を実写映画化。ジャングルの動物に育てられた人間の少年モーグリの冒険と、彼を取り巻く動物たちとの絆や葛藤を描いた物語。少年以外、全てCGで表現した最先端の映像テクノロジーによる感動の生命賛歌だ。
今回のジャパンプレミアは、120年を超える歌舞伎座の歴史史上、また洋画史上初。大注目のイベントに多くの報道陣が集まった。

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モーグリを優しく、時に厳しく導く黒ヒョウのバギーラ役を務めた松本は、「胸いっぱいです。感激です!奇跡に近いことが起こったと思っています」と言って、感無量の面持ちでレッドカーペット踏みしめた。
そして、「本当に優れたいい古いものは新しい!」と語り、「画面のアップになった黒豹のバギーラを見て、この黒豹は昔我が子を失っているなと思った。その寂しさをモーグリに注いで生きていったのではないかと考えながら演じました。最後まで感動が走り抜けます。もう一時も早く映画を見てもらいたい!」と興奮を隠せない様子。

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ファブロー監督は「120年以上長く愛される伝統文化のある場所で開催でき、日本の文化に受け入れて光栄です」と喜び、「ジョージ・ルーカスやフランシス・フォード・コッポラなど多くのアメリカの監督が日本の映画から大きな影響を受けている。私も黒澤明監督や宮崎駿監督の作品に影響を受けています」と吐露。

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モーグリに深い愛情を注ぐ、母親オオカミ・ラクシャ役の宮沢は、シースルーのセクシーなドレスで登場。「歌舞伎座ということで、着物のイメージに近いラインのものを選びました」と説明し、「いつも自分が観客の側で拝見させていただいている舞台に、しかも女性が歌舞伎座の舞台に立つという事はなかなかないと思うので、この瞬間を大切したい」と笑顔を見せる。また、自身も母親であることから「何があっても守るべきということを学びました。抱きしめてあげることも愛情だけど、成長するために旅に出し背中を押す厳しさを持つのも愛情。私はまだ自分の子供を旅に出すことが不安だと思っているところがありますが、モーグリがいろんな葛藤や不安、挫折を乗り越えて成長していく姿を見て、私もそういう深い愛情を持てる人間になりたいと思いました」と、しみじみ。

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映画初出演にして主演を務めたニールは、勇気ある少年モーグリ役。撮影で最も苦労したことを問われると「これまで演技経験がなかったので不安だったんだけど、ジョン(監督)が基礎の基礎から色々と教えてくれて、今ではいい役者になれたんじゃないかと思います」とニッコリ。それでも「泥の中での撮影はとても痒くて大変でした」と苦笑い。「好きなキャラクターは?」と聞かれると「クマのバルーです。流れに身を任せているキャラだけど、シリアスになるところはシリアスになるから。バルーと川の中で歌うシーンの撮影は、とても楽しかった。実際に水の中で撮影して、バルー役はジョンが演じてくれたんですよ」と嬉しそうに話した。

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モーグリの一番の友達、自由で陽気なクマのバルー。ニールからお気に入りと告白されたバルー役の西田は、「サンキュー!」と大喜び。「ケガから復帰してすぐにいただいた仕事がこの作品。英語版を観てモーグリが一人で頑張っている姿にモチベーションが上がりました。ニールとはもう『マブダチ』ですね!」と微笑み、会場を沸かせる場面も。

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そんなニールに白羽の矢を立てたことについて「ニールはとても性格がよくて、運動神経が優れていた。とても賢い子なんです」とジョン監督。プロデューサーのブリガムも「彼には楽しさが溢れていて、ハッピーオーラがあるんです」とニールの魅力を伝え、本作が世界中で受け入れられる理由を「この作品は普遍的で、誰でも共感できて夢をみることができる物語だからです」と答えた。

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人間であるモーグリに強い憎しみを抱く、トラのシア・カーン役を演じた伊勢谷は、「人間に傷つけられた経験を持ち、その恐怖からまた人間がジャングルに危害を加えられるかもしれないと、攻撃的になっているキャラクター」と役どころを説明し、「人間社会にも同じことが言えると思います。相手が攻撃的だからこちらも攻撃すると思っていては、平和はやってこない。モーグリは、戦わず逃げることを選び新しい展開を起こします。この映画は、今までのアメリカ映画の“皆で立ち上がって戦う”ということではないのが素晴らしいと思います」と作品の魅力とともに持論を展開。

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最後にジョン監督が「皆さんが目にしたことがないものが見られると思います。アニメーターや芸術家たちが本当に素晴らしいものを作りました。私がかつて映画『アイアンマン』でも使ったCG技術を使いながらも、自然のすばらしさ、人間性や情緒を感じてもらって楽しんでもらいたい」とPRし、イベントを締めくくった。

なお、この日は歌舞伎座がジャングルをイメージしたグリーン色にライトアップされ、通りを行き交う人々も楽しませていた。

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<STORY>
ジャングルに取り残された赤ん坊のモーグリは、黒ヒョウのバギーラによって母オオカミのラクシャに預けられ、ジャングルの子となった。バギーラからは自然の厳しさと生き抜くための知恵を教わり、ラクシャからは惜しみない愛を注がれ、幸せな生活を送るモーグリの前にある日、人間への復讐心に燃える恐ろしいトラのシア・カーンが現れる…。果たしてシア・カーンの言うように、人間であるモーグリはジャングルの“脅威”なのか? それとも、ジャングルに光をもたらす“希望”なのか?いまを生きるすべての人々に捧げる奇跡のエンターテイメント。

原題:The Jungle Book
全米公開:2016年4月15日(金)
監督:ジョン・ファヴロー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
©2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved..
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/junglebook.html

2016年 8月11日(木・祝)全国ロードショー