Open Close

菅田将暉、「沢田研二さんはパワフル!」山田監督のこだわりの撮影に「それだけ求められるのは幸せなこと!」映画『キネマの神様』完成報告会見

DSC_8271

映画『キネマの神様』の完成報告会見が、3月29日、東京・イイノホールにて行われ、主演の菅田将暉をはじめ、共演の永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子と、山田洋次監督が登壇した。(登壇を予定していた北川景子は体調不良のため欠席)

松竹映画100周年記念作品となる本作は、人気小説家・原田マハの「キネマの神様」と原作に実写映画化。ダブル主演を務めるのは、故・志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と菅田将暉。さらに名女優・宮本信子と若手人気女優・永野芽郁など豪華キャスト陣が集結。“映画の神様”を信じ続けた主人公とその家族に起きる奇跡の物語。無類のギャンブル好きのゴウを沢田、若き日のゴウを菅田が演じ2人1役で主人公を演じている。

2020年3月1日のクランクイン以降、W 主演予定だった志村けんの突然の逝去、緊急事態宣言による撮影の長期中断、そして二度の公開延期となったが、ついに完成し公開を迎えることとなった本作。

DSC_8213

山田監督は「本読みまでしたあとに志村けんさんが亡くなって。こんな体験は初めてで混乱しました。どうすればいいのか、不安になったことを今でも思い出します。公開までこんなに長く時間がかかったのは初めてです」と述懐。「志村けんさんは日本を代表するコメディアン。沢田研二は日本を代表する二枚目。そして、とても仲がいい二人なんです。沢田さんは凄く悩まれたと思います。でも志村けんさんの遺志を引き受けてくれた。志村さんのイメージしていたダメ男を違う形で見事に演じてくれました」と沢田を称え、「沢田研二は天下の二枚目で、菅田将暉も二枚目なので、共通するところがあって良かった」と満足気。

DSC_8169

DSC_8262

菅田は「色んなことがあって今、『完成しました』と言えることが1番の喜びなのかなとは思いました。まさか山田洋二作品の真ん中に立つことになるとは思いませんでした」としみじみ。さらに、同じゴウを演じた沢田について「沢田さんはもの凄くパワフルに動き回っていました。多分オレより動き回っていたんじゃないかな(笑)。すごく大暴れしていて、撮影現場を見学させていただいた時、すごくチャーミングで色気があって、みんなが集まってしまうゴウだなと思いました」と絶賛した。

DSC_8177

DSC_8174

DSC_8201

一方、山田組初参加となった永野が「毎日緊張の連続でした。今まで感じることのない瞬間が多く、1シーン1シーンに懸ける皆さんの思いと時間の大切さが大事なんだと思いました」と語ると、山田監督が「本当に緊張してた? とても落ち着いていると思っていましたよ」と声をかける。その言葉に永野は「本当ですか? ありがとうございます」と笑顔を見せていた。

DSC_8182

宮本は50年ぶりに山田組に参加。「『男はつらいよ 純情篇』のころの監督は怖くて・・・(笑)。でも今回、お会いして思わず監督とハグしました。長生きしてよかった。キャスティングしていただいて嬉しかったです」とニッコリ。監督は「50年も経ったんですね。あのときは、かわいいお嬢さんだった」とジョークを飛ばし会場を和ませる場面も。

DSC_8189

小林と同じ役を演じた野田も山田組初参加。「山田監督は撮影現場でアイデアを紡ぎ出す方」と言い、「スクリーンの中に監督の演出に右往左往している自分がいた。監督から『ギターを弾いてみない?』と撮影の3日ぐらい前に言われて(笑)。自前のギターを持ってきました」とエピソードを明かした。

DSC_8195

小林は、試写を観た人たちから「野田とそっくりだ」という声がたくさん上がっていると聞き、「野田さんと食事をする機会があったのですが、横に座って名前言っただけで2時間過ぎちゃいました」と笑い、野田は「“山田洋次と小林稔侍と食事”っていうすごい状況でした(笑)」とその場の状況を話し、「稔侍さんのやわらかくて温かい雰囲気に近付きたいなと思いました」と語った。

DSC_8208

DSC_8233

念願の山田組に参加することができたと話す寺島は、「夕日のシーンを撮影したあとに、もっときれいな夕日が出たとき、監督がもの凄く悔しがってたんです」と山田監督のこだわりと映画愛を吐露。菅田は「山田組は撮影のシステムが執念の塊。監督が考えるのを1~2時間待つことはザラ。それで撮影しても翌日リテイクすることもある。でも、これだけ求められることはない。俳優として幸せなことです」と充実感を滲ませていた。

DSC_8278

『キネマの神様』キャラクタービジュアル 2S

◆【特別映像〜完成までの物語〜】

【STORY】
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」———。
若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシン(野田洋次郎)とともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。
半世紀後の2020 年。あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。
これは“映画の神様”を信じ続けたゴウとその家族に起きる奇跡の物語。

■監督:山田洋次
■脚本:山田洋次 朝原雄三
■原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
■出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 / 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
■配給:松竹 ■コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会
■公式サイト :https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama
■公式Twitter:https://twitter.com/kinema_kamisama
■公式Instagram:https://www.instagram.com/kinema_kamisama

8月6日 全国ロードショー