映画『きみと、波にのれたら』の完成披露試写会が、5月14日、東京・TOHOシネマズ六本木にて行われ、W主演で声優を務めた片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)と川栄李奈、さらに共演の松本穂香、伊藤健太郎、監督の湯浅政明が登壇した。
『夜明け告げるルーのうた』や『夜は短し歩けよ乙女』などの話題作を世に送り出してきた湯浅監督の最新オリジナルアニメーション映画『きみと、波にのれたら』は、サーフィンが大好きなひな子と、波の上では怖いものなしだが自分の未来について自信を持てない消防士の港との恋の物語。海で命を落としてしまった港が、ある歌をきっかけに水の中に姿を現し、ひな子と再会する。雛罌粟港(ひなげし みなと)役を片寄、向水ひな子(むかいみず ひなこ)役を川栄、港の妹でぶっきらぼうな性格の高校生・雛罌粟洋子 (ひなげし ようこ)役を松本、港の後輩で新人消防士の川村山葵 (かわむら わさび)役を伊藤が演じた。
イベントがスタートし、ステージ上に川栄、松本、伊藤、そして湯浅監督が登場するも、片寄だけが登壇せず・・・。MCが「片寄さんは渋滞にはまっているので、まもなく到着します」とアナウンスをするが観客は不思議顔。すると、ステージ中央に設置された“水槽型ビジョン”に港が映し出され「ひな子! ここだよ!」と声が聞こえた。ここで声だけ登場した片寄が、港として観客からの質問に答えることに。
「ひな子との思い出のシーンがあったら教えてください」という質問には「2人でオムライスを食べたことかな」と回答。「片寄さんは今、どこにいるんですか?」という鋭い問いに「いや~、僕に聞かれてもわかんないなあ・・・」とはぐらかす場面も。「ひな子との思い出の歌をちょっと歌ってもらいたいです」とのお願いには、「いやいやいや・・・。恥ずかしいよ」とはぐらかし、「あっ! そろそろ時間だ」と言って、大量のCO2が飛び出すと、“水槽”から片寄が登場!「本当は後ろで皆さんを見てました(笑)」とイタズラな笑顔を見せた。
今作で初の声優デビューを果たした片寄は、「初めて声優に挑戦したのが、この作品でよかったと本当に思える作品になっています」と目を輝かせ、本作について「すごく人間味があって、人の命とか人生とか、大切なものが描かれている素敵な作品です」とコメント。
主題歌「Brand New Story」は、劇中でもカギとなる楽曲で、片寄が属するGENERATIONSが担当している。完成作品をメンバーと共に観たという片寄は、「このようなステキな作品に僕らの曲をかけていただいて、みんなとても喜んでいました。『世のため人のためになったな』と、いい仕事したなという空気がメンバーに流れていました」と満足げ。
劇中で港とひな子が一緒に歌うシーンは片寄の提案だという。「自分は歌の仕事をしていて、レコーディングのブースの緊張感を知っているつもりだったので、1人で歌うよりも2人で歌う方が良い空気感になるとイメージしましたんです」と説明する。しかし、「川栄さんは嫌だったみたいで・・・」と苦笑い。
すると、川栄は「片寄さんが上手いし、『キーはこう』とか言ってくださるんですけど、私よくわかんなくて・・・」と慌てて理由を話す。伊藤は「冒頭のシーンがすごいんですよ。2人のラブラブが。見てて『なんやこれ!』って、すごい羨ましくなりますからね!」と嫉妬心をのぞかせ、会場の笑いを誘った。
また、本作が自信のない人の背中を押す作品ということにちなみ「誰かに背中を押された、影響を受けたことは?」という質問があがると、片寄は「父が高校教師だったんですが、僕が高校生の頃上京するときに『大学なんていつでも行けるから、今やれることをやったほうがいい』と言ってくれて、『やってみよう!』と挑戦することができました」と吐露。
伊藤は「いまでも付き合いがある幼稚園の先生です。『死にそうになるくらいキツイ』と話すと、『それならまだ(死なないから)大丈夫』と言ってくれて、まだまだ頑張れるな!と思えるんです」と。川栄は「母が私の決めたことを否定せずに『自分が好きならいいんじゃない』と言ってくれるので救われます」と述べる。
松本は「私はすぐに自信をなくしてしまうんですが、マネージャーさんが『まつもっちゃんは役者として生きていく人だと思ってる』と言ってくれたことを、よく思い出します」と、感謝の気持ちを込めて自身の支えになっていることを明かしていた。
アニメーション映画『きみと、波にのれたら』
■【ストーリー】
小さな港町へ越してきたひな子は、サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、消防士の港(みなと)と偶然出会い、恋に落ちる。お互いがなくてはならない存在となった二人だが、港は溺れた人を助けようとして、海で命を落としてしまう。大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子。そんなある日、ひな子が二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。「ずっとひな子のこと助けるって約束したろ?」死んだはずの港と再び会えたことを喜ぶひな子だが…。奇跡がもたらした二人の恋の行方は?そして、港が再び姿を見せた本当の目的とは?
監督:湯浅政明
脚本:吉田玲子
音楽:大島ミチル
出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、 川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎
主題歌:GENERATIONS 「Brand New Story」
アニメーション制作:サイエンス SARU
配給:東宝
コピーライト:©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会
●公式サイト:https://kimi-nami.com/
●Twitter:https://twitter.com/kiminami_movie
●Instagram:https://www.instagram.com/kiminami_movie #きみ波
6月21日(金)全国ロードショー!