Open Close

新倉聖菜「この映画は私の人生一番の宝物!世界中に広がってほしい」奇跡の薔薇にまつわるエピソードも! 映画『神さま待って!お花が咲くから』公開記念舞台挨拶

DSC_6187

映画『神さま待って!お花が咲くから』の公開記念舞台挨拶が、2月3日、東京の池袋シネマ・ロサにて行われ、主演の新倉聖菜をはじめ、共演の渡辺梓、上村桂里奈、とめぞう、監督の松村克弥が登壇した。

本作は、小児がんを抱えながらも明るく生きた少女の、奇跡の実話を基にした物語。広島県福山市に生まれ、わずか12歳で亡くなられた森上翔華さんが巻き起こしたファンタジーなエピソードをヒントに、生きる喜びと笑顔を多くの人々に届ける感動作。主人公・森上翔華を新倉聖菜が演じ、さらに、翔華の主治医・脇坂和美を北原里英、翔華の父を布川敏和、母を渡辺梓、翔華が通う小学校の校長先生に高畑淳子、翔華が入院している病院に現れる謎の美女に竹下景子など豪華なキャストが脇を固める。監督は『天心』『ある町の高い煙突』の松村克弥が務めた。

DSC_6146

劇中で福丸先生を演じたとめぞうが、本作の企画・プロデューサーを務めたが、「企画を始めたのは4年半くらい前。途中色んなことがあって何度もやめようかと思ったこともありましたが、素晴らしいキャスト、優秀なスタッフの皆さんの力で公開を迎えることができました」と公開を喜びつつ、「これからこの映画が全国、そして世界に羽ばたいていくことを考えると、もうワクワクして仕方がありません」と目を輝かす。

DSC_6124

DSC_6134

オーディションで見事主演の座を射止めた新倉は、「まだちょっと実感が沸いていませんが、舞台挨拶に立っているうちに、翔華ちゃんのことが世界中に広まってきているんだなと徐々に感じてきて嬉しいです」と感慨深げ。「多くの人に伝えたいので、皆さんも広めちゃってください!」と満面の笑みを浮かべた。

DSC_6156

本作が実話を基に描かれていることにつき、監督は、「翔華ちゃんのお父さんやお母さんに何度もお話を聞きにいきました」と準備に時間をかけ、「とめぞうさんとこの作品は9割笑い、1割を感動の映画にしようと話していました」と悲しい作品にはしないように意識したそう。また、親友役の夢空は本人自身が演じており「本物の夢空さんと(翔華を演じた)聖菜ちゃんの息が合っていていたんです。凄く仲良くなっていて撮影もやりやすかったし、生き生きと演じてくれてとても良かったです」と満足そうな顔を見せる。

新倉も「めちゃめちゃ仲良くなりました。翔華ちゃんと夢空ちゃんも親友だし、聖菜と夢空ちゃんも親友というくらい仲がいいです」と話し、役作りにおいても「どれくらい翔華ちゃんが辛いのか、私自身は本当のところはわからないので、徐々に悪化していく姿を演じるときは、夢空ちゃんに『どんな感じだったの?』と聞いて助けていただきました」と、親友の存在に感謝。

DSC_6157

DSC_6162

また、親子3人の団らんのシーンは劇中でも微笑ましい一コマ。渡辺は「お兄ちゃんも元気な弟もみんな初めて会うので緊張していたんですが、布川さんが凄くムードを作ってくださいました。だんだんやんちゃたちが本領発揮して楽しいシーンになりました」とニッコリ。撮影はワンカット1シーンだったそうだが、監督も「皆さん大変だったと思いますが、チームワークが良かったので上手くいったと思います」と笑顔を見せ、「その場にある絵や貼り絵は翔華ちゃん本人の遺作です」という裏話も明かした。

とめぞうは「最後の卒業式のシーンで布川さんが泣いていらっしゃるんですが、あれは演技以上のものがあった。実は布川さんには娘さんが2人いて、下の娘さんが幼いときに小児がんにかかったそうなんです。今はもう元気になられていますが、そういう思いが布川さんの心の中にもあったのだと思います」と、布川の演技を超えた思いを強く感じた様子。

DSC_6174

DSC_6144

また、翔華と同級生でエリート少女・野沢さんを演じた上村は、最初は翔華とぶつかることが多い役。しかし、普段は新倉と同じグループで活動している間がら。「翔華ちゃんにい意地悪をしてしまう役だが、良く知っているからやりやすかったか、逆にやりにくかった?」と問われると、上村は少し答えに困りながらも「一緒に活動している中でも、特に仲がいいのですが、翔華ちゃんを睨むシーンはやりにくかったです」と苦笑い。それでも「仲がいいからこそ、だんだん野沢さんが翔華ちゃんに心を開いていくところは演じやすかったです。(新倉との)人間関係があるからこそ気持ちをぶつけやすかったです」と振り返った。

DSC_6165

上村の言葉を受けて、新倉は「いじめのシーンはやっぱり重い空気になりましたが、そんな中でもホテルに帰ってから演技の練習をしたり支え会ったりしてきたので、(上村)桂里奈ちゃんがいなければ私もここまで演技を楽しくできなかったなと思います。アイドル活動を再開するきっかけにもなったので、なくてはならない存在でした」と上村に感謝の気持を口にした。

様々な“奇跡”が重なって完成した本作だが、特に劇中にも登場する“奇跡の薔薇”には多くのエピソードがあるという。監督は「実際に翔華ちゃんが育てた薔薇が1本あって、これが春に黄色、夏に白色、冬はピンク色になるんです。専門家の先生に言わせれば、どの世界で探してもそういう品種はないとのこと。これは翔華ちゃんがみんなを喜ばせたいんじゃないかなと思うんです。昨年の11月に広島で開催された完成披露上映会に日も花を咲かせ、その時は下が白色で、上がピンクだったんです!」と語ると会場からどよめきの声が広がる。 “奇跡の薔薇”は翔華ちゃんの化身が薔薇に宿っているように感じられる。

DSC_6206

最後に、新倉は「この映画は私の人生の一番の宝物です。この映画を通して翔華ちゃんのことも薔薇のことも世界中の人たちに広がって欲しいです。」とアピール。監督は「本当に俳優さんたちが素晴らしい演技をしてくれました。ぜひ、実在した素敵な翔華ちゃんという女の子のことをこれからもどんどん広げていってください」とメッセージを送り、舞台挨拶を終了した。

和気あいあいで進行した舞台挨拶のラストに行われたフォトセッションでは、この場に来場していた翔華ちゃんの初恋相手・翼くん役の鈴木陸も飛び入り参加し、全員でファンタジーポーズを決めた。

DSC_6191

DSC_6208

映画『神さま待って!お花が咲くから』
12年の生涯を生ききった少女の、笑顔と元気、
そして“ファンタジー”が詰まった感動作!

<あらすじ>
小児がんで長く入院していた森上翔華11歳。6年生に進学した翔華が久々の学校で目にしたのは、自信を失った担任と、まとまらないクラス。翔華は周りを笑顔に変えて行こうと決意する。奇跡を信じる翔華。奇跡が起きるタイミングは咲くごとに色を変える「奇跡の薔薇」が知らせてくれる。次第に多くの人の心に変化をもたらせていく。

■出演:新倉聖菜 北原里英 / 布川敏和 渡辺梓 / 高畑淳子 / 竹下景子
■企画・プロデュース:とめぞう
■監督:松村克弥
■脚本:桜風涼(渡辺健一)
■協力プロデューサー:城之内景子 / 亀和夫
■配給:フューレック ©海と空キネマ

2024年1月26日(金)より広島県先行公開中
2024年2月2日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開中