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AKIRA、合唱団指揮を生披露「東京ドームより緊張した」大森南朋も絶賛! 映画『この道』完成披露試写会

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映画『この道』の完成披露試写会が、11月11日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、キャストの大森南朋、AKIRA、貫地谷しほり、松本若菜、羽田美智子と佐々部清監督が舞台挨拶に登壇した。

稀代の天才詩人・北原白秋の半生と、秀才音楽家・山田耕筰との友情を描いた本作。それまで、ドイツ民謡に日本語の歌詞を乗せた童謡しかなかった時代に、日本人のよる日本人のための新しい「歌」を誕生させた二人。大森が北原白秋、AKIRAが山田耕筰を演じ、佐々部清監督の手で、笑いと感動の物語に仕上げた。

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大森は出演オファーを受けた際の気持ちを「教科書で見ていた偉人なので失礼のないように演じなければと思ったのですが、台本を見たらだいぶ失礼な状況で(笑)遺族の方が不満に思われないか心配でしたが、思いきってやってみようと思いました」と語る。

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AKIRAは「童謡100周年のメモリアルな年に、このような映画に携われて光栄。オファーを受け、これはご縁だと思い全力でやらせていただきました」と話し、「彼(山田耕筰)は酒豪ですし、ものすごい破天荒な人なのでそういう面も演じてみたかったですが、今回は生真面目な耕筰を演じさせていただきました」と述べた。

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撮影は真冬の2月だったが、設定は夏の季節。氷を口に含みながらセリフを言うという苦労もあったようだが、氷はあまり意味がなかったようで、貫地谷も「あれ、白い息出ますよね?」と話すと、AKIRAも「出会いのシーンでは、ゴジラばりに出ていましたよね」と笑う。

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60代の耕筰を演じるシーンでは5~6時間かけて特殊メイクをしたという。「学校で指揮をしたとき、最初は合唱団の皆が僕だと気づかなくて・・・。どこのおじいちゃんが来たんだろうって感じだったんですが、だんだん気づいて生徒さんたちが笑い始めたんです。でも、まじめなシーンだから、笑っちゃいけないと僕もこらえるのが大変でした」とエピソードを披露し、会場を沸かせた。

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今作で、バイオリンやピアノの演奏、さらには合唱団な指揮に初挑戦したAKIRA。佐々部監督は「AKIRAさんはどこから見ても『ザ・EXILE』ですが、本当に真面目でいろんなことをキチンと準備してきてくれた。なので、生真面目なキャラにしようかと。大森くんはやんちゃで色っぽいほうに崩しちゃえと思って。現場ではお二人にお任せでした」と明かした。

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白秋の最初の妻・松下俊子(ソフィー)役を演じた松本は「作品に入る前から北原白秋という人間を作ったのはソフィーだと言われたので、プレッシャーもありました。監督から、『白秋と俊子はその時代に生きているようで存在しないような不思議な雰囲気でいてほしい』と言われて、とても悩んだのですが、打ち上げのとき監督に『俺そんなこと言ったっけ?』と言われて(笑)」と監督に恨み節? それでも「苦労のない現場でした」と撮影を楽しんだ様子。

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一方、与謝野晶子役の羽田は「晶子は白州の姉的存在でありながら、もしかしたら2人に男女の関係もあったのではないかと思わせるような部分も出したかった」と役作りを吐露。「白秋は罪作りな男で、母性本能をくすぐるタイプ。近くにいたら危険な男性ですね」とニッコリ。

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イベント終盤には、創立90周年を迎え、北原白秋、山田耕筰作詞作曲の校歌を90年歌い繋いでいる宝仙学園高等学校女子部の合唱部が登場し、「校歌」と「この道」の合唱を披露。「この道」では、AKIRAが指揮を執った。

AKIRAの指揮を舞台の端から見ていた大森は「感動しました。『緊張する』って言ってたけど、堂々としたもんでした。東京ドームの(コンサートの)時と同じくらいカッコ良かったです」と絶賛。それを受け、AKIRAは「東京ドームより緊張しました」と照れ笑いしながらも、「(宝仙学園の)皆さんが気持ちでリードしてくれました」と生徒たちに感謝した。

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最後に「どの年代の方にも楽しんでもらえる作品です」とPRした大森。AKIRAは「偉人伝というよりは、泣いて笑って心に来る映画になりました」と自信をのぞかせる。佐々部監督は「最近は映画の境目がわからなくなってきているが、俳優、スタッフの全てプロが作るとこんなに豊かな作品になるんだ、プロの仕事を見せたいと思って作りました」と胸を張り、大きな拍手に包まれて舞台挨拶を終了した。

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映画『この道』
<ストーリー>
九州柳川から文学を志し上京した北原白秋。隣家の美人妻・俊子に気もそぞろ。逢瀬を俊子の夫に見つかり姦通罪で入獄。白秋の才能を眠らすまいと与謝野夫妻が奔走し釈放されるが、恩も顧みずのうのうと俊子と結婚。その刹那、俊子は家出、白秋は入水自殺を図るが蟹に足を噛まれ断念。そんなおバカな白秋と洋行帰りの音楽家・山田耕作に鈴木三重吉は童謡創作の白羽の矢を立てる。才能がぶつかり反目する二人だが、関東大震災の惨状を前に打ちひしがれた子供たちを元気づけるため、手を取り合い数々の童謡を世に出す。しかし、戦争の暗雲が垂れ込める中、子供たちを戦場に送り出す軍歌を創るよう命ぜられた二人は苦悩の淵に・・・。

◆監督:佐々部清(『陽はまた昇る』、『半落ち』、『八重子のハミング』)
◆脚本:坂口理子(『マッサン』、『かぐや姫の物語』、『メアリと魔女の花』)
◆出演:大森南朋、AKIRA ・ 貫地谷しほり、松本若菜 ・ 柳沢慎吾、羽田美智子、松重豊
◆配給:HIGH BROW CINEMA
◆公式HP/http://konomichi-movie.jp
◆©映画「この道」製作委員会

2019年1月11日(金)全国公開