Open Close

成田凌、2分間の口上を生披露!「こんなに緊張した舞台挨拶はない」 映画『カツベン!』公開記念舞台挨拶

DSC_8748-(2)

映画『カツベン!』の公開舞台挨拶が、12月14日、東京・丸の内TOEIにて行われ、主演の成田凌をはじめ、共演の黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、竹中直人、井上真央、竹野内豊と、周防正行監督が登壇した。

今からおよそ100年前、日本では映画が活動写真と呼ばれ、音がまだなかった時代に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“カツベン”が映画界のスーパースターとして活躍していた。本作は、一流活動弁士になることを夢見る青年・染谷俊太郎の成長と、彼を取り巻く個性的なキャラクターたちと共に、“映画のはじまり”を描く。『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』などで知られる周防正行監督が5年ぶりにメガホンを取り、主人公・染谷俊太郎役を成田が演じ、竹中直人、渡辺えりなど周防組常連俳優のほか、永瀬正敏、竹野内豊ら豪華実力派俳優が顔をそろえた。

DSC_8641

DSC_8646

舞台挨拶冒頭では、成田が100人以上のオーディションから選ばれ、約半年に及び1日3時間のカツベンの練習を行ってきた様子など、公開日までの延べ616日間の道のりを映像で紹介。そして、成田が1人でステージに登場し、「厳寒(げんかん)の時節、森羅万象(しんらばんしょう)、白い吐息を漏らす折から、賑々(にぎにぎ)しき御来観を賜りまして、関係者・出演者一同になり代わり、主演・成田凌、厚く厚く御礼申しあげます。・・・・・・」と、約2分間に渡って見事な口上を披露し、観客から万雷の拍手を受けた。

DSC_8727

DSC_8667

その後、成田から登壇者の紹介を受け、キャストたちが登場。登壇者たちも大きな拍手で成田を称え、永瀬は「凄いよ、本当に凄い!」と大絶賛。「全国の映画館で、上映前に流すべきだね」と自分のことのように成田の出来栄えを喜んでいた。

無事に向上を終え、安堵の顔を浮かべる成田は「こんなに緊張する舞台挨拶は初めてです。皆さんのお力をお借りしてやらせて頂きました。声は出ていたと思いますね」とコメント。

公開初日は友人たちと映画館で本作を鑑賞したという成田。「凄くウケてました。『カツベン!』の賑やかを感じました。1人大声で笑うおじさんがいて、劇場にそれが次々と移っていって、活気が出てきてこの映画を観るのにふさわしいなと思いました」と、劇場の空気を体感し満足そうな笑顔を浮かべる。

DSC_8660

公開に至るまで170もの番組やインタビューに応じ、宣伝活動に奮闘したそうだが、「街を歩いていると、『カツベン!』観るよって声をかけてくださったり、届いているなと。宣伝をやってよかったなと思いました」としみじみ。客席を見渡し、「皆さんが、すごくいい顔をされているので、こうやって直接感謝の気持ちを伝えられて良かったです」と感慨深げ。

成田より多く400の取材を受けた周防監督は、「まず『カツベン(活動弁士)』の意味を伝えようと思って、全国色々な地域に行きました。地方なりの空気があって楽しかったですよ」とニッコリ。

DSC_8714

DSC_8718

ヒロインの梅子役を演じた黒島は「活動弁士をやられた方々にはもの凄く感動しました」としながらも、成田とのシーンでは、「ドキドキしながら演じました」と恥ずかしそうに語ると、成田も「照れくさかったよね」と同調していた。

DSC_8659

また、俊太郎が憧れる活動弁士・山岡秋せい役の永瀬は、成田自身が憧れていた俳優だという。今作での共演について、永瀬が「凌くんは現場で太陽みたいな存在だった」と称えると、成田は「(共演できて)嬉しかったですよ! ただただ質問攻めで。いつもくっついて歩いていました。ファンですもん」と嬉しそう。

DSC_8724

DSC_8713

舞台挨拶では「来年叶えたい夢は?」という質問があがり、成田は「健吾さんと九州に遊びに行くと約束したので」と、高良を見やり、熊本出身の高良と「『カツベン!』やりながら旅行しよう!」と盛り上がる。高良が「今乗っている古い車のど調子が悪いので新車が欲しい。四駆が欲しいな。その車で行けば交通費要らないんで」と話すと、永瀬も「僕も宮崎出身なので、乗っかっていいですか?」と手をあげた。

DSC_8654

DSC_8695

同じ質問に竹野内は「自然と触れ合う時間を作りたい」と答え、皆から「キャンプとか? 一人キャンプもいいよね」と言われ、その流れで「九州は?」となり、「じゃ、僕も(成田らの九州旅行に)参加させていただきたいですね」とニンマリ。永瀬も「一緒に行きましょうよ!」とノリノリだった。

DSC_8768

最後に、「俳優としてのベースは?」を聞かれた成田。「この映画をやったことで全てが変わってしまった」と同作へ参加したことの影響の大きさを明かし、「“楽しむこと”を学びました。この方々を見ていて、監督を見ていて、ものすごく楽しい現場でした。これからも自分が楽しい現場にすることを責任感を持ってやっていきたい」と真摯に語った。目標にしている人を尋ねられると、「ここにいる皆さんです!」とキッパリ。

DSC_8728

DSC_8691

DSC_8722

DSC_8731

舞台挨拶は竹中直人が終始笑いをとるなど和気あいあいとした空気が流れるまま幕を閉じた。

【FIX】本ポスターs

【STORY】
一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手まで現れ!俊太郎の夢、恋、青春の行方は・・・!俊太郎の活弁が響き渡るとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる。

【作品情報】
出演:成田凌 黒島結菜 永瀬正敏 高良健吾 音尾琢真 竹中直人 渡辺えり 井上真央 小日向文世 竹野内豊
監督:周防正行
脚本・監督補:片島章三
音楽:周防義和
エンディング曲:奥田民生
活動弁士監修:澤登 翠
活動弁士指導:片岡一郎 坂本頼光
©2019 「カツベン!」製作委員会
公式サイト:http://www.katsuben.jp/

大ヒット公開中!