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映画『恋のしずく』中村優一インタビュー!「僕は尻に敷かれたいタイプです」!?

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東広島市・西条を舞台に幻の日本酒造りと恋が巡る感動の物語、映画『恋のしずく』。
本作は、リケジョの大学生・詩織(川栄李奈)が、意に反して研修に行った日本酒の酒蔵で、人生の喜び・出会いと別れを経験しながら成長していくヒューマンドラマ。有重酒造の蔵元で酒造会の若手ホープ・有重一紀役を演じたのは、舞台、映画、ドラマなど幅広く活躍する俳優、中村優一。
一見クールなイケメンの有重だが、実は・・・? 本作の魅力と、有重を通して感じたご自身の魅力について語ってもらった。

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◆この作品で本当に日本酒が好きになりました!

― 本作への出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
台本を読んで、とてもいい物語だと思いました。日本酒造りを通して、色々な人のストーリーが散りばめられている。日本酒が飲みたくなるし、この土地に行ってみたくなると思いました。

― 東広島でのロケはいかがでしたか?
僕は3~4日のギュッと詰まったスケジュールだったので、色々なところを見て回ることはできなかったんですが、毎晩撮影が終わってからスタッフ・キャストの皆さんとお酒を飲ませていただきました。クランクインの前の晩から一緒に飲んでいたので楽しかったです。僕は人見知りするので、馴染むのに時間がかかるほうなんですが、この作品では全然そんなことがなかったです。

― 東広島に行かれたのは初めてですか?
はい、初めて行かせていただきました。それまで日本酒というと東北地方というイメージが強くて、西条が日本酒造りで有名ということも知らなかったんです。実際に訪れてみると、西条の駅の近くに7つの酒蔵があって、日本酒の街なんだなぁということを実感しました。滞在時間が短かったので、7つの酒蔵全部見ることができなかったんですが、今度またじっくり回ってみたいです。日本酒を知ると、自分の足で回ってみたくなるんですよ、本当に。それぞれの酒蔵のお酒を飲み比べてみたいですね。

― エキストラには東広島の方々も参加されたとか?
東広島は本当にいいところでした。皆さんとても温かくてたくさんの方がエキストラに参加して撮影に協力してくださったんです。凄くありがたかったです。

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― 中村さんは、お酒お好きですか?
基本的に1人では飲まないんですが、舞台の打ち上げとか誰かに誘われたときは飲みに行きます。でも、そういう時もこれまではビールとかサワーを飲んでいたのですが、今回この作品を通して日本酒が凄く好きになって、最近は日本酒を飲むことが多くなりました。撮影中は毎日飲んでいたんですが、酔っても次の日に(お酒が)残らないんです。次の日が朝早くてもちゃんと起きられたし、頭が痛くなることもない。それを知ることができて良かったです。日本酒って本当に飲みやすいですよ。

― 劇中でも出てきますが、日本酒はいろんな料理にも合うようです。
最近の話なんですが、東京に帰ってきて映画のプロデューサーさんに日本酒と美味しい食事を出してくれるお店に連れていってもらったんです。「この料理は温かい日本酒で。そして、料理を口に入れてすぐに日本酒を飲んで(口の中で)噛みながら混ぜると美味いんだ」と教えてもらったんですが、やってみたら本当に美味しかった。

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― これから日本酒の楽しみかたが広がりそうですね。
まだ、『恋のしずく』に関わった日本酒から飲み始めたばかりなので、これからいろんな日本酒を飲んでみたいです。

― 中村さん演じる有重は日本酒の楽しみ方を広めていくという役がらです。
僕も全然知らなかったんですが、現地で実際にお酒を作られていて、本作の監修をなさった石川さんという方から、色々教えてもらいながら演じました。僕自身も勉強になりました。

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◆中村優一の理想の女性は?

― ところで、川栄李奈さんはじめ、小野塚勇人さん、宮地真緒さんとの共演はいかがでしたか?
川栄さんはいつも現場でニコニコされていました。小野塚くんとは、初日に現地に向かう飛行機で一緒だったんですが、その日に小野塚くんが「ご飯いきませんか?」と誘ってくれて。お酒を飲みながら色々話をすることができました。僕よりずっと年下なんですが、凄くしっかりしていていい人だなと思いました。

― 小野塚さんとはお酒の対決シーンがあります。
あのシーンで水を3~4リットル飲んだんじゃないかな(苦笑い)。どれだけ飲むかわからなかったので、最初は本当のお酒でいいと思っていたんですが、フタを開けてみたら・・・本当のお酒じゃなくて良かったですよ。飲む量は全部小野塚くんが決めていたので、「え?俺にこんなに飲ますの?」って(笑)。あのシーンは本当に飲んでいるんです、お酒じゃないけど。普通にこぼしていたし(笑)。

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― 宮地さんとは一番共演シーンが多かったと思いますが。
宮地さんは本当に気さくで、気遣いも素晴らしい方。飾らず、いつもそのままでいてくれました。実年齢も役と同じく姉(ねえ)さん(宮地)の方が年上なので撮影していないときも、役と同じ感じでした。

― 有重は宮地さん演じる美咲に告白をしますが、中村さんご自身は美咲のようなきっぷのいい女性は好きですか?
好きですね。ステキだと思います。僕は引っ張っていくより、尻に敷かれたいタイプなので(笑)。「ちゃんと仕事をしてくるから、あとは全部任せる」というほうがいい。サバサバして男っぽい人の方が好きです。

― 有重はいつもスマートに振る舞い、多くの女性から憧れられる男性ですが、実は心には熱いものを持っている。そんな有重とご自身と似ているところはありますか。
僕も直球で「好きだ」と言ってしまいます。雰囲気を作ったり、いい言葉を考えることもできないですしね。ロマンチックに飾れないので、自分の気持ちをそのままに言うと思います。ただ、有重くんのあの告白の仕方は面白いなと。「そういう告白をするのか・・・」と思いましたが、日本酒に絡めたいいセリフでした。

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◆大杉漣さんと、もっとガッツリ芝居がしたかった・・・

― 映画の中で、中村さんが特に印象深いシーンは?
やはり最後のシーで川栄さんが話すセリフが印象的です。あと、願掛けをするシーン。あれ僕もやってみたいな。

― 大杉漣さんとは本作の共演以外にも、映画『U‐31』(16年・谷健二監督)でもご一緒されてましたね。
今回は共通のシーンがなかったのでお会いすることができなかったのですが、やはり大杉さんが出演された最後の作品にご一緒できたというのはとても光栄でした。『U‐31』の時もちゃんと会話するシーンはなかったんです。同時シーンだけど、大杉さんと勝村(政信)さんが話しているところに僕が立っているという感じで。直接お芝居で対面することができなかったのは少し心残りでした。やはり憧れの大先輩ですから。近くにいることができた分、ガッツリお芝居をさせていただくことなく亡くなられてしまったのは、とても悲しかったです。(早く亡くなられて)悔しい気持ちもありますが、大杉さんの「スケジュールが空いているときはどんな作品でも出る」という俳優としてのスタンスは凄く素敵だと思うので、僕もそういう俳優になりたいです。

― 有重も色々な葛藤があるなか、人生のなかで大きな決断をします。中村さんもご自身の人生で、俳優を続けて行こうと決めたのは?
いや、決めてないかも(笑)。俳優として復帰したからにはやっていこうと思っていますが、今こうやってお仕事をもらえているのも色々な方に支えられているからこそ。とてもありがたく幸せだと思っているので大切にしていきたいと思っています。やっぱり死ぬまで俳優をやっていけたらいいですが、もし表に出なくても、サポートする側でもいいからこの世界に携わっていたいですね。僕は10代の頃からやっているので役者のことしか知らないんです。

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― 舞台でも映像でも、中村さんのお姿をよく拝見します。ご自身の魅力は何だと思いますか?
僕はずっと自分の“個性”を探していたんです。でも、ある人から「何も染まってない人間が成長していく物語りで役者を探すと、お前のようなタイプの俳優が意外といないんだ」と言われたことがあって。「個性がある役者が多いなか、真っ白で透明なことはお前の武器なんだよ」と。有重くんも特に個性的な人間ではないんですが、そんな彼が意を決した言葉を放つからインパクトがあると思うんです。自分の魅力はそこなんだなと感じました。

― では、最後にこれから本作をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。
年齢、性別を問わずたくさんの方に楽しんでいただける作品になっています。映画を観終わったあとに、東広島・西条の日本酒を飲んでいただけたら幸せに思います。ぜひ『恋のしずく』をご覧になってください。よろしくお願いします。

【中村優一 (なかむら ゆういち)プロフィール】
1987年10月8日生まれ、神奈川県出身。日本テレビドラマ「ごくせん」第2シーズン(05)に出演。テレビ朝日「仮面ライダー響鬼」桐矢京介役(05~06)、「仮面ライダー電王」桜井侑斗・仮面ライダーゼロノス役(07)で人気を博し、tvk「もひかん家の家族会ぎ」(17)、BSJ「最後の晩ごはん」(18)、2015年には映画・ドラマが舞台化された『薄桜鬼SSL 〜sweet school life〜』では主演を務める。その他「BRAVE10」(17)、舞台「アンフェアな月」(18)など多くの舞台に出演し、映画『U‐31』(16)『スレイブメン』(17)など、多様なジャンルの作品で活躍中。10月26日公開の映画『黒蝶の秘密』では、物語の鍵を握る岡崎役を演じる。

恋のしずく

映画『恋のしずく』
【STORY】
舞台は酒蔵で有名な東広島市・西条。農大に通うリケジョの大学三年生・詩織(21)は、意に反して日本酒の酒蔵へ実習に。やる気のない蔵元の息子、厳格な杜氏、不倫に悩む美咲。老舗酒蔵での出会いに彼らの人生は転がり始める。愛らしくて、せつなくて、そしてじんわり味わい深いヒューマンドラマ。

配給:ブロードメディア・スタジオ
コピーライト:©2018「恋のしずく」製作委員会
監督:瀬木直貴 脚本:鴨義信
出演:川栄李奈
小野塚勇人 宮地真緒 中村優一 蕨野友也 西田篤史 東ちづる
津田寛治 小市慢太郎 大杉漣
配給:ブロードメディア・スタジオ
公式HP:http://koinoshizuku.com
公式Twitter:https://twitter.com/510429_movie

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