チャイコフスキー作曲の世界三大バレエのひとつでもあり、100年の時を超えてなお世界中で愛される名作童話『くるみ割り人形』が、極彩色のミュージカル・ファンタジーとして映画化。11月29日の全国公開を迎えるなか、第27回東京国祭映画祭の特別招待作品として、10月29日、ワールドプレミア上映され六本木ヒルズアリーナにてイベントが開催され、有村架純をはじめ松坂桃李、藤井隆、安蘭けい、板野友美、市村正親の豪華ヴォイスキャスト陣と、増田セバスチャン監督が登壇した。
ハローキティ40周年記念でもある本作は、サンリオが1979年に公開した人形アニメーションをCG加工や3Dを加え新たに製作。世界を席巻している“Kawaiiカルチャー”の火付け役で第一人者の増田セバスチャンがメガホンをとり、監督デビューを飾ったことでも注目を集めた。この日は、本作の公開にあわせて誕生したキャラクター“くるみ割りキティ”も登場し、会場をファンタジーの世界で包みこんだ。
ステージ上には“くるみ割りキティ”の巨大バルーンが。その後ろからキャスト陣が登場すると割れんばかりの歓声と拍手があがった。
主人公の少女クララの声を演じた有村は、「3Dなのでとても迫力があって、自分も一緒に物語に巻き込まれた気分で、一層世界観に入り込むことができて面白かったです。人形たちに命が宿っていました」と、完成作を観て感激もひとしおの様子。
フリッツとフランツの声を担当した松坂桃李は、「人形たちの動きが可愛くて愛おしくて温かい。一つ一つの動きに作り手側のみなさんの愛情が詰まっているのを感じ心がほだされました。ぜひ、みなさんも人形たちに魅了されてください」と目を輝かせてアピールした。
クララの冒険物語にちなみ、「これまでにした自分の大きな冒険は?」の問いに松坂は、「高校時代に、男友達と2人でメイド喫茶に行きました」と告白し、会場のファンもビックリ。「注文したのは、コーヒー味の『ちょっと背伸びしたいお年頃』というもの。ツンデレバージョンだったので、コーヒー豆がいっぱいつまったものをドンと置かれて、どうリアクションしていいかわからなかったんですが、いい経験しました(笑)」と笑顔で振り返り、会場を沸かした。
板野は、「今現在が冒険中ですね。AKB48に入って卒業してソロになったり、AKB48でもいろいろあったし、これからも人生そのものが冒険ではないかと思います」と語る。
市村は、一番大切なものに「毎回の台本」をあげ、「僕は、たった2~3時間で激しい人生を生きれることに魅力を感じこの世界に入り、今までいろんな作品をやってきましたが一個一個の台本がぼくにとってはドラマです」としみじみ。療養前と変わらず元気な笑顔がこぼれる。
初監督を務めた増田セバスチャンは「35年前にクリエイターの大先輩たちが作った作品なので、大きなプレッシャーでしたが、誠心誠意頑張りました。世界のどこを見渡してもここまでカラフルな世界観はないと思うので、どっぷりハマってほしいです」と自信を見せた。
また、10月30日が“初恋の日”ということで、「大切な日、記念日」についてトークが展開すると、「事務所に所属した日です。地元に関係者の方が来てくれて、カフェでお話しした日は忘れられないです」と明かした有村。最後に、「色鮮やかな世界や細かい演出など、こだわりがいっぱい詰まっている作品です。クララという少女がくるみ割り人形とともに旅をして、一人の女性へと変化していく姿も見どころ。魅力的なキャラクターもたくさん出ているのでぜひ楽しんで観ていただきたいです」と作品の見どころを伝え、イベントを締めくくった。
うばわれた人形を追って、少女クララが迷い込んだのは、
ふたつ頭の白ネズミの女王に呪いをかけられた【人形の国】——
邪悪な魔法を解く鍵は、ひとりの少女の愛と命。
映画『くるみ割り人形』は、11月29日(土)から【3D/2D】全国ロードショー!
公式サイト:http://kurumiwari-movie.com/