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島田歌穂が吉田美月喜の才能を絶賛!「芯が通っていて自然体で素敵な女優さん」 映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

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映画『カムイのうた』が1月26日(金)に全国公開し、1月27日(土)、都内映画館にて舞台挨拶が実施され、主演の吉田美月喜と主人公の伯母を演じ、劇中でアイヌ民族に伝わるユーカラを歌い上げた島田歌穂、さらに本作でメガホンをとり、脚本も手掛けた菅原浩志監督が登壇した。

本作は、実在のアイヌ民族・知里幸惠さんの生涯をモデルに描いた話題作。ユーカラを文字で残すことに没頭するテル役の吉田は「私自身アイヌ文化を学んでいく中で“こんなことが日本にあったのか!?”と驚きました。この驚きは忘れてはいけないものだし、心にとどめておかなければいけない。それを伝えたいと思って撮影に臨みました」と回想。演じたテルについては「涙が多い役だけれど、ただただ悲しいだけではなく、アイヌ文化を伝えようとする知里幸惠さんの人として強さと悔しさ、その燃える心の炎を絶やさないように演じました」と心構えを口にしていた。

テルの伯母イヌイェマツ役の島田。劇中ではユーカラを熱唱したが「ユーカラを歌わせてもらうのは大きな挑戦でした。難しくて歌えないかもしれないと愕然としながら、必死に稽古を重ねて撮影に臨ませてもらいました。ユーカラはアイヌ民族の方々にとっては大切な文化。敬意を込めて歌わせていただきました」と揺らがぬリスペクトの念があっての歌唱だったという。

これに吉田は「島田さんのユーカラを間近で聴かせてもらったことが嬉しかった」と喜び、「テルが受験勉強をしているときに甘酒を持って来てくれるシーンは心温まる場面だと思いました」とニッコリ。島田も「吉田さんが撮影当時19歳と聞いてびっくり。芯が通っていて自然体で素敵な女優さん。頼もしくご一緒させてもらいました」と才能を絶賛していた。

一方、3年という長い期間を経て制作にこぎつけた菅原監督。「アイヌ民族の方には“アイヌではないお前に何がわかるのか?”と言われ、東京の俳優事務所に企画を持っていくと門前払いするところもあった。この映画に出てくれた皆さんは、このような映画を作らなければならないんだと参加してくれた方々。スタッフ・キャストに助けられました」と協力に感謝していた。

最後に主演の吉田は「この映画で私が一番伝えたいのは、知らないという事を知ろうという事。これからを生きる人として、頭の片隅にこのような事実があったということを忘れず、歩み寄る勇気を持って生きていけたらと思います」とアピール。島田は「あまりにも深いものが沢山込められた映画で、お一人でも多くの方に触れていただきたいです」と期待。菅原監督は「この映画で描かれていることは100年前の日本で起こったことです。現在もアイヌ民族の方は差別に苦しんでいる現実があります。またこの映画ではアイヌ文化のことだけを描いたわけではありません。アイヌ文化は和人によって上書きされた事実があります。我々日本人の文化が誰かによって上書きされないように、日本の大切なものを残していかなければいけません。そういう思いでこの映画を作りました」と呼び掛けていた。
(オフィシャルレポートより)

◆吉田美月喜インタビューはこちら

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映画『カムイのうた』
【物語】
アイヌの心には、カムイ(神)が宿る――
学業優秀なテルは女学校への進学を希望し、優秀な成績を残すのだが、アイヌというだけで結果は不合格。その後、大正6年(1917年)、アイヌとして初めて女子職業学校に入学したが土人と呼ばれ理不尽な差別といじめを受ける。ある日、東京から列車を乗り継ぎアイヌ語研究の第一人者である兼田教授がテルの伯母イヌイェマツを訊ねてやって来る。アイヌの叙事詩であるユーカラを聞きにきたのだ。伯母のユーカラに熱心に耳を傾ける教授が言った。「アイヌ民族であることを誇りに思ってください。あなた方は世界に類をみない唯一無二の民族だ」 教授の言葉に強く心を打たれたテルは、やがて教授の強い勧めでユーカラを文字で残すことに没頭していく。そしてアイヌ語を日本語に翻訳していく出来栄えの素晴らしさから、教授のいる東京で本格的に頑張ることに。同じアイヌの青年・一三四と伯母に見送られ東京へと向かうテルだったが、この時、再び北海道の地を踏むことが叶わない運命であることを知る由もなかった…。

出演:吉田美月喜、望月歩、島田歌穂、清水美砂、加藤雅也
監督・脚本 菅原浩志
プロデューサー:作間清子
主題歌:島田歌穂
製作:シネボイス
製作賛助:写真文化首都「写真の町」北海道東川町
配給:トリプルアップ
Ⓒシネボイス
上映時間:135分
公式サイト:kamuinouta.jp

1月26日(金)より絶賛上映中!