映画『結婚』の初日舞台挨拶が、6月24日、東京・角川シネマ新宿にて行われ、主演のディーン・フジオカをはじめ、共演の柊子、萬田久子、貫地谷しほりと、西谷真一監督が登壇した。
本作は直木賞作家・井上荒野の同名小説を実写映画化。完璧なヴィジュアルと知性、そして匂い立つその色気で女性たちを虜にする結婚詐欺師・古海健児(ディーン)と、「結婚」という魔物に騙された女たちの孤独や欲望を描き出す、大人のための愛の物語。
ディーンは、満席の客席を見渡しながら「ついに初日を迎えることができて感慨もひとしおです」と満面の笑みを浮かべて挨拶。
「“完璧な男性”という世間のイメージとは違う、実際の自分は?」と問われると、「完璧・・・? そう言っていただけるのは嬉しいんですが」と少々戸惑いの表情を見せると「実は、さっき劇場に入る直前に、目にまつ毛が入っちゃって・・・、扉のところで必死に目をいじっていました」とジェスチャー付きでオロオロしていた様子を明かした。
演じた古海との共通点と違いについて「僕は、犯罪はしたくないので、ああいう生き方はしたくないですね(笑)」と前置きし、「違いは、犯罪者か犯罪者でないか。共通点はあらゆることを駆使して自分でない人を演じて説得すること」と語った。
ディーンのギャップについて「女性を相手にしないで一人で歩いているシーンには(いつものディーンとは)ギャップを感じました」と柊子。萬田は「私はまだ詐欺師に騙されたことないんですけどね」と言って会場の笑いを誘いつつ、「ディーンは、ギャップがないくらい詐欺師になりきって自然に演じられていた」と褒め、「詐欺師になれる可能性あるかもよ」といたずらな笑顔を見せた。
一方、古海の妻・初音を演じた貫地谷は、ディーンとのキスシーンについて言及。「大雨の中でキスシーンをすることが、撮影の直前になって決まって。ディーンさんは背が高いから、(上を向いていた)私は口に水がいっぱい入ってきて溺れそうでした」と振り返り、「本当に大変でした」と監督に向かって恨み節。それでもディーンとのキスシーン。会場からは「うらやましい~!」と声が上がっていた。
また、「大人の色気とは?」とMCに聞かれ、「う~ん、難しいですね」と回答に困ったディーンが、「ちょっとみんなでクロストークしてもいいですか?」と共演者たちに助け舟を求める場面も。すると、西谷監督から「腐りかけの果物だと思う。腐る直前が一番美味しくて食べごろだから」と話すと、一同納得。ディーンも「腐りかけです!」とニッコリ。それでも貫地谷が「え?私たち、腐れかけなんですか?」とツッコみ、会場の笑いを誘っていた。
この日はディーンから観客に青いバラのプレゼントもあり、来場者たちは皆幸せそうな笑顔。「振込口座番号教えて!」といったプラカードを振るファンもおり、ディーンも大喜び。最後にディーンは「最初は女性の気持ちで。次は古海の気持ちになって、何度でもこの映画を観て楽しんでください」とメッセージを送り、最高の笑顔を振りまきながら会場をあとにした。
映画『結婚』
<あらすじ>
結婚しよう──それが、彼の別れの言葉。
完璧なヴィジュアルに知性的な会話、何よりも匂い立つその色気で女性たちを虜にする男がいる。彼の名は古海健児(うるみけんじ)、結婚詐欺師だ。ある時は小説家、またある時は空間コーディネーターと、次々と姿を変え、結婚詐欺を行っていく。騙された女たちは、ついに古海の相棒・千石るり子にたどり着くのだが……。「結婚」という魔物に騙された女たちと、騙した男にうごめく秘密と哀しみ―。
彼らが持つ孤独と欲望の行き着く先とは⁉そして古海の本当の目的とは⁉スタイリッシュな映像で描き出す、大人のための愛の物語。
出演:ディーン・フジオカ 柊子 中村映里子 松本若菜 安藤玉恵 古舘寛治 萬田久子 貫地谷しほり
原作:井上荒野「結婚」(角川文庫刊)
監督:西谷真一
脚本:尾崎将也
主題歌:DEAN FUJIOKA「Permanent Vacation」(A-Sketch)
製作:「結婚」製作委員会
配給:KADOKAWA
©2017「結婚」製作委員会
映画公式サイト:http://kekkon-movie.jp
全国公開中