監督:是枝裕和×脚本:坂元裕二
『怪物』
音楽:坂本龍一
出演:安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 柊木陽太
高畑充希 角田晃広 中村獅童
田中裕子
第1弾ポスター&特報映像 解禁
6月2日(金)公開の是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二による映画 『怪物』(配給:東宝、ギャガ)の第1弾ポスター&特報映像が解禁された。
また本作は坂本龍一による音楽で構成され、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ほか超豪華実力派キャストが出演することも発表。
『万引き家族』の是枝裕和監督と『花束みたいな恋をした』「大豆田とわ子と三人の元夫」の脚本家・坂元裕二のコラボレーションで話題の本作の音楽に、『ラストエンペラー』で日本人初となるアカデミー賞作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』や『怒り』など国内外を問わず第一線で活躍する坂本龍一が加わり、まさに怪物級のクリエイターが集結した。さらに今回発表された実力派キャストたちの演技のケミストリーにもご期待いただきたい。
発表された第1弾ポスターは、森の中に佇む2人の子供を不穏な空気が渦のように取り込んでいくようなビジュアルとなり、どのような物語が繰り広げられるのか、興味をそそる。
また特報映像では、坂本龍一が本作『怪物』のために書き下ろした楽曲と共に、子供たちの「怪物だーーれだ」という声が何度もこだまする中、是枝裕和、坂元裕二、そして坂本龍一という錚々たるクリエイターたちの名前が浮かび上がり、さらに今回初めて顔ぶれが明かされるキャスト陣(安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、田中裕子)の印象深い表情が続く。そして、学校の上履きのそばに滴り落ちる血。この意味深なカットに続く「怪物」のタイトルが、観客の好奇心をより一層掻き立てていく。
彼らが演じる役は?どんな物語が繰り広げられるのか?「怪物」という言葉が指し示すものとは?是非続報にご期待を。本作の撮影は2022年の春と夏に終え、現在ポストプロダクション中。公開は2023年6月2日(金)となる。
◆特報映像
坂本龍一のコメントと、是枝監督の坂本ほか各キャストについてのコメントも到着!
■音楽:坂本龍一 (さかもとりゅういち)
1952年、東京都生まれ。78年「千のナイフ」でソロデビュー。同年YMOを結成。散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(83)で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』(87)の音楽ではアカデミー賞作曲賞、グラミー賞、他を受賞。主な映画音楽の作品に、『シェルタリング・スカイ』(90)、『ハイヒール』(91)、『ファム・ファタール』(02)、『トニー滝谷』(04)、『レヴェナント:蘇えりし者』(15)、『怒り』(16)、『天命の城』(17)、『あなたの顔』(18)、『MINAMATA―ミナマタ―』(20)、『アフター・ヤン』(21)などがある。
坂本龍一氏Comment
「怪物」
怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。
さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子供たちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない。
今回残念ながらスコア全体をお引き受けする体力はなかった。監督からのたってのご所望でピアノ曲2曲を提出した。新しいアルバム「12」からの曲や、古い曲を使って全体を構成してくださった。
是枝監督Comment
●坂本龍一さんについて
長年の念願が叶ってようやくコラボレーションが実現しました。撮影中も編集中もホテルの部屋で坂本さんの音楽をかけながら作業をしていたので正直お引き受け頂けなかったら途方に暮れていたと思います。歓喜、しています。
●キャストについて
安藤サクラさん、永山瑛太さん、田中裕子さん、こんなキャスティングが実現したらいいですね、と坂元裕二さんとワクワクしながらお話した通りのキャストが出演してくれました。身震いしました。
安藤サクラさんは『万引き家族』に続きまして、2作目のお付き合いでしたが、前回とはまた全く違う凄みのある役を見事に体現していただきました。
永山瑛太さんは初めての出演でしたが坂元裕二さんが瑛太さんに当て書きした役でもあり、もう彼以外ではあり得ない妙な、しかし、愛すべき人物に仕上がっております。
田中裕子さんは、実は学生の頃に一度だけお会いしたことがあり、映画はもちろんですが、久世光彦さんと組まれたドラマの大ファンだったのでプレッシャーでしたが、至福の時間でした。怪物でした。
主役の2人の男の子はオーディションを重ねて選ばせて頂きました。黒川さん、柊木さん、ふたりとも抜群でした。顔立ちも個性も全く違うのですが、撮影中見事な化学変化を作品にもたらしてくれたと思います。将来が楽しみです。
高畑さん、獅童さんは以前ご挨拶をさせていただいてまして、いつか、とお約束していたのでこの作品で実現して良かったです。
角田さんは、元々ファンでしたが「大豆田」でお芝居を拝見して、更にファンになり、お願いしました。登場しただけでちょっと微笑んでしまうんですが、素晴らしい存在感でした。
◆キャストプロフィール
■安藤サクラ (あんどうさくら)
1986年、東京都出身。07年『風の外側』で俳優デビュー。『百円の恋』(14)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞ほか数々の賞を受賞。『万引き家族』(18)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を再び受賞。NHK連続テレビ小説「まんぷく」(18-19)ではヒロインを務めた。主な映画出演作品に、『かぞくのくに』(12)、『今日子と修一の場合』(13)、『0.5ミリ』(14)、『白河夜船』(15)、『追憶』(17)、『ある男』(22)などがある。
■永山瑛太 (ながやまえいた)
1982年、東京都出身。『青い春』(02)で映画デビューし『サマータイムマシン・ブルース』(05)で映画初主演。主な映画出演作品に、『ディア・ドクター』(09)、『まほろ駅前多田便利軒』シリーズ(11・14)、『一命』(11)、『僕達急行 A列車で行こう』(12)、『64 -ロクヨン- 前編・後編』(16)、『リングサイド・ストーリー』(17)、『ミックス。』(17)、『友罪』(18)、『護られなかった者たちへ』(21)などがある。
■黒川想矢 (くろかわそうや)
2009年、埼玉県出身。NTVシンドラ「トーキョーエイリアンブラザーズ」(18)で俳優デビュー、テレビドラマ中心に出演を重ねる。本作が映画初出演となる。そのほかのドラマ出演作品に、「ハナタカ優越感・#104」(EX・18)、「緊急取調室」(EX・19)、「ほんとにあった怖い話」(CX・19)、「連続殺人鬼カエル男」(KTV・20)、「きよしこ」(NHK・21)、「世にも奇妙な物語‘21秋の特別編「スキップ」」(CX・21)、「剣樹抄~光圀公と俺~」(NHK BS・21)などがある。
■柊木陽太 (ひいらぎひなた)
2011年、京都府出身。ytv/NTV「ボクの殺意が恋をした」(21)で俳優デビュー。その後、「最愛」(TBS・21)、「ミステリと言う勿れ」(CX・22)と3クール連続でドラマ出演を果たすとともに、NHK連続ドラマ小説「カムカムエヴリバディ」(22)にも出演。「PICU 小児救急治療室」(CX・22)では心臓病で苦しむ少年を好演し話題に。映画への出演は初となる。
■高畑充希 (たかはたみつき)
1991年、大阪府出身。2005年のデビュー以来、その演技力と歌唱力で映像・舞台と幅広い活躍を見せ、ミュージカル「ピーターパン」では2007年から2012年まで8代目ピーターパンを演じる。2013年にNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演し注目を集め、2016年NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」ではヒロインを務めた。2020年、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』にて第43回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。主な映画出演作品に、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)、『怒り』(16)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)、『町田くんの世界』(19)、『引っ越し大名!』(19)、『ヲタクに恋は難しい』(20)、『明日の食卓』(21)、『キャラクター』(21)、『浜の朝日の嘘つきどもと』(21)などがある。
■角田晃広 (かくたあきひろ)
1973年、東京都出身。2003年にお笑いトリオ「東京03」を結成。キングオブコント2009の王者に輝く。毎年開催される東京03単独公演は、チケットが即完売するほどの人気を誇る。
また、コントでの演技力を高く評価され、俳優としてもNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(18)、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(19)、「どうする家康」(23)や「半沢直樹」(TBS・20)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(KTV・21)など数多くのテレビドラマで活躍。
主な映画出演作品に『男子高校生の日常』(13)、『笑う招き猫』(17)、『ポエトリーエンジェル』(17)、『ポンチョに夜明けの風はらませて』(17)、『ステップ』(20)、『FUNNY BUNNY』(21)などがある
■中村獅童 (なかむらしどう)
1972年、東京都出身。8歳の時に歌舞伎座にて初舞台。歌舞伎という枠を超え、映画、舞台、TVドラマ、ファッション、バンド活動と幅広いジャンルで活躍。『ピンポン』(02)で日本アカデミー賞、ゴールデン・アロー賞(映画新人賞)、ブルーリボン賞、日本映画批評家大賞、毎日映画コンクールの各新人賞5冠を受賞し、
『阿修羅のごとく』(04)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞、浅草芸能大賞新人賞受賞した。
主な映画出演作品に『男たちの大和/YAMATO』(05)、『デスノート』シリーズ(06、08,16)、『硫黄島からの手紙』(06)、『レッドクリフ PartI、PartⅡ』(08、09)、『日本で一番悪い奴ら』(16)、『孤狼の血』(18)、『みをつくし料理帖』(20)、『キャラクター』(21)、『孤狼の血 LEVEL2』(21)、『ヴィレッジ』(23公開予定)などがある。
■田中裕子(たなかゆうこ)
1955年、大阪府出身。1981年『ええじゃないか』、『北斎漫画』でブルーリボン賞助演女優賞、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をW受賞。1983年『天城越え』では、モントリオール世界映画祭主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、キネマ旬報主演女優賞、毎日映画コンクール女優主演賞を受賞。2005年『いつか読書する日』、『火火』でキネマ旬報主演女優賞、報知映画賞主演女優賞、毎日映画コンクール女優主演賞受賞。
そのほかの主な映画出演作に『カポネ大いに泣く』(85) 、『嵐が丘』(88)、『ホタル』(01)、『共喰い』(13)、『家路』(14)、『ひとよ』(19)、『おらおらでひとりいぐも』(20)、『千夜、一夜』(22)などがある。
映画『怪物』
■キャスト:安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 柊木陽太 高畑充希 角田晃広 中村獅童 / 田中裕子
■監督・編集:是枝裕和『万引き家族』
■脚本:坂元裕二『花束みたいな恋をした』
■音楽:坂本龍一『レヴェナント:蘇えりし者』
■企画・プロデュース:川村元気 山田兼司
■製作:東宝、ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.、分福
■配給:東宝 ギャガ
©2023「怪物」製作委員会
■公式サイト:gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/
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