映画『君は放課後インソムニア』の完成披露上映会が、5月17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、W主演の森七菜と奥平大兼をはじめ、共演の上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川崎々花と、池田千尋監督が舞台挨拶に登壇した。
本作は、2019年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて好評連載中のオジロマコトによる大人気漫画「君は放課後インソムニア」を実写映画化。現在、コミックスは第12集まで刊行され、4月からはテレビアニメも放送されており、漫画、アニメ、映画と続き“君ソム”施風が全国を席巻すること必至。
不眠症に悩む女子高生の曲伊咲と同じく不眠症の男子高生・中見丸太が天文部の活動から次第に心を通い合わせていく、眠れない高校生を満天の星が優しく包む青春物語。天文部の顧問・倉敷兎子に桜井ユキ、天文部のOG・白丸結に萩原みのりの他、上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川崎帆々花らがクラスメイトとして伊咲と丸太をあたたかくサポートする。さらに、工藤遇、田畑智子、斉藤陽一郎、でんでん、MEGUMI、萩原聖人といった豪華キャストが脇を固めている。
会場では満天の星空をイメージし、観客がサイリュームを振って登壇者たちをお出迎え。ブルーの光に包まれ、客席から登場した森たちを喜ばせた。
初めての観客へのお披露目となり、森は「ドキドキしています。キラキラしてキレイ!嬉しいです」と言いながら、「石川県のと能登の皆さんが大変なことになっているとお聞きして・・・、本当にお見舞いを申し上げます。少しでも元気がその地方の方に届けばいいなと思っています」と、ロケ地となった石川県の災害に触れ、気遣いを見せる。
奥平は「やっと(観てもらえる)か・・・と言う気持ちもあるし、恥ずかしさもあります」と照れながら、「アニメも放送されていて、漫画も12刊まで発行されて、皆さんの生活の中に“君ソム”が近づいているなと思います」と、公開に向けて気持ちが高ぶって生きている様子。
本作は、七尾市をはじめとしたオールロケでの撮影を実施。監督は「3年くらい前に最初は4人くらいで企画がスタートしたんですが、このキャストの皆さん、スタッフのも皆さん、そして石川県の方々に本当に温かく迎え入れていただいて・・・。苦労もありましたが、そんな苦労も含めて磨かれて磨かれて、いろんな人の力で大きくなった作品です」と振り返り、作品完成に感慨深げ。
ロケ地では、常に穏やかな空気が流れていたようで、キャストたちのチームワークもバッチリ。丸太が不眠症であることを唯一知っている受川太鳳役の上村が「凄く心配してるんですが、心配を伝えすぎるとちょっと引かれちゃうんだろうなと思って、その塩梅が難しかったです」と苦労を語ると、奥平は「僕にとっても、丸太にとっても(上村演じる受川は)大切な存在でした」と、上村を称え、「僕が映ってないとき、自分がはけたとき、ずっと(上村の)顔を見ちゃったもん」と明かすと、上村は「見なくていいよ!ヤダ!」と照れまくり、和気あいあい。
安斉は朝から洋楽を流してテンションを上げ、永瀬は「海鮮をたくさん食べすぎて、突然ジャンキーなものが食べたくなって、みんなでマップで探して、20分くらい歩いてハンバーガーを買いに行きました」と楽しそうに話す。川崎は「みんなでゲームをしたり、七菜ちゃんとアイスを買いに行ったり・・・撮影以外の時の思い出も大きいです」と述懐。現場は本当に学校の同級生のようで、「放課後みたいだったね、ほんとに」と笑顔を見せていたキャストたち。
イベントでは、丸太が天文部に入りカメラにハマっていく様にかけて「いまハマっているものは?」と問われ、それぞれ答えをフリップに書いて披露した登壇者たち。監督は「温泉」、川崎は「ギター」、永瀬は「ミニバッグ」、安斉は「デニム」と答え、上村は「刺繍」と意外な回答が。「無地のパンツに刺繍を入れて。飼っていた動物とか・・・」と説明すると、自身もリメイクが大好きという奥平が「今度見せてよ。気になる」とノリノリに。役と重ねてここでも意気投合していた。
そんな奥平がハマっているものは「鯨の鳴き声」だという。「変な声を出すんですけど、この声を聞いていると海に沈んでいる感じがするんです。それこそ、眠れない時にいいですよ。ぜひ聞いてみてください」と勧めていた。
一方の森は「カメラ」と回答。監督が「七菜ちゃんが撮った写真を基にして“君ソム”Tシャツとして作ってくれたんですよ。それをスタッフとキャストみんなに配ってくれて」と微笑ましいエピソードも吐露。
最後に、奥平が「高校生ならではの悩みを描いていて、現役の高校生にも、自分が高校生だったころを振り返っても“こういうことがあったな”と気づかせてくれる作品。映画は大人の人が多く関わっているので、その点も共感できる人がいると思います。色んな見方ができると思います」とアピール。
森は「みんながここで楽しく話したように、みんなで過ごした日々は本当だったような気がします。それが丸ごと映像に収まっています。原作の雰囲気とそれを生身の人間が過ごす意味が感じられる映画になっていると思います。(映画を観て)何かを持って帰っていただけいるような幸せがあると思うので、楽しんで観てください」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
映画『君は放課後インソムニア』
◆ストーリー◆
石川県七尾市。高校1年の中見丸太(なかみがんた)は不眠症に悩んでいた。ある日、学校の使われていない天文台で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメイト曲伊咲(まがりいさき)と出会う。
クラスではろくに話したこともないけれど、誰にも打ち明けていなかった不眠症という秘密で繋がり、次第に打ち解けていく。
そんな二人が天文台を勝手に使っていた事がばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。
寂しい表情を浮かべる伊咲を見た丸太は、安らげる場所を守るため、休部となっている天文部の復活を決意する――。
出演:森七菜 奥平大兼
桜井ユキ 萩原みのり 工藤遥
田畑智子 斉藤陽一郎 / 上村海成 安斉星来 永瀬莉子 川﨑帆々花
でんでん MEGUMI 萩原聖人
原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:池田千尋
脚本:髙橋泉 池田千尋
企画・制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
製作:映画「君ソム」製作委員会
配給:ポニーキャニオン
公式HP:kimisomu-movie.com
公式twitter:@kimisomu_movie
公式Instagram:@kimisomu_movie
©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会
6月23日(金)全国公開!