映画『記憶屋 あなたを忘れない』の公開記念舞台挨拶が、1月18日に、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の山田涼介(Hey!Say!JUMP)と、共演の芳根京子、佐々木蔵之介、蓮佛美沙子と、平川雄一朗監督が登壇した。
本作は、「忘れたい記憶」と「忘れたくない記憶」、人の<記憶>を巡る感動のヒューマンドラマ。主人公の遼一を山田、ヒロインで遼一の幼馴染 真希役を芳根、一部の記憶を失ってしまった杏子役の蓮佛、遼一の大学の先輩で弁護士の高原役に佐々木が演じる。監督は映画『ツナグ』、「義母と娘のブルース」など、数多くの感動作を手がける平川雄一朗監督が務める。
上映後に舞台挨拶に立った登壇者たち。満足そうな観客を見渡した山田は、「双眼鏡でこちらを見ている人がいるけど、何を見ているのかな?(笑)」と不思議がると、芳根が「(山田の)毛穴じゃない?」と声をかけ、山田も「毛穴かぁ~」と言って笑った。
芳根は、公開を迎え「子離れするようで寂しい気持ちもありますが、公開することが楽しみだったのでワクワクしていました。(公開日の)昨日もSNSを検索したら良いことばかり書いてあって嬉しかった」とニッコリ。
本作の内容にちなみ、「忘れられない、この人のこの一言、このエピソードは?」と聞かれると、蓮佛は「16歳の頃、大林宣彦監督から『お芝居には正解も不正解もないので思いっきりやりなさい』と言われたこと」と答え、「今回もその言葉を思い出しながらやっていました」と語った。
佐々木は「20年くらい前、それまで舞台しかやっていなくて初めて映像の作品に挑戦したとき、『やっぱり自分には合わないな・・・』と落ち込んだが、その時マネージャーから『いけると思うよ。向いていると思う』と言われたんです」と吐露。その言葉から現在まで映像作品にも多数出演を続けているのだが、「本人は『そんなこと言ったっけ?』って覚えてないんですよ」と苦笑い。それでも佐々木の心には大きく残っていたようだ。
芳根は母から言われた言葉としながらも、「いつも通る床屋さんの前のホワイトボードに書いてあるんです」と明かし、「床屋さん、ありがとう!」と感謝していた。
山田は、昨年亡くなった故・ジャニー喜多川氏の言葉をあげ、「ジュニア時代に、『YOUのこと、嫌いだよ!』と言われて、もう終わったと思ったら、その後滝沢くんの舞台の時に一人で踊るシーンがあって、ジャニーさんが楽屋に飛んできて、今度は『YOU、最高だよ!』と言ってきたんです。なんなんだ、この人は!と思ったけど、忘れられない」と伝えると、監督が「好きがあるから、嫌いがある。だから(ジャニーさんは山田くんのことを)好きだったんだよ」と。すると山田は「どうだったのかな~」と天を仰ぎ見ていた。
ここで、監督からキャストたちに感謝の気持ちを伝えるべく、手紙を朗読。山田には「初めて山田くんに会ったとき、顔の美しさに思わず抱きしめたくなった。でも、演じている彼を見て、その美しさは内面から来ているんだと分かったんです。ジャニーズの先輩たちとは違う、山田くんの唯一無二の色を持っている。その色を大切にしていってほしいです」とエールを送った。芳根には「撮影現場ではたくさん泣かせてしまってごめんなさい」と謝ると、芳根は「何度も何度もやらされることもあって正直辛かったけど、負けず嫌いの私なので、絶対にやってやる!と思った。今では監督に感謝しています」と晴れ晴れとして笑顔を見せていた。
映画『記憶屋 あなたを忘れない』
<STORY>
大学生の遼一は年上の恋人・杏子にプロポーズするが、その翌日から彼女と連絡が取れなくなってしまう。数日後に再会した彼女は、遼一の記憶だけを失っていた。信じられない遼一は、人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原に相談して杏子の記憶喪失の原因を探り始める。
幼なじみの真希や高原の助手・七海らと調査を進めるうちに、遼一は人々の中にある忘れたい記憶やその奥にある思いや愛に触れていくことに……。
出演:山田涼介 芳根京子 泉里香 櫻井淳子 戸田菜穂 ブラザートム 濱田龍臣 佐生雪 須藤理彩
/杉本哲太 佐々木すみ江 田中泯 蓮佛美沙子 佐々木蔵之介ほか
原作:織守きょうや「記憶屋」(角川ホラー文庫刊)
監督:平川雄一朗
脚本:鹿目けい子 平川雄一朗
音楽:髙見 優
公式サイト:https://kiokuya-movie.jp/
2020年1月17日(金) 全国ロードショー