Open Close

山﨑賢人「全部入ったエンターテインメント作品」と自信!体重10kg増量し役作りも! 映画『ゴールデンカムイ』完成報告会

DSC_1626

映画『ゴールデンカムイ』の完成報告会が、12月20日、マンダリンオリエンタル東京にて行われ、主演の山﨑賢人をはじめ、共演の山田杏奈、矢本悠馬、工藤阿須加、栁俊太郎、大谷亮平、玉木宏と、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーが登壇した。

累計発行部数2600万部を突破する野田サトルの大人気コミック「ゴールデンカムイ」を原作に実写映画化した本作は、明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが躍動するサバイバル・バトルアクションを描き出す。

主人公の「不死身の杉元」と呼ばれる元陸軍兵・杉元佐一を山﨑賢人が演じ、ヒグマに襲われた杉元を助けたことから相棒として旅をすることになるアイヌの少女・アシㇼパを山田杏奈、“脱獄王”の異名を持つ天才脱獄犯・白石由竹を矢本悠馬、杉元・アシㇼパ同じく金塊を狙う、大日本帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎を玉木宏、鶴見の側近・月島基を工藤阿須加、第七師団一等卒で双子の軍人・二階堂 浩平/洋平を一人二役で栁俊太郎、東北マタギの生まれの第七師団一等卒、谷垣源次郎を大谷亮平という豪華俳優陣が顔を揃え、多数の有名アーティストMVを手掛け、『HiGH&LOW』シリーズで大迫力の肉弾戦バトルアクションの演出を見せた久保茂昭監督がメガホンを握った。

DSC_1527

会見の冒頭には原作者の野田サトル氏からのコメントがスクリーンに映し出され、山﨑は「現場でも見学に来られていてお会いしましたが、『色んなことを言われたりするこもあると思うけど、僕は味方ですから』と言っていただいて背中を押されました」と感謝し、「本当にみんな凄いです!役がピッタリで凄いです!凄いんです。みんな原作をリスペクトして愛をもってやっているので!」と力を込めて“凄い”を連発し、会場を沸かす。

DSC_1538

すると、松橋プロデューサーが「野田先生が、『山﨑くんと杉元は本質的に似ているところがあると思う』と仰っていたんです。私が思うに、それはたぶんカッコ良くて強くてということだけじゃなくて、人間の本質、心根がとても優しくて器が広くて、多くを語らずに行動で示す・・・みたいなところが多分直感的にそう思ったんじゃないかと」とフォロー。

すかさず矢本が「不死身な部分かと思った(笑)」と茶々を入れて笑いを誘うも、当の山﨑は「多くを語らないようにします(笑)」と照れ笑い。

DSC_1603

杉元の役作りについて、山﨑は「二百三高地の戦いのところから撮影しましたが、幼馴染の梅ちゃんとのシーンから撮影させてもらったので、戦争に行く前の杉元から丁寧に作っていけました。男としての強さはあるけれど、心優しい部分も出せた。長回しの撮影も、不死身を表す上で凄く役立ちました。戦争で傷ついた部分をアシリパさんと出会って少しずつほぐれていくところが表現できればいいなと思って臨みました。杉元が何かを取り戻してながら成長していく気持ちで演じました」と、言葉を一つひとつ選びながら丁寧に語った。

DSC_1600

撮影は9割が冬の北海道のロケという過酷なものだったそうだが、監督は「キャストの皆さん、過酷な撮影本当にありがとうございました。雪の中の撮影は本当に大変で、その中で皆さんが素晴らしいお芝居でキャラを演じてくれています」とキャスト陣に感謝。

これまで経験したこともないアクションも多かったようで、山﨑は「馬ぞりに引っ張ってもらいました」と笑顔で話すも、監督は「普通は役者本人がやらず合成を使ったりするんですが、賢人くんが挑戦してくれるので・・・」と苦笑い。「北海道の夜は過酷どころじゃない。その中で引きづられて、本当にすみません」と頭を下げ、山﨑の健闘を称えると、「でも楽しかったです。人生で馬車に引きずられることなんてないですから」とあっけらかん。

不死身な身体を作るために体重も約10kg増量し、筋肉をつけたという山﨑。「軍事訓練や、武道を練習させてもらいました」と話す。

DSC_1548

DSC_1544

山田は「アイヌの少女ということで、(アイヌ)文化も学んで彼女の根底にあるものを感じながら役を作っていきました。劇中で『新しい時代のアイヌだから』というセリフを言っているので、そこを大事にしようと」と役と向き合い、弓の達人という役どころから「家に弓矢を持って帰って、カーテンに向かって打ってました(笑)」と地道な練習も。

DSC_1518

DSC_1570

矢本は「僕は原作の大ファンで、中でも白石推し。大好きな白石を演じられるということと、さらに大作ということでガチガチになっちゃって。初日は力が入りすぎて調子悪かったです。自由なキャラクターが固くなってどうする?と思ってから調子が出てきました」と振り返る。しかし、「12月~1月の雪山の川はマジで笑えなかったですね」とぼやくと、山﨑も「川が朝凍っていて、スタッフさんがそれを砕いて準備して中に入るという・・・」と説明。「寒いというより、痛かったですね」とその過酷さを述懐した矢本だった。

DSC_1572

玉木は「周りを脅かすような怖さが必要な役。得体の知れない存在感が必要だった」と菅樽と、対峙した山﨑も「ゾクゾクしました。串刺しのシーンが特に。今でも串焼きを見ると思い出しちゃいます」と笑った。

DSC_1519

工藤は「鶴見の絶対的部下。冷たくもあり、機械的でもある役。自分は垂れ目なので、目を大きく開かず伏し目がちにして外見から原作に忠実にしようと思いました。あとはなるべく低く重い声になるように家で『はい』の練習をしていました」と話した。

DSC_1585

一方で、演じるだけで苦労があったのは一人二役を務めた栁。「最初はどうすればいいんだ!?と戸惑いましたがら、ボディダブルという(もう一人を演じてみる)人がいて、なんとか。スタッフさんもこんがりました」とコメントすると、山﨑たちがクスクス。栁が“こんがらがる”を“こんがる”と言ったためだったが、ここでも「こんがらる?こんがる?」とこんがらがって周りを笑わせていた栁だった。

DSC_1595

大谷は「僕はあまりアクションがなかったんですが、本当に皆さんのアクションが素晴らしい。またぎの出身なので、雪山を素早く動けるように足腰だけを鍛えました。誠実なタイプに見えるように頑張りました」と胸を張った。

北海道ロケは、久保監督の強い要望で実現。「普通に撮影するより4倍くらい時間がかかるのですが、準備を含めて体感では15倍くらいに感じました」と吐露。衣装や小道具にもこだわり、「衣装はアイヌの方に手作りで1年以上かけて作ってもらいました」と力の入れようだ。

DSC_1602

松橋プロデューサーは、「今、世界で色んな作品が観られる時代ですが、世界に出しても恥ずかしくない、むしろ日本の作品は凄いと言わせられる作品!」と自信をうかがわせ、「世界が日本の作品で埋め尽くされれば」と期待した。

DSC_1545

最後に山﨑が「スタッフ、キャスト、それぞれが愛とリスペクを持ち、魂を込めて作った作品です。広大な北海道の自然のなかで、それぞれが自分の正義、信念に向かって生きる人間ドラマ。迫力あるアクションあり、グルメの要素もあり、ミステリーもコメディもあります。全部入っています。熊も出ます(笑)。全部入っている最高のエンターテインメント作品をぜひ大スクリーンで観てほしいです」と熱いメッセージを送り会見を締めくくった。

DSC_1489

①「ゴールデンカムイ」原作者_野田サトルコメント挿絵

★「ゴールデンカムイ」原作者 野田サトルコ先生のメント挿絵

『ゴールデンカムイ』本ポスター(WEB用)

<ストーリー>
舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治末期―。
日露戦争においてもっとも過酷な戦場となった二〇三高地をはじめ、その鬼神のごとき戦いぶりに「不死身の杉元」と異名を付けられた日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく、北海道で砂金採りに明け暮れていた。そこで杉元は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。
囚人の刺青は24人全員で一つの暗号になるという。
そんな折、野生のヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。「アシㇼパ」という名の少女は、金塊を奪った男に父親を殺されていた。金塊を追う杉元と、父の仇を討ちたいアシㇼパは、行動を共にすることとなる。
同じく金塊を狙うのは、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉。日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のため、北海道征服を目論んでおり、金塊をその軍資金代わりに必要としていた。
そして、もう一人、戊辰戦争で戦死したとされていた新撰組の「鬼の副長」こと土方歳三が脱獄囚の中におり、かつての盟友・永倉新八と合流し、自らの野望実現のため、金塊を追い求めていた。

杉元&アシㇼパVS.第七師団VS.土方歳三・・・‼
雄大な北の大地を舞台に、一攫千金!三つ巴のサバイバル・バトルが、今始まるッ――‼‼

●タイトル:『ゴールデンカムイ』
●出演者:
山﨑賢人
山田杏奈  眞栄田郷敦  工藤阿須加  栁俊太郎  泉澤祐希 / 矢本悠馬
大谷亮平  勝矢  /  高畑充希
木場勝己  大方斐紗子  秋辺デボ  マキタスポーツ
玉木宏  ・ 舘ひろし

●原作:野田サトル「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
●監督:久保茂昭
●脚本:黒岩勉
●音楽:やまだ豊
●主題歌:ACIDMAN「輝けるもの」(ユニバーサル ミュージック)
●アイヌ語・文化監修: 中川裕 秋辺デボ
●製作幹事:WOWOW・集英社
●制作プロダクション:CREDEUS
●公開:2024年1月19日(金)全国公開/IMAX同時公開
●配給:東宝
●©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

◆公式サイト: kamuy-movie.com
◆公式X(旧:Twitter): @kamuy_movie
◆公式Instagram: @kamuy_movie
◆公式TikTok : @kamuy_movie

2024年1月19日(金)一攫千金をかけたサバイバル・バトルが開幕ッ‼‼‼