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生田斗真ら登壇!『彼らが本気で編むときは、』第67回ベルリン国際映画祭

「トランスジェンダーの息子に、“ニセ乳” を編んで与えたお母さん」
荻上監督が、ふと目にした新聞記事から、この映画は生まれました

映画 『彼らが本気で編むときは、』

20年のキャリアの中で「最もチャレンジした役」と言い切る生田と、
監督自身「荻上直子、第二章」と意気込む『彼編む』が、
LGBT権利の先進国であるドイツの地で大絶賛!
第67回ベルリン国際映画祭 レッドカーペット、プレミア上映
生田斗真、桐谷健太、
世界三大映画祭初参加で世界を魅了!

「彼らが本気で編むときは、」ベルリン国際映画祭オフィシャル(メイン)

『かもめ食堂』(06)、『めがね』(07)などで日本映画の新しいジャンルを築き、その世界観から女性に圧倒的人気を持つ荻上直子監督がメガホンをとり、生田斗真や桐谷健太、ミムラ、小池栄子、門脇麦、りりィ、田中美佐子ら豪華キャストの共演が話題の『彼らが本気で編むときは、』。※2月25日(土)全国公開!

この度、2月9日(木)より開催中の第67回ベルリン国際映画祭において、パノラマ部門、ジェネレーション部門の2部門に選ばれる快挙を成し遂げた本作のプレミア上映が、2月15日(水)18:30(※現地時間)より行われ、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、荻上直子監督が、レッドカーペットを歩みました。

LGBT(セクシュアル・マイノリティの人たち)にフレンドリーである欧米の中でも、同性婚も法律で認められているドイツ。その首都ベルリンで開催されるこのベルリン国際映画祭で、トランスジェンダーを主役に据えた『彼らが本気で編むときは、』が正式招待作品として上映されることに大きな意義を持ち、荻上直子監督、そして生田斗真、桐谷健太らキャスト陣がベルリン入りしました。

セクシュアル・マイノリティの人たちへの対応が社会的にやや遅れている日本発の本作は、トランスジェンダーをテーマのひとつにしながらも、5組の「母と子」の多様な関係性をはじめとする「家族の枠組み」が更なる大きなテーマ。このテーマのきっかけとなったのは、「トランスジェンダーの息子に、“ニセ乳” を編んで与えたお母さん」の新聞記事を荻上監督が目にしたことがはじまっていることも注目される一因となっています。

以上のことから、ベルリンでも大きな期待を持って迎えられ、800席のプレミア上映のチケットは完売。期待の高さが伺えます。というのも、映画祭のプログラミングディレクターが、本作を大変気に入り、パノラマ部門とジェネレーション部門の2部門での上映が決まる快挙を成し遂げているからです。

上映後には、ベルリン国際映画祭恒例の長い長いスタンディングオベーション!現地ドイツ人の一般客からは次々称賛の声が聞かれました。

●「トランスジェンダーが悩んで辛い思いをするだけの映画だと思って観にきたら(良い意味で)もっともっと深いストーリーでした。さらに日本人独特の感性が加わって、今、とても新鮮で、不思議な気持ちです。ニセ乳を編んであげるお母さんが、実在したお母さんだと今(インタビュアに)聞いて、驚きました。」

●「血の繋がりがなくても親子の関係になれるってなんて素敵なこと!日本の社会がこれから前向きに取り組んでいく希望が見えた気がします。」

●「テーマがとても上手く扱われていたと思いますし、心に響く、とても素晴らしい作品だと思います。簡単には選べないくらいとても好きなシーンがたくさんあって、とても気に入りました。」

●「どんなテーマの映画なのか知らずに見たのでとても驚きました。テーマもよかったと思いますし、とても気に入りましたよ。編み物をキーアイテムにしているのも面白かったし、予想を越えてその重要度が増していくのが素晴らしかったです。」

●「日本でどの程度、LGBTについて議論されているかわからないので比較は難しいですが、ここ(ドイツ)では、セクシュアル・マイノリティの人たちの権利は、まだまだ広がっていくと思います。」

●「子供が、自分自身でいたいと思う場所。それが本当の家族だと思います。自分自身が家族だと思う人と一緒にいられる社会に日本もなればいいですね。」

●「好きなシーンをひとつ選ぶのは難しいですね。それぞれの家族の情緒豊かなシーンが素晴らしかったです。」

●「あの編み物を投げ合うシーンはおもしろかったですね。枕投げならぬ毛糸投げ、という感じでおもしろかったです。」

●「とってもよかったです。とても感動的で、いい映画でした。役者もよかったです。差別をひとつのテーマに描いているのに、深い感動を得られる、素敵な作品でした。」

●「とても感動的で情緒豊かな作品でした。『普通とはどういうことか』という問いが前面に出ていたと思います。何が普通で、何が普通でないか。そして子供には何が必要なのか。日本でも、映画のテーマにならなくなるくらい、セクシュアル・マイノリティであることが普通に受け入れられる日が来るといいと思います。」

●「三人一緒になって編み物に熱中しているシーンは、まるで家族のように一緒に一つの目標に向かう姿。とても感動しました。」

「彼らが本気で編むときは、」ベルリン国際映画祭オフィシャル(サブ)

世界三大映画祭(ベルリン、カンヌ、ヴェネツィア)に初参加した生田をはじめ、桐谷、柿原らはベルリン訪問に大興奮!一方、12年の監督作「レンタネコ」以来、5年ぶり4度目のベルリン国際映画祭正式出品となる荻上直子監督も感慨深い様子で笑顔を見せました。
舞台挨拶の前に実施されたプレスカンファレンス(公式記者会見)では、多くの海外メディアから眩いばかりのフラッシュと質問が殺到する中、荻上監督が「この映画は、2年前に新聞に掲載されていた、『トランスジェンダーの息子に、“ニセ乳” を編んで与えたお母さん』という内容の記事を読んだことが映画作りのきっかけとなりました」と流暢な英語で挨拶。

脚本に対して質問が及ぶと生田は「脚本を読んでとても興味をひかれた。色々な要素が詰まっていて、りんかちゃんや桐谷さんに支えられて、とても楽しかった。この脚本と出会えて、とても嬉しかったです。」と答えました。
記者から「女性を演じるのは難しかったですか?」との質問が飛ぶと、「女性を演じることは経験してこなかったことです。仕草や声の一つ一つにこだわり、女性の魂を自身に込める必要がありました。桐谷さんやりんかちゃんにとても助けられました。二人がいたから、真のリンコになれました。」と回答。

リンコを心の底から支えるマキオを演じた桐谷は「リンコは自身が思っていることを表に出す女性。マキオは、リンコと出会って世界が一変したのです。彼女を愛し、彼女と一緒に居たい、という気持ちを持っている。その気持ちは僕にもよくわかります。」と自身が演じたキャラクターを演じる上で自身を投影したことを語りました。母親に置き去りにされ、叔父であるマキオの家でリンコに出会うトモを演じた柿原りんかは、「オーディションを受けた200人の中で一番良かった」と荻上監督に絶賛されるほどの逸材。「オーディションでの合格が決まったその日から、撮影が始まるのがすごく楽しみだった」と語っており、本作でも堂々たる演技を見せています。

本作について、プログラミングディレクターは、「この作品はトランスジェンダーがどう、というより、女性になるということはどういうことか。そして家族になることをテーマにした映画です」と話すと、荻上監督も「トランスジェンダーでもなんでも隣人になれるし、家族になれると思っています。」と作品のテーマを説明しました。

同日18:30に行われたプレミア上映は、世界中から集まった観客で800席のシートは満席に!上映前に行われた舞台挨拶では、まずはプログラミングディレクターから「素晴らしい作品をパノラマ部門に招待することができました。」と観客に挨拶した後、荻上監督、生田、桐谷、柿原を舞台に呼び込みました。
場内は割れんばかりの盛大な拍手が沸き起こり、偶然にも今日が誕生日の荻上に対し、「また彼女がこの映画祭に来てくれて光栄です。しかも誕生日というおめでたい日に!」とディレクターが祝福。「今日はご来場ありがとうございます。またこの映画祭に参加できて、私のことを受け入れてくれて、とても嬉しいです」と監督も英語で挨拶。

続いて、生田は「皆さま、こんばんは。この作品でリンコ役を演じました、生田斗真です。67回を迎えるこの映画祭に呼んでいただいて本当に光栄です。今日は楽しんでいってください。ありがとうございます」とネイティブな発音の英語で挨拶。二人が英語で挨拶する中、次にマイクを持った桐谷は、一歩前に出て、観客に投げキスを披露。会場が声援で答える中、「こんばんは、桐谷健太です。皆さんが英語で挨拶をしているので、僕は日本語で話します!」と大きな声で宣言すると、万国共通のその親しみやすいキャラクターに、会場は大きな盛り上がりに。「みなさんの前に立てて本当に嬉しいです。最高の作品となりましたので、今日は楽しんでください」とさらに盛り立てました。最後の挨拶となった柿原りんかは、「こんばんは、柿原りんかです。12歳です。ベルリン映画祭に来れてとても嬉しいです。」とドイツ語で挨拶をし、観客から大きな拍手が巻き起こると、本人が一番驚いた表情を見せていました。

上映後、本作に魅了された観客は総立ち。8分間のスタンディングオベーションが巻き起こり、4人は大興奮の観客に万感の表情で感謝の礼を示しながら、会場を後にしました。

<映画祭情報に関して>
第 67 回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品決定!! ジェネレーション部門でも特別上映が決定!
2月9日より2月19日までドイツ・ベルリンで開催中の、第67回ベルリン国際映画祭。本作は、パノラマ部門とジェネレーション部門の2部門に上映が決まる快挙!ベルリン国際映画祭には、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、荻上直子監督が参加。ジェネレーション部門の特別上映が決定したのは、映画祭のプログラミングディレクターが、本作品を大変気に入り、ティーンエージャーにも是非とも見せたい映画!という強い要望で決まりました。ベルリン国際映画祭は、カンヌ・ベネチアと並ぶ世界三大映画祭のひとつで、世界各国の映画人や映画マーケットに参加する人たちが集う由緒ある映画祭です。本映画祭で、荻上監督やキャスト陣が本作の魅力を世界に発信します。

<ベルリン国際映画祭とは>
ドイツの首都ベルリンで開催される国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭と並び、世界三大映画祭のひとつに数えられ、開催67回を誇る歴史と権威を併せ持つ。世界的大都市で開催される事から注目度も高く、圧倒的な存在感を示し続けている。2016年度は来場者50万人、チケット販売33万枚、映画関係者1万7千人、上映本数395作品を記録。特徴として社会派作品が集まる傾向があり、受賞作品の多くは世界的な興行で成功を収めている。これまでに434本の日本映画が上映されており、黒澤明監督、宮崎駿監督、園子温監督など、数多くの監督や俳優が賞を受賞してきた。2016年度は黒沢清監督の『クリーピー 偽りの隣人』、ウェイン・ワン監督の『女が眠る時』など18作品が正式出品された。
『彼らが本気で編むときは、』上映部門:パノラマ部門、ジェネレーション部門

『彼らが本気で編むときは、』
出演:生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子/桐谷健太 ほか
脚本・監督:荻上直子
配給:スールキートス
© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
公式ウェブサイト http://kareamu.com
公式Twitter https://twitter.com/kareamu
公式Facebook https://www.facebook.com/kareamu/

2017年2月25日(土)、新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか
全国ロードショー!