映画『キングダム 大将軍の帰還』初日舞台挨拶が、7月12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催され、主演の山﨑賢人をはじめ、共演の吉沢亮、大沢たかお、清野菜名、岡山天音、三浦貴大、新木優子、佐久間由依、小栗旬と、佐藤信介監督が登壇した。
紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政を壮大なスケールで描く、原泰久の原作漫画「キングダム」を基に実写映画化。1作目から3作連続で50億超えを達成し、シリーズ累計動員数は1,000万人を超え数々の映画賞にも輝き、令和に名を刻む映画シリーズになった『キングダム』。シリーズの第4弾となる『キングダム 大将軍の帰還』は、前作「運命の炎」から続く隣国・趙(ちょう)との国の存亡をかけた「馬陽の戦い」を描く。
天下の大将軍を目指す主人公・信(しん)を山﨑賢人、中華統一に挑む若き秦国王・嬴政(えいせい)を吉沢亮、秦国・総大将として戦地に舞い戻った大将軍・王騎(おうき)を大沢たかおが演じ、飛信隊副長・羌瘣(きょうかい)を清野菜名、飛信隊の尾平(びへい)を岡山天音、尾到(びとう)を三浦貴大、軍師・李牧(りぼく)を小栗旬、趙国の総大将・龐煖(ほうけん)を吉川晃司、さらに今作の新キャストであり王騎の過去に深く関わる謎多き武将・摎(きょう)に新木優子ほか、豪華キャストが集結。そして、シリーズ4作のメガホンを佐藤信介監督が取った。
山﨑は「1作目から撮影時期を含めて7年くらい『キングダム』とともに生きてきました。今回の最終章に向けて、スタッフ、キャストみんなで熱い思いを持って積み重ねたものを、ついに皆さんに観てもらえる日が来たと思うと本当に嬉しいです」と万感の思いを口にした。
吉沢も「最初の撮影から7年、愛され続けているということも凄く嬉しいですし、自分自身も嬴政とともに成長できていることを実感できる作品だったので、参加できて光栄です。でも、最終章というのがちょっと寂しいですね」としみじみ。
大沢は「準備も入れると8年ほどプロジェクトに参加してきて、この最終章“大将軍の帰還”を1つのゴールに掲げていた。当時は夢のようで『そこまで行けたらいいね・・・』くらいだったんだけど、それが公開から5年の時を経て今日初日を迎えられて、映画人としても俳優としても本当に幸せなことだと、いま改めてかみしめています」と感慨深げ。
1作目から『キングダム』を引っ張ってきた山﨑と吉沢。2人にとって王騎を演じた大沢の存在の大きさは言うまでもないが、山﨑は「信が天下の大将軍を夢見て、大将軍から色んなものをいただいたように、自分もリアルに大沢さんからいろんなものをいただいて。『キングダム』を象徴するような大将軍という、とてつもなくデカい存在の大沢さんが近くにいてくださることで、さらに面白い『キングダム』を作っていこうという気持ちになっていきましたし、本当に7年間は凄く長かったけれど、濃厚で忘れられない大切な時間です」と感謝の気持を表する。
吉沢も「振り返れば1作目のときに『俺は中華を統一する最初の王になる』という嬴政にとって一番大切なセリフも王騎に対するものなんです。嬴政の内なる炎、覚悟が見える瞬間には常に王騎が目の前にいた。大沢さんの完璧に仕上がった王騎を目の前にすると簡単に言葉が出てこない。さらっと言えるムードじゃないんですよね。現場ではそのオーラをもらいながら、それを超えて言葉を発しなければいけない覚悟を常にもらっていました。大沢さんの存在でもの凄く気合も入ったし、作品のグレードを1段も2段も上げてくださった気がします」と大沢に絶対的な信頼を寄せていた。
山﨑と吉沢の言葉を受けて、大沢は「舞台の上だから気を使っていると思いますけど・・・(笑)」と謙遜しつつ、「この2人はここでは凄く優しい青年ですが、現場で会うと怖いくらい目がギラギラしていて、本当に信であり嬴政なんです。僕が若い時にそんなことができただろうか、絶対にできないだろうなと思っていた。会う度に俳優としても人間としても魅力的になっていて、いつの間にか彼らのほうが輝いているんじゃないかと不安になったりもしてけれど、同時に嬉しかったりもして。本当にこの2人と仕事ができて良かったと思うし、彼らから受けたものが大きい。彼らじゃなかったら王騎はできなかったと思うし、本当に感謝しています」と最大限の賛美を送った。
本作の原作ファンや映像のファンも多く、演じることに不安もあったという新木は「撮影現場に入って大沢さんと対峙した瞬間にその不安が解けていきました。その存在の偉大さや、現場を包み込んでくれる温かさで引っ張ってくれて凄く心強かった。王騎を演じられているのが大沢さんだからこそ、その存在が凄くおおきなものになったと思います」と大沢に礼を述べる。対して大沢は「新木さんが摎(きょう)を引き受けてくれて嬉しかった。この人を失うんだったらそこまでの怒りは出るだろうなと。自分(王騎)を作る上で大切な人だったと改めて感じています」と返した。
また、李牧と龐煖も圧倒的な存在感を放っており、小栗は「僕も信や王騎のチームに入りたかった~」とこぼし、会場の笑いを誘いながら、「『こいつ(李牧)最悪だ』と思われているかと。今日もここに来るのが憂鬱でした(笑)」と苦笑い。この日の登壇者の中では撮影でほぼ佐久間と監督しか会わなかったそうで、「皆さんがどれぐらいの熱量で撮影されたかわからないんです。どうやったら正しいのか、模索しながら演じていました」と述懐。山﨑は「凄かったです! 小栗さんの李牧が仲間だったらいいのにな・・・と思うくらい」と絶賛する。佐久間も「李牧様がそこにいるという感じで。強さを見せずとも、強さを感じてしまう小栗さんがカッコいいなと思いながら撮影させていただきました」と打ち明けた。
最後に大沢が「本当に自分は凄く幸せでした。この共演者の仲間たちと一緒にできただけでなく、観てくれたファンの方々とも5年間同じ時を過ごしてきて、ここまで育って来れたと思うので、こんな作品は後にも先にもないかと。改めてたくさんの方に観ていただいていることに感謝しています。後悔のない素晴らしい時間だったと思います」と目を輝かせ、山﨑は「もう1人の人生というか、信と一緒に生きてきた7年でしたが、自分1人じゃ何もできなかったと思う。みんなに支えてもらいながら1作ずつ重ねてきて、ついに集大成となった。込められるものは全部込めて、みんなで頑張ってきて、観てくださる皆さんも一緒に熱くなってもらえたからここまで来れたと思います。何回でも観て一緒に『キングダム』で熱くなっていったら嬉しいです」と熱いメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
『キングダム 大将軍の帰還』
<ストーリー>
秦と趙の全てを懸けた<馬陽の戦い>で、敵将を討った信(山﨑賢人)と仲間たちの前に突如として現れた、その存在が隠されていた趙国の総大将・龐煖(吉川晃司)。自らを<武神>と名乗る龐煖の圧倒的な力の前に、次々と命を落としていく飛信隊の仲間たち。致命傷を負った信を背負って、飛信隊は決死の脱出劇を試みる。
「俺たちで、信を守り抜くんだ――。」
一方で戦局を見守っていた王騎(大沢たかお)は、趙軍の裏に潜むもう一人の化け物の存在を感じ取っていたが、劣勢を覆すべく最強の大将軍として再び戦地に舞い戻った。
王騎と龐煖の過去の因縁とは? 遠くから戦いを静観する軍師・李牧(小栗旬)の正体とは??
今、因縁が絡み合う馬陽の地で忘れられない戦いが始まる――。
監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉・原泰久
音楽:やまだ豊
出演:山﨑賢人 吉沢亮 橋本環奈 清野菜名 玉木宏 佐藤浩市 小栗旬 吉川晃司 大沢たかお 他
原作:原泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
クレジット表記:ⓒ原泰久/集英社 ⓒ2024映画「キングダム」製作委員会
公式サイト:http://kingdom-the-movie.jp
公式X:https://twitter.com/kingdomthemovie
公式Instagram:https://www.instagram.com/kingdom_movie/
公開:2024年7月12日(金)
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