映画『ラーゲリより愛を込めて』の大ヒット御礼舞台挨拶が、12月21日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の二宮和也をはじめ、共演の松坂桃李、中島健人、桐谷健太と、本作の主題歌を担当した大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)が登壇。舞台挨拶の模様は全国100館の映画館でも生中継された。
本作は、辺見じゅんのベストセラー小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』を原作に、実写映画化。第二次世界大戦終了後、約60万人の日本人がシベリアの強制収容所(ラー ゲリ)に不当に抑留され、残酷な日々が続く状況下においても、生きることへの希望を捨て ず、ダモイ(帰国)を信じ仲間たちを励まし続けた実在の人物・山本幡男の壮絶な半生を描く。
山本幡男を二宮和也、妻のモジミを北川景子、山本と同じく抑留者となり、自らを「卑怯者」と思い悩み心に傷を抱えた松田研三を松坂桃李、足が不自由だが心優しき青年・新谷健雄を中島健人、山本らに高圧的な態度で接する相沢光男を桐谷健太、心を閉ざしてしまった山本の先輩・原幸彦を安田顕ら豪華俳優陣が熱演。瀬々敬久監督がメガホンを取った。
12月9日に全国352館で公開し、週末3日間で観客動員は27万人、興行収入は3.7億円を突破し週末観客ランキング初登場実写邦画No.1の大ヒットスタートを記録し、アンケートの結果ではなんと満足度96.8%(東宝調べ)という高い評価を受けている本作。
反響を受け、二宮は「嬉しいという気持ちと、(感想を聞いて)なるほどなと思うところがあった。共通して言えるのは”人間とは”ということ。その絆や愛が皆さんに伝わっているんじゃないかな。観て欲しいところ、感じて欲しいところがちゃんと感じていただけていると思います」と反響を喜んでいた。
松坂も「苦しい、重いところよりも、劇中の僕らの笑顔が印象的なので、上を向いて劇場を出られたという感想を聞いて、そこに繋がっているのはやっぱり嬉しいなと思います」と笑顔を見せた。
中島は「年代問わずたくさんの方が観てくださっていると聞きました。年配の方が涙している姿には、歴史的事実を改めて思い出して、そういう観点で観られている方もいるかもしれません。でも、最終的に悲しみから微笑みに開花していくという作品でもあります。自分の人生の中でそんな瞬間に立ち会いたいと思えることが、幅広い年代の方に愛される理由じゃないかなと思います」としみじみ。
桐谷は「どの立場の人にも感動することができるところがこの映画のすごくいいところだと思います」とコメントした。
1年前の撮影を振り返り、過酷な撮影現場を乗り越えるための原動力を問われると、二宮は「映画が公開して、皆さんに観ていただくこと」と答え、その気持ちを心の支えにしていた様子。松坂は「ストーブを囲んだこと」とし、「ストーブで温まっているとみんなが集まってくるんです。みんなと一緒にいると寂しさが紛れた」と、過酷が撮影中でもやはり仲間たちとの繋がりが大事だったよう。
すると、中島が「僕はロケ地の近くで売っていた“爆弾おにぎり”です」と嬉しそうに話す。松坂にも「新幹線でも食べてたよね」と言われると、「『これですよ!』と、松坂さんと桐谷さんに画像を送っても反応が薄くて・・・」とちょっぴり寂しそうに話すも、桐谷が「俺は3種類のヤツ買ったよ」と言い出し、しばし“おにぎり談”で盛り上がる一幕も。
ここで、MCの呼び込みにより、Mrs. GREEN APPLEのヴォーカルとギターを務める大森元貴が登場! 主題歌の「Soranji」をアコースティックバージョンで生披露し、会場は一気に映画の世界にいざなわれた。
元よりMrs. GREEN APPLEのファンだという二宮は以前大森と対談したこともあり「もう友達ですから」とニッコリ。「主題歌に決まったときは、俺が(Mrs. GREEN APPLE)好きなことを知ってるの?と思った」と明かすと、大森も「身に余る光栄です」と恐縮しきり。
松坂は「この曲がエンドロールで流れると(映画の)最後のピースがハマる感じがする」と言い、中島は「僕と同世代にこんな化け物がいるのかと思うくらい凄い。同世代のアーティストとして誇らしい」と絶賛。桐谷は「希望が見える曲。観終わって笑顔で出ていくことができる曲にして下さって感謝します」と感動していた。
「Soranji」というタイトルについて、大森は「”そらんじる”という日本の言葉があるのですが、意味は”見なくても言える”ということ。そこからインスピレーションを受けて映画とリンクさせました」と明かし、本作にとって大事な曲になっていることを伝えた。
生歌を聴いて、二宮は「俺が教えた通りに歌ってた(笑)」とジョークを飛ばしつつ、「この主題歌に出会えて良かった・・・」と感慨。松坂も「ガラスのような透き通った歌声に感動しました」と声を震わせた。
最後に二宮が「これからクリスマス、お正月、年末年始と忙しいかもしれませんが、映画館は温かいので、ぜひ色んな映画を楽しんでください。『ラーゲリより愛を込めて』も観ていただければありがたいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
作品概要
■タイトル:『ラーゲリより愛を込めて』
■原作:『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん著/文春文庫刊)
■監督:瀬々敬久
■脚本:林民夫
■企画プロデュース:平野隆
■出演:二宮和也 北川景子 松坂桃李 中島健人 寺尾聰 桐谷健太 安田顕 ほか
■制作プロダクション:ツインズジャパン
■配給:東宝
■公開日:2022年12月9日(金)全国東宝系にて公開
■撮影期間:2021年10月下旬~2021年12月
■コピーライト:ⓒ2022映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 ⓒ1989清水香子
■公式サイト:http://lageri-movie.jp/
全国東宝系にて公開中!