映画『カメラを止めるな!』の“感染”拡大公開御礼舞台挨拶が、8月3日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、上田慎一郎監督をはじめ、キャストの濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山﨑俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、合田純奈、山口友和、藤村拓矢、曽我真臣、佐渡未来、秋山ゆずき、市橋浩治プロデューサーの総勢19名のキャスト・スタッフが登壇した。
上田監督の長編デビュー作となる『カメラを止めるな!』は、監督&俳優の養成スクール・ENBUゼミナールによるシネマプロジェクト第7弾。「37分ワンシーン・ワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮影する人々の姿を描き、他に類を見ない構造と緻密な脚本、37分ぶっ続けの長回しから、誰も想像できない展開など、挑戦に満ちた野心作。
6月23日に都内2館から上映がスタートした本作は、国内外の映画祭で高い評価を受け、SNS等の口コミが広がり、8月3日現在で上映中の劇場を含め124館で拡大公開が決定。この日の舞台挨拶も、約500席のチケットが発売後3分で完売した。
上映が終わると会場の観客はスタンディングオベーションで作品に拍手を送った。そこへ観客に混ざって観賞していた監督・キャストが歓声に包まれながら、ステージに上がった。
登壇者たち中には、その熱い歓迎ぶりに思わず涙を流す者も。上田監督は「まさかTOHOシネマズで、みんなの顔がこんなに大きく映る日が来るとは・・・、震えが止まりません」と感無量の面持ち。「いろんなところで『想像していませんでした』と話していますが、でも、どこかで映画の力を信じていました」と言葉を詰まらせながらも、大ヒットを喜んだ。
その後、登壇者が一人一人挨拶をし本作への熱い思いや観客への感謝の気持ちを述べた。濱津は「まさか自分たちが、こんなサイズになるとは(笑)。毎日一生懸命撮っていました。皆さんのおかげで、たったの2館から、こんなすごいところまで来ることができました!本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを表し「アクション!!」と劇中のセリフを決めた。
しゅはまが“ポンッ!”と劇中ポーズを取れば、真魚が「(上映の)最後、皆さんが立って拍手した時、隣に座っていたしゅはまはるみがすごい泣いていて、グッときました」と明かす場面も。
秋山は「生まれて初めて、こんなにたくさんの人をいっぺんに見ました!『カメ止め』凄い!って、驚きでいっぱいです。これを機にブレイクしていきたいので、皆さんこれからも“よろしくで〜す!”」と笑顔で挨拶。長屋も「僕もブレイクしたいので、よろしくでーす!」と続けた。
また、イベントでは観客からの質問に答えるティーチインも行われ、質問者には登壇者全員のサイン入りTシャツをプレゼント。「37分のワンカット部分を撮り直したいと思いますか?」と問われた上田監督は、「撮り直したいとは思いません」とキッパリ。「レンズに血が飛んだり、トラブルをアドリブでつないだりと、二度と撮れない部分がたくさんある。それを超えられる自信はないですね(笑)」と語った。
最後に、上田監督は「これから何があっても、今日のこの夜が僕らの背中を押してくれます。本当に映画が好きでよかった。たくさんの方に観ていただいて、映画っていいなあという輪が広がれば」と締めくくり、全員で手をつなぎ「ありがとうございました!」と一礼。客席からの大きな拍手で見送られ、笑いと涙、感動の舞台挨拶を終了した。
映画『カメラを止めるな!』
<STORY>
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!” ……を撮ったヤツらの話。
監督・脚本・編集:上田慎一郎
出演:濱津隆之 真魚 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 市原洋 山﨑俊太郎 大沢真一郎 竹原芳子
浅森咲希奈 吉田美紀 合田純奈 秋山ゆずき
撮影:曽根剛|録音:古茂田耕吉|助監督:中泉裕矢|特殊造形・メイク:下畑和秀|
ヘアメイク:平林純子|制作:吉田幸之助
主題歌・メインテーマ:鈴木伸宏&伊藤翔磨|音楽:永井カイル
アソシエイトプロデューサー:児玉健太郎 牟田浩二
プロデューサー:市橋浩治
製作:ENBUゼミナール
配給:アスミック・エース=ENBUゼミナール 96分/16:9/2017年
©ENBUゼミナール
公式サイト:http://kametome.net
Twitter:https://twitter.com/kametome12
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