語り継がねばならない真実の物語――
何一つ許されない、差別と迫害に満ちた民族の史実が、胸を揺さぶる!
劇場公開に先立ち、コミック本が9月6日(水)発売!
主人公テルの場面写真、1点解禁!!
アイヌ民族の壮絶な歴史を描いた映画『カムイのうた』の劇場公開に先立ち、コミック「カムイのうた」が9月6日(水)に発売されることが決定した。
本作は、アイヌ民族の伝承文学であるユーカラと呼ばれる叙事詩を日本語に翻訳し「アイヌ神謡集」として後世に残した実在の人物・知里幸恵をモデルに、彼女の壮絶な生涯を描いた作品。
本作でメガホンをとった菅原浩志監督による原作を元に、1977年「ゆきげしき」で小学館第18回ビッグコミック賞で佳作入選、1980年「Good-byヴィーナス」で集英社第14回月例ヤングジャンプ賞佳作入選を果たした漫画家・なかはらかぜによってコミカライズが実現した。本情報解禁に伴い、なかはら先生よりコメントが到着した。
更に、本情報解禁に伴い映画より場面写真を1点、解禁された。若手実力派俳優として注目度急上昇中の吉田美月喜が演じる主人公・北里テルが緑輝く北海道の風景を背景に、アイヌ民族に伝わる楽器・ムックリを演奏しているシーン写真となる。
【コミック情報】
「カムイのうた」漫画・なかはらかぜ
原作・菅原浩志 発行者・株式会社春陽堂書店
定価 990円(税込)
【なかはらかぜ コメント】
主人公のテルは、自分がアイヌであることに誇りを持ち、その文化や風習を伝えるために生まれてきた少女です。でも、そこには揺れ動く健気な心があり、テルを支える家族や友だち、そして愛するヒサシを描くことによってその少女らしい心もデッサンしたいと思いました。兼田先生との出会いによって、ユカㇻをアイヌの言葉で残すことで、否応なしにテルの運命曲線は大きく変化していきます。常にテルを支えるカムイの姿もボクなりのカタチで描いています。モデルとなった知里幸恵さんを想う時、シサム(和人)によるアイヌのみなさんの生活が、急速に変貌していくことへの怒りと悲しみが幸恵さんの心を締めつけたことでしょう。テルに託して描いた幸恵さんのその愁が、漫画から伝われば大変嬉しく思います。
【物語】
アイヌの心には、カムイ(神)が宿る――学業優秀なテルは女学校への進学を希望し、優秀な成績を残すのだが、アイヌというだけで結果は不合格。その後、大正6年(1917年)、アイヌとして初めて女子職業学校に入学したが土人と呼ばれ理不尽な差別といじめを受ける。ある日、東京から列車を乗り継ぎアイヌ語研究の第一人者である兼田教授がテルの叔母イヌイェマツを訊ねてやって来る。アイヌの叙事詩であるユーカラを聞きにきたのだ。叔母のユーカラに熱心に耳を傾ける教授が言った。「アイヌ民族であることを誇りに思ってください。あなた方は世界に類をみない唯一無二の民族だ」 教授の言葉に強く心を打たれたテルは、やがて教授の強い勧めでユーカラを文字で残すことに没頭していく。そしてアイヌ語を日本語に翻訳していく出来栄えの素晴らしさから、教授のいる東京で本格的に頑張ることに。同じアイヌの青年・一三四と叔母に見送られ東京へと向かうテルだったが、この時、再び北海道の地を踏むことが叶わない運命であることを知る由もなかった…。
出演:吉田美月喜、望月歩、島田歌穂、清水美砂、加藤雅也
監督・脚本:菅原浩志
プロデューサー:作間清子
主題歌:島田歌穂
製作:シネボイス
製作賛助:写真文化首都「写真の町」北海道東川町
配給:トリプルアップ
Ⓒシネボイス
上映時間:125分
公式サイト:kamuinouta.jp
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