映画『片思い世界』の公開記念舞台挨拶が、4月5日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、トリプル主演の広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、坂元裕二(脚本)、土井裕泰監督が登壇した。
『花束みたいな恋をした』、『ファーストキス 1ST KISS』などを手掛けた、脚本家・坂元裕二が新たに書き下ろした『片思い世界』。『花束みたいな恋をした』以来、坂元と土井裕泰監督が再びタッグを組んだ本作は、12年間一つ屋根の下で暮らし、強い絆で結ばれている美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)の3人が、悩み迷いながら、それでも誰かを思い続けることを止めない、誰にも言えない究極の<片想い>を描く。主人公の広瀬すず、杉咲花、清原果耶のほか、3人と同じ記憶を胸に秘める青年・典真を横浜流星、小野花梨、伊島空、moonriders、田口トモロヲ、西田尚美ら豪華キャストが顔を揃えた。
前日4月4日に公開を迎えた本作。広瀬は「私の友達も『観たい!』と言う人が多いので、感想を聞くのを楽しみにしています。私も友達と一緒に劇場に観に行く約束をしています」と笑みを浮かべ、杉咲も「知り合いの人が昨日観に行ってくれて、『こんな世界があったらいいなと思う』という感想をくれて、すごく分かるなと思いました。レビューでも同じような声が多くあって嬉しいです」と微笑んだ。
清原は「私のお友だちも観に行ってくれて、入場者プレゼントでソロビジュアルポストカードがあるんですけど、『すずちゃんのカードをもらったよ』と連絡してくれました(笑)」と広瀬に報告。
土井監督は「この映画の制作にはけっこう長い時間がかかって、やっと観ていただけるんだという、それだけで感無量だったんですが、皆さんの表情からダイレクトに伝わってるんだなと思い、凄く嬉しかったです」と客席を見渡してしみじみ。
坂元は「前に別の映画を塚原あゆ子監督とやった時に、『誰も感想をくれないよね』という話をしていて。それで『次にやるときはお互いに感想を送り合おう』と約束をしていたんですけど、僕には来なくて、土井さんの方にメールが行ったみたいで・・・。嘘つきだなと思いましたね」と愚痴る。監督は「昨日、朝イチの回で観に行ってくださったみたいで、『続けて2回観てしまいました』という連絡をいただきました」と連絡があったことを明かす。その言葉に、坂元は「それは今初めて聞きました。もう“片思い世界”ですね(笑)」とボヤいて、会場の笑いを誘った。
見どころがたくさんある本作だが、特に注目ポイントを聞かれると、広瀬は「衣装や家の中の美術。手作り感満載で、3人の個性や仲の良さと合っていて愛らしくて素敵です」とお気に入りの様子。
杉咲は「3人でバスケをするシーン」を挙げ、「クランクイン前に3人で練習をする時間をとってくださって。すずちゃんが経験者なので本当に引っ張ってくれました。果耶ちゃんの血眼になって練習に励んでいる姿に感化されました。私は小学校か中学校の時に体育の授業でバスケをしたときに突き指をしてしまって・・・それがトラウマになっていたので、ドキドキしてました」と回顧。広瀬も「2人とも撮影の合間にずっとボールをさわっていて、努力家だなと思いました」と感心していた。
清原は「3人の子供時代のパート」と答え、「その空気感、目に映る世界も含めて本当に印象的。今の私たちがこうやって3人で暮らしていることに説得力が持てるようなシーンとして描かれているので、ぜひ注目していただきたいです」と力を込めた。
また、本作を制作するにあたり、広瀬、杉咲、清原の出演を喜んでいた坂元。「今の時代を代表するトップ俳優の皆さんが出てくれるのだろうか・・・と思っていたんですが、いざ出てくれることなったら、プレッシャーでそこから逃げ出したくなった」と重圧を感じつつ、「それでもなんとか自分なりの仕事をして。それで皆さんに委ねることができました。温かくて、優しくて、美しい3人の登場人物たちを、ただただ一緒に見守るように観ていただけたら」とアピール。
イベントでは、本作で思いを届けたいと行動する3人の主人公にちなみ、以心伝心クイズを遂行。クイズはキャスト3名がそれぞれ1名ずつ思い浮かぶものと監督、坂元含め4名が予想して当てるもの。広瀬の「暇な時間ができたら何をする?」に、「体を動かす」を坂元と監督が正解。杉咲の「ふらっと思いつきで行ってみたいのは?」には、広瀬が「近場の海」で正解。清原には「春といえば?」という質問が。広瀬、杉咲、監督が「桜」と回答して正解。清原が「お花見も行ったし、桜餅も大好き。そして役の名前が“さくら”ということで」と説明し、正解した広瀬と杉咲とともに楽しそうに笑った。
さらに、主人公3人の子役時代を演じた太田結乃、吉田帆乃華、石塚菜七子が登場し、広瀬、杉咲、清原それぞれに花束を贈る場面も。思わず笑みをこぼす3人。太田が「こんなにすてきな作品に、みんなが憧れている女優さんたちと一緒に出演させていただいて、本当に嬉しく光栄な気持ちでいっぱいです」と述べ、吉田も「私は(実の)お姉ちゃんと歳が離れているので、撮影中は歳が近いお姉ちゃんと妹ができたみたいで、とっても嬉しくて、楽しく撮影することができました」とニッコリ。石塚は「私は家の中で羽を散らかすシーンが思い出に残っています。終わってうがいをしたら、口の中から何本か羽が出てきて面白かったです」と明るく挨拶。続けて「監督さん、また呼んでください!」とお願いし、会場を沸かせた。
広瀬たちも子役たちに感謝し、清原は「彼女たちが生きてきたからこそ今があるということを、すごく大事にしようと自分も誓ったので、本当にたくさん助けられました」と語っていた。
最後に、土井監督は「この3人の主演がとても生き生きと魅力的で、彼女たちが魅力的であればあるほど、なにか切なくて、心に残るものを持ち帰っていただける映画になっていると思います。いろいろな思いを抱えて帰っていただければ」と言い、坂元も「春ということで、新社会人や新学生の方もいると思いますが、うまくこの世の中でやっていけるだろうか、この社会で歩いていけるだろうか、言葉は通じるだろうか、人と触れあうことができるだろうか、そんな不安を抱えている方もいらっしゃると思います。そんな方たちに寄り添い、背中を押すような温かい作品になったと思います」と自信をのぞかせる。
清原は「私はこの作品を観て、思い続けること、願うこと、祈ること、この先も諦めないように生きていきたいと凄く思いました。皆さまにとっての大切なもの、大切な場所や人を、ずっと温かく思い続けられるよう切に願っております」とメッセージを送り、杉咲は「観る方にとっては、この3人が少し違ったイメージで見えるかもしれません。この映画を見終わって、少しでも人のことについてイメージするような、そんな機会になったら嬉しいです。心を寄せることも“片思い”の一つだとしたら、この映画のタイトルも少し自分たちの近くに感じられるかもしれません」と思いの丈を口にする。
そして、広瀬が「公開を迎えるまで、スタッフ・キャスト一同、まさにこの作品に“片思い”をし続けてきました。正直に言うと、本当にお届けできるのかと不安な日々もありましたが、その中でこんなに素敵な作品で、ここにいる皆さんと一緒に手を繋いで歩んでこれたことがとても嬉しく、本当に感謝しています。とても愛おしい作品になりました。皆さまにも寄り添ってくれる作品になったらいいなと思っております」と声をかけ、舞台挨拶を終了した。
『片思い世界』
<STORY>
現代の東京の片隅。
古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。
仕事、学校、バイト、それぞれ毎日出かけて行って、帰ったら3人一緒に晩ごはん。
リビングでおしゃべりして、同じ寝室で寝て、朝になったら一緒に歯磨き。
お互いを思い合いながら穏やかに過ごす、楽しく気ままな3人だけの日々。
だけど美咲には、バスで見かけるだけの気になる人がいて、そのことに気がついた2人は…。
もう12年。家族でも同級生でもないけれど、ある理由によって強い絆で結ばれている3人。
それぞれが抱える、届きそうで届かない〈片思い〉とはーー。
出演:広瀬すず 杉咲花 清原果耶/横浜流星/小野花梨 伊島空 moonriders 田口トモロヲ 西田尚美
脚本:坂元裕二
監督:土井裕泰
配給:東京テアトル、リトルモア
(C)2025『片思い世界』製作委員会
上映時間:126分
公式サイト:https://kataomoisekai.jp/
公式X:@kataomoi_sekai
公式Instagram:@koe_wa_kaze
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