映画『検察側の罪人』公開直前 夏の納涼試写会が、8月20日、東京・恵比寿ガーデンルームにて行われ、主演の木村拓哉と二宮和也、共演の酒向芳、芦名星が登壇した。
木村拓哉と二宮和也が初共演することでも話題を集めている本作は、2013年に発表された雫井脩介の同名小説を映画化。時効、冤罪など司法制度への考察とともに、都内で発生した強盗殺人事件の被害者の捜査方法を巡り、エリート検事と若き検事が「正義とは何か?」をかけて熱い闘いを繰り広げるサスペンス・エンターテインメント。監督は歴史大作映画『関ケ原』で知られる原田眞人。エリート検事・最上役を木村、若き検事・沖野役を二宮。沖野をバックアップする検察事務官・橘沙穂役を吉高由里子、殺人事件の被疑者の一人・板倉重生役に酒向、闇社会の運び屋の女役を芦名が扮し、そのほか、大倉孝二、八嶋智人、山崎努ら豪華キャストが脇をしめる。
芝生が敷き詰められ観葉植物が配置された会場はまるでガーデンテラス。“納涼試写会“と題したイベント会場に、夏らしく涼しげなカジュアルファッションで登場したキャストたち。
会場に集まったファンも浴衣や涼しげなファッションで参加。会場を見渡しながら木村は「女子の浴衣姿はいいですよね、ありがたいです。涼しい格好と聞いたので、さっきニノと『水着の子とかいるのかな?』なんて話してました(笑)」とニッコリ。二宮も「ちょっと水着姿の人は見えないけれど、服の下につけているかもしれませんよ(笑)」といたずらな笑顔を見せる。
それぞれ、この日の衣装のポイントについて聞かれると、木村は「スタイリストさんが用意してくださった衣装の中から選ばせてもらったのですが、浴衣は用意されていなかったので、できるだけ涼しげな服で。普段は、Tシャツにデニムか短パン。サンダルかスニーカーですね」と明かした。
一方、二宮は「こんなに草木があるとは知らなかったので、若干被ってしまいましたが、さすがにTシャツ一枚はないかなと思って(ボタニカルな)セットアップにしました。サンダルも革で気合い入ってます!」とコメント。続いてMCが「二宮さんの普段は・・・?」と聞き始めると、すかさず木村が「そこはあまり聞かないであげて(笑)。ここで掘り下げなくても」とフォローする。
先日放送されたTBSのバラエティ番組「ぴったんこカン・カン スペシャル」に出演した二人。白Tシャツに短パンという私服で登場した二宮に木村が「お前、嵐だぞ!」とダメ出しをした話を引き合いに出す。二宮は「僕の私服は全部(木村から)もらったものです」と告白し、「上も下ももらったやつなんで、ざっくり言うと“木村拓哉”です(笑)」とぶっちゃけ、会場の笑いを誘った。
芦名は「私はテロンとしたものが多いですよ」と明かすも、木村が「いやいや、現場に来るときもスキニーとライダースで決めて私服もかっこよかったです」と褒め称える。
初共演でありながら敵対する役がらとなる木村と二宮。しかし、木村は「ぼくは敵対する間がらだとは捉えていなくて、僕がニノ演じる沖野の検察官の正義に追い込まれていく・・・と感じています」と吐露。二宮は「ただただ、木村くんと共演というでビックリでしたよ。そして原田監督と一緒に仕事ができる。作品はそのあとからでした(笑)」と初共演を聞いて驚きを隠せなかった様子。それでも共演は「楽しかった」と言い、「プロ野球選手と一緒に野球している感じかな?」と例え、「(木村くんは)どんな球を投げても返してくれるし、受け止めてくれるんです。だから自分が上手くなったような気がしてくるんです」と木村を絶賛した。
強烈な印象を残す、殺人事件の被疑者の一人板倉役の酒向。その一瞬の映像がスクリーンに映し出されるだけで、会場からは恐怖におののいた声が漏れる。木村は「フィクションだから許せるけど、ノンフィクションだったら絶対許せない人物」と、その存在感を示した。
最後に、観客に向けて木村が「きらびやかで楽しくて、甘い・・・という時間ではないので、心して受け取ってほしいです」とメッセージを伝え、二宮は「わかりにくい内容かもしれませんが、2回3回と観て一緒に(作品の理解に)進んでいきましょう」と声をかける。芦名は「私は運び屋ですが、宅配便の方とは違います。わかりやすい役です」とアピールすると、酒向は「正義の行方が分からなくて悪がでてしまう。最上も沖野もその後ろには優しさがあると思って観ると、また違う見方ができるかもしれません」と語り、イベントを締めくくった。
映画『検察側の罪人』
監督・脚本:原田眞人
原作:「検索の罪人」雫井脩介(文春文庫刊)
出演:木村拓哉 二宮和也
吉高由里子 平岳大 大倉孝二 八嶋智人 音尾琢真 大場泰正
谷田歩 酒向芳 矢島健一 キムラ緑子 芦名星 山崎紘菜 ・ 松重豊 / 山崎努
©2018 TOHO/JStorm
公式サイト:http://kensatsugawa-movie.jp/
8月24日(金) 全国東宝系にて公開!